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単なる名誉毀損事案ではなく、TVの価値の崩落の兆し

2006-07-29 17:45:58 | Weblog
「ちょっと遊びません」は名誉棄損、叶姉妹が勝訴 (読売新聞) - goo ニュース

“イニシャルトーク”駄目 叶姉妹への名誉棄損認める (共同通信) - goo ニュース

「ちょっと遊びません」がだめなのか
「イニシャルトーク」がだめなのかは知らないが、
問題は、「発言は真実ではない。」ということ。

かつてのあびる優の万引き発言と言い
(問題になって後日脚色と否定、番組は打ち切り)
TVでは、面白ければ何を言っても良いのか。

判決では、
「バラエティー番組での発言で、
真実と受け取る視聴者は多くなく、
名誉侵害の程度は小さい」
と言っているようだが、本当にそうか。

私はその番組を見ていないから、
どんな雰囲気だったのかはわからない。
しかし、こういうネタばらし番組では、
多くの視聴者は本当だと思うのではないか。

何よりも
TVで言うことはすべて本当だ
と思う人の方が多いのではないか。

発言した岡田美里といえば、
多くのノータリンバラドルとは違って、
一般には良識ある女性と思われているはず。
(堺正章との離婚の理由には共感できなかったが)

料理研究家でエッセイストでもあり、
カリスマ主婦と言われている彼女が、
バラエティ番組とはいえ、
TV(放送局の言うところの公共の電波で)嘘を言った。

局の意向か本人の意思か知らないが、
小さい話を大げさに言ったのか、脚色したのか、
それともまったく自分で話を作ったのか、
真相を知る由もないが、
真実でないことだけは確かのようだ。

事の本質は単にタレントの失言とは違う。
TV局の体質にあるんじゃないか。

真実かどうかより面白いかどうか、
数字が取れれば嘘でも平気。

テロップとかナレーションがあったから
「原告らの名前を特定することは容易だった」らしいが、
岡田美里が出したわけじゃないでしょ。
TV局にも責任はないのか。

はてさて、こういうTVが
高画質多チャンネルになっても良いことあるのかな。

いつだったか、白装束の集団が例の電波だか何かの説明で
「TVを見ているとバカになるのと同じです。」
と言っていたのを思い出した。

多チャンネルになっても
レベルの高いタレントが増えるわけではない。
番組制作側も優秀な技術者が
いきなりは増えるわけではないでしょう。

良い番組良い企画なのだが、
枠が足りないため放送できない(出来なかった)番組が
たっぷりあり、放送する内容には困らないのなら良いけどね。

いまですら、こんな番組をやってみたい、
なんて番組があるくらいだもんね。

ねたがなく、時間がなく、
勢い同じ顔を集めた同じような内容の番組ばかりが増えていく。

番組のレベルが下がり、ますます視聴者が離れていく。
数字を取るために、より安直に、より下世話に、
よりセンセーショナルな番組作り。
さらに番組のレベルが下がり、、、と悪循環か。

TVは自分自身の首を絞めているんじゃないの。


話は違うけど、最近のCMにも質の低いものが散見される。
シリーズ物として長く続いているもので、
どんどんレベルが下がっている物も多い。
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