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オリンピック招致大使とパラリンピック

2007-10-02 21:06:26 | スポーツ
みの氏、五輪招致大使就任=東京 (時事通信) - goo ニュース

みのもんた氏がオリンピック招致大使に任命されたそうだ。
今日もTVで盛んに報道されていた。

そして堂々と、もう一つのオリンピック、パラリンピックを盛り上げるために
オリンピック招致大使を引き受けられたようなことと言っておられた。

まったく頭が下がりますね。

もちろん諸氏はご承知でしょうが、
オリンピックとパラリンピックは同一地区で期間をずらして実施される。

オリンピックの元締めはIOC(国際オリンピック委員会)で、
日本ではJOC(日本オリンピック委員会)ということになります。
縦割り行政の役所、いわゆる所轄官庁は文部科学省である。

もともとはオリンピックとパラリンピックは全く別物で
時期も場所も別だったらしいが、
1960年のローマ、1964年の東京はオリンピックに合わせて実施された。

その後はまた別になったが、1976年のモントリオールで一緒になり、
1988年ソウルオリンピックからは正式に「パラリンピック」となった。

パラリンピックの総元締めは、IPC(国際パラリンピック委員会)。

JPC(日本パラリンピック委員会)は、
JSAD(日本障害者スポーツ協会)の内部組織で、
その所轄官庁は厚生労働省になる。

みのもんた氏が言っていた「パラ・オリンピック」、もう一つのオリンピック、
という考え方は正しく、「パラ」は「パラレル」の意味であるとされている。

ただし、今までつらつら述べたように
オリンピックとパラリンピックは組織としては別物、
オリンピック招致大使として任命されながらパラリンピックを盛り上げるため、
というのはちょっとずれているのかもしれない。

たとえて言うと、UNESCOの親善大使に選ばれた人が、
私は教育文化の発展に協力したい、特に子供たちの教育に関心があるので、
UNESCOの親善大使になったからには、UNISEFの活動を支援したい、
と言っているようなものかもしれない(違うか?)

近年はパラリンピックでもドーピング問題や
高価な装備、障害偽装などの問題がてているそうだ。

また、スポーツには必ずルールが存在する。

オリンピックでもルール改訂が
特定の選手や国に対する有利不利をもたらしているが、
障害は極端にいえば、一人一人違うわけで、
IPCも競技の公平性(多種目化)と
メダルの価値の向上(種目統廃合)の狭間で、
常に難しい判断を強いられているようだ。

そういうことをすべて踏まえての発言であればこれはもう感服するしかなく、
もとよりこれからのオリンピック、パラリンピックの開催地は同じなのだから、
オリンピック招致はパラリンピック招致でもあるわけで、
(というか、オリンピック/パラリンピックの招致という一体のもの)
オリンピックの招致は賛成でパラリンピックは反対とか、その逆はあり得ない。

今回の東京の場合は過去の他の都市のような
明確で大規模な反対運動は起こっておらず、
みのもんた氏を敢えて招致大使にする必要もよくわからないけれど、
私自身もどうせやるなら、東京でやった方が逆に他都市ほどは金をかけずに
オリンピックができるんじゃないかなんて思っているわけで、
せいぜいがんばっていただきたいものです。
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2 コメント

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たぶん・・・ (KON)
2007-10-03 04:14:43
通りすがりですが・・・

自分も東京の方がいいような気がします

多くのお金が必要になる2大会だけに

他の都市では、厳しいのではないのかなと

それだけに東京には頑張ってもらいたいな

そんな本音でいっぱいです。
返信する
KONさんへ (KGR)
2007-10-04 09:22:19
コメントありがとうございました。
実は、オリンピックとパラリンピックの同時開催が
正式なものとなったのがつい最近だなんて、
知りませんでした。(昔から当然だと思っていた)

東京でやるとすれば、最近のどこかの国のような
大規模な造成や立退きも必要ないでしょうし、
後々の負担も少なくて済むんじゃないでしょうか。
返信する

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