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「ミステリと言う勿れ」第9巻

2022-04-05 17:40:29 | 本、コミック、雑誌、書籍
フジの月9としての「ミステリと言う勿れ」は終わってしまいましたが、
中途半端な終わり方だったと言うので、Tverで見てみました。

TV版の最終回の一つ前の回、久能が東京で見逃した印象派展を「大阪」に見に行くと聞いて、
「広島編やらないんだ」と思ってましたし、ライカが退院してしまったと聞いて驚きました。

TVは見てないのでその回がどんな展開だったかは知りませんが、漫画では印象派展は「広島」。
広島に向かう途中、新幹線で京都に向かう女性との一悶着があり、広島で狩集汐路と出会い、
狩集家の因縁を知ることになります。

つまり、広島に行かなければ狩集家もない。
同エピを大阪でやればいいじゃん、と思うかもしれませんが、大阪に安芸の宮島はないし山もない。
奈良との県境に生駒山があることはありますが、変更は影響が大きくかなり苦しいと思います。
また、広島は久能の出自にも関係がありそうなのでその点でも変更はきつい。

TV版最終回は大阪からの帰り新幹線で同席した女性は名古屋に行くとのことでした。
新大阪-名古屋間はのぞみで50分ほどですから、謎解きが時間的に大丈夫だったのかは気になるところです。

後述するように我路の唐突な申し出でドラマが終わるのはいかにも中途半端です。
聞くところによれば続編(シーズン2)が決まっているとか。
シーズン1でいろいろと原作から改変した部分で、後々矛盾が生じないかは気になります。
(伏線が多いので、設定変更で回収できなくなる)
ドラマでは風呂光が大活躍です。
コミックでは主要メンバーですが、さほど重要なポジションではなく、久能とのコイバナはありません。
そもそも久能にそういう気(け)が無い。
あるとすればライカとの絡みですが、早々と退院してしまっているし、語り部としても立ち位置はどうなるのか。

さて、コミック第9巻のエピは、第8巻から繋がっているので、まずはそのおさらいです。



第8巻 episode13 ネガティブなポジティブ

大学に通う久能に、広島事件の狩集汐路が訪ねてくる。
有名なカバンメーカーの女性社長が飛行機事故で無くなり残された双子の姉妹。
小さい頃から入れ替わりをしていて親戚にも見分けができなくなっているので、見分けてほしいとのこと。
依頼主は死んだ社長の弟の現社長。

久能はとりあえず家庭教師として家に通い、双子とやり取りしている間にいろいろと変なことに気づく。
そして、実は二人は双子ではなく「三つ子」なのではないかとの疑いを本人たちに投げかける。

第8巻はここで終わり、続きは第9巻へ。



episode13-2 誰も寝てはならぬ

久能の読みは当たっており、双子姉妹は実は三つ子でそれを隠していた。
屋敷の使用人夫妻はそれを知っており、過去のいきさつを教えてくれた。
三つ子の母が双子で年子の妹がいたが、幼い頃に不注意から風呂で死んでしまい、家庭が崩壊した。
それを気に病んでいた母はある日突然、実は自分も三つ子で三人目は殺されると言い出し、
三つ子を妊娠したと分かったときから医師を巻き込んで双子に偽装していた。

久能は三つ子の飼う伝書鳩をヒントに養老院にいる先代社長の母、つまり三つ子の祖母に会いに行き、
今はわだかまりがないことを知る。

屋敷の使用人は現社長に詳細を告げるため呼んだが、現社長は部下に命じて、三つ子の2人と久能、
使用人を船に乗せて海上に置き去りにする。

三つ子が飼っている伝書鳩が船に飛んできたので久能はそれを利用して祖母軽油で警察への連絡を頼む。
連絡を受けた青砥は屋敷に急行し、現社長が人を殺して埋めていたこと、
先代社長の飛行機に細工をしていたことなどが分かる。

船には救難信号装置が積んであり、どこからか我路がやってきて一緒に行こうと誘う。
(ここ、TV版の最後と同じ)
久能は断り我路は去るが、ほどなくして海保か水上警察が来て久能たちは助かる。



episode12.5 enclosure

我路はコンビニで買い物をし、あるマンションの「鳴子巽」の部屋に入っていく。
風呂の天井から屋根裏に入り、鳴子が帰宅するのを待つ。
そのまま監視を続け翌朝鳴子が出かけるまで潜んでいる。

鳴子巽、カウンセラーで物語の重要人物。
姿を見せるのは初だが、犬堂愛珠の死にもかかわりが深い。
三つ子の母のカウンセリングで年子の妹は三つ子だったから殺されたと吹き込んだ人物。
今後の展開が待たれる。



episode14 誰が誰に 誰を誰と

冒頭はとある土砂崩れ復旧作業で白骨死体が大量に出てきた。

久能整は昼にうどんかそばかを迷っていると、大きな荷物を抱え焦っている人物を見かける。
どうしたのか聞くと場所が分からないと言うので教える。
さらにそこでも公衆電話で指示されるが、また場所がわからず久能が手助けをする。
久能は異変を感じ、大隣署の池本に電話して誘拐事件が起こっていないかと尋ねる。
池本は起こってないし起こっていても教えないと答える。

大隣署では、青砥が娘と久々の休日を楽しむために定時退勤し翌日の遊園地を楽しみにしていた。
娘はいつもは離婚した青砥の元妻と住んでいる。
娘は青砥の家に泊まらず友人宅に行くと言って別れるが、暫くして電話が入る。
青砥が出ると知らない男の声で娘(友香)を誘拐したと告げられる。
青砥はある子供を誘拐しろと命令される。



episode14-2 囁く夜

久能が帰宅すると青砥が待っていた。
久能は昼間見た慌てた人物が気になっていた。
彼はかつて青砥が誤認逮捕した誘拐事件の被疑者に酷似していたという。
その事件では3人の少女が誘拐され殺害され遺棄されていた。
状況証拠はそろっていたし、自白もあったが、裁判では無罪となった。
久能と青砥が会話している最中、TVはエビの冒頭で発見された白骨遺体のニュースが流れる。
6人の子供の遺体だったらしい。

青砥は久能に娘が誘拐されたことを話し一緒に指示された誘拐予定者の家に向かう。
深夜に着いたその家は真っ暗で、車の中で夜を明かした青砥と久能。
朝またその家に向かうが、近所の人に親子で旅行に出ていると言われてしまう。

青砥にはなすすべもなく、やがて犯人の指定した期限の正午を迎えた。
犯人の「してんちょう」から青砥に電話がかかってきた。

果たして電話は。
犯人の意図は。
娘の命は。

物語は次巻ヘ続く。


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