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映画「推理作家ポー 最期の5日間」@109シネマズ木場

2012-11-01 21:09:14 | 映画感想
2012/10/29、109シネマズ木場。

だいぶ思っていた展開と違いましたね。


  
ジョン・キューザック、ルーク・エバンス、アリス・イブ、
ブレンダン・グレッソン、ケビン・マクナリー。



1849年、ボルチモアに舞い戻ったエドガー・アラン・ポー(ジョン・キューザック)。
地元紙に評論を書いていたポーだったが、最近はグリズワルドに仕事を奪われていた。
編集長のマドックス(ケビン・マクナリー)は、推理小説を期待したが
ポーにはアイデアがなかった。

ポーは地元有力者のハミルトン大尉(ブレンダン・グレッソン)の娘、
エミリー(アリス・イブ)に恋し、誕生記念の仮面舞踏会で
大尉に結婚の許しを請うことになっていた。

その頃、あるアパートの4階で母娘が殺される事件が起こる。
いわゆる密室殺人である。

フィールズ警部(ルーク・エバンス)は、密室の仕掛けを見抜くが、
それはポーの「モルグ街の殺人」の設定だった。

フィールズはポーに事件の協力を依頼する。

ポーは有閑マダムを相手に映画のタイトルでもある「大鴉」(The Raven)の朗読中、
新たな殺人現場に連れて行かれる。

ポーの宿敵であるグリズワルドが、台にしばりつけられ、大鎌で切り裂かれていた。
現場を見たポーは自身の作品「落とし穴と振り子」の設定に酷似していることに気づく。

そこに残された赤い仮面には「仮面舞踏会に死が訪れる」とあった。
それはまた「赤死病の仮面」を暗示しており、
エミリーの誕生パーティでの殺人予告と思われた。

ハミルトンの屋敷では警備員を増やし、フィールズの部下も配置して犯人を待った。
小説同様の深夜0時、死神に扮した男が馬で乗り込み、
混乱のすきにエミリーは誘拐されてしまう。

果たして犯人の狙いはなんなのか。
さらわれたエミリーの運命は。
フィールズとポーは犯人の仕掛けた謎を解くことができるだろうか。

**

恐いと言うよりも、猟奇的というか気持ち悪い表現が頻出。

こういう史実の謎を解き明かそうとする物語の場合、
謎はやっぱり謎だったとするのか、事実はこうだったとするのかに分かれるが、
たとえ事実と違っても、映画製作者なりの結論を提示する方がすっきりする。

またこの映画の場合は真犯人の提示だけでなく、その結末までも書いており、
鑑賞後のモヤモヤ感を払拭することに成功している。



ポーが謎の死を遂げたのは事実だが、その様子は映画とはもちろん違う。

毒を盛られた可能性はなくはないが、発見時は泥酔状態だったようだ。

また、映画ではグリズワルドは殺害されているが、実際には生きていて
ポーの死後、ポーの回想録でポーを散々こき下ろしている。

原題は「The Raven」でポー自身の代表的な詩のタイトルである。

尚、Ravenとは大鴉(おおがらす)だが、
和名はワタリガラスで日本では渡り鳥として知られる。
ノアの方舟から最初に放たれた鳥でもある



エミリーのアリス・イブはどことなくミッシー・パイルに似ているが、
「MIB3」ではヤングOを演じていた。

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