第2巻から続く長いエピソード。
広島で観光中に若い女性「狩集汐路」(かりあつまりしおじ)に強引に
祖父の遺言開示に付き合わされた久能整(くのうととのう)。
汐路は、過去から財産争いで殺し合いがあり、自分たちの親4人(祖父の直系の子)も自動車事故で全員死亡、
孫4人が相続をめぐって殺し合いをするのだと言う。
第2巻はここまで。
蔵の秘密を調べていくうち、汐路の父らの足跡を追うことになった久能整。
特定の容姿の子孫たちが抹殺されていると知ることになった。
「鬼」の手を逃れた娘の子孫の行方が分かったと嘘をついて仕掛けた罠に引っ掛かったのは、
汐路が最も信頼を寄せる朝晴、弁護士の車坂家の孫だった。
第3巻はここまで。
第4巻はいよいよこのエピソードの結末。
弁護士の車坂家、税理士の真壁家は狩集家と結託して「鬼」の特徴を持った子孫を排除していたのだった。
朝晴は三家のためにはこれが正しい道だと信じていた。(本来の意味の確信犯)
しかし、放火未遂の容疑で逮捕され、車坂、真壁も事情を聴かれることになった。
この時点では子孫の住所を記したUSBメモリは見つかっていなかった。
しかし、それは久能の推理通りアメジストドームから見つかった。
訪ねて行った先は石のアクセサリーを作っている女性。
失われていた3体の人形のうち2体もそこにあった。(1体は汐路の父らの事故で焼失)
汐路の父ら4人は、子供たちにパワーストーンのアクセサリーを残していた。
こうして事件は解決。
久能はまた東京に戻ることになった。
*
episode5 雨は俎上に降る。
ある雨の日、久能が外出していると、雨に濡れたまま地べたに座り何かつぶやいている男性に出会う。
近くの東屋に移動。
会話しているうちに、男性は「どこかに爆弾を仕掛けた気がする」と言いだす。
久能は会話の内容を手掛かりに爆弾の設置場所を推測し、池本刑事に電話する。
池本は久能が時限爆弾を知っていることに驚きつつも、久能の推理に従って爆弾を見付ける。
しかし、爆弾には二重のトラップがあり、予告自国の30分前に爆発するようになっていた。
爆弾処理班は、それに気づき寸でのところで爆破を回避。
犯人の男はやってきた警官に逮捕される。
実は男は交通事故に遭って一時的に錯乱し、記憶喪失になっていたのだった。
事件が解決したのも束の間、久能は男が落としたスマホを拾おうとして、がけから転落。
池本刑事に強制的に入院させられてしまう。
*
episode6 ばちあたり夜話
入院中、病院で久能は誤字だらけの掲示を見付ける。
また、我路からの手紙と指輪を受け取る。
同室の老人は「自省録」を読んでいた。
老人は牛田という元刑事で久能になぞかけのような事件の問題を出す。
久能は的確に言い当てる。
牛田は羽喰玄斗という連続殺人犯の最後の殺人事件の謎を問う。
その事件では、牛田が現場に遅れたため、かつての同僚の霧島が瀕死の重傷を負ったのだという。
久能は連続殺人の最後の事件だけは霧島が起こしたものだと推察し、それは当たっていた。
牛田はその証拠を見つけたのにずっと黙っていたという。
牛田は久能に「自省録」を上げるといい、「版が違うと使えないかもしれない」と言い残す。
翌朝、隣のベッドは空。牛田は昨日の朝亡くなっていたという。
そこに霧島が見舞いに来て、直後に刑事たちも来て、牛田から証拠とメモが送られてきたと言う。
そして霧島の持つ別荘の庭から羽喰玄斗の白骨死体が掘り出されたという。
刑事たちは霧島を連行していった。
久能は牛田の遺した「自省録」を手に入れた。
(この本を使った暗号は後々も多用される。)
(また、連続殺人犯で霧島に殺されてしまっていた羽喰玄斗も後の物語で重要な役回りとなる)
*
episode7 暖かいのか、温かいのか
久能はまだ入院している。
新たに掲示板の誤字に気づき、それを組み合わせることで温室に来いとのメッセージを読み取る。
温室で見た多肉植物は名札が違っているものがあり、探るうちに鍵を見付ける。
鍵で奥の部屋を開けると床に数字が羅列してあった。
温室の管理人に追い出されてしまう久能だが、数字が「本(=自省録)を使った暗号」だと見抜き、
深夜3時に再び温室に行き、植木鉢に隠されていたバッグを見付ける。
それは、娘も誰も見舞いに来ず一人寂しく死んだ女性の遺品で温室の管理人が黙って持ってきた物らしい。
バッグの中に大金が入っており、それを見付けて悩んでいたらしい。
バッグの中にさらに温室管理人の女性、梅津に宛てた手紙があり、誰も取りに来ないから上げるとあった。
梅津は病院の上層部に事情を話し判断を仰ぐことにした。
久能は陰に隠れて様子を見ている女性に気づく。
牛田に「自省録」をあげ、久能に謎解きをさせたその女性は「ライカ」と名乗り、明日午後3時に
また温室で会おうと告げて去っていくのだった。
*
温室のエピソードはここで終わりだが、久能とライカの関係はまだまだ続く。
広島で観光中に若い女性「狩集汐路」(かりあつまりしおじ)に強引に
祖父の遺言開示に付き合わされた久能整(くのうととのう)。
汐路は、過去から財産争いで殺し合いがあり、自分たちの親4人(祖父の直系の子)も自動車事故で全員死亡、
孫4人が相続をめぐって殺し合いをするのだと言う。
第2巻はここまで。
蔵の秘密を調べていくうち、汐路の父らの足跡を追うことになった久能整。
特定の容姿の子孫たちが抹殺されていると知ることになった。
「鬼」の手を逃れた娘の子孫の行方が分かったと嘘をついて仕掛けた罠に引っ掛かったのは、
汐路が最も信頼を寄せる朝晴、弁護士の車坂家の孫だった。
第3巻はここまで。
第4巻はいよいよこのエピソードの結末。
弁護士の車坂家、税理士の真壁家は狩集家と結託して「鬼」の特徴を持った子孫を排除していたのだった。
朝晴は三家のためにはこれが正しい道だと信じていた。(本来の意味の確信犯)
しかし、放火未遂の容疑で逮捕され、車坂、真壁も事情を聴かれることになった。
この時点では子孫の住所を記したUSBメモリは見つかっていなかった。
しかし、それは久能の推理通りアメジストドームから見つかった。
訪ねて行った先は石のアクセサリーを作っている女性。
失われていた3体の人形のうち2体もそこにあった。(1体は汐路の父らの事故で焼失)
汐路の父ら4人は、子供たちにパワーストーンのアクセサリーを残していた。
こうして事件は解決。
久能はまた東京に戻ることになった。
*
episode5 雨は俎上に降る。
ある雨の日、久能が外出していると、雨に濡れたまま地べたに座り何かつぶやいている男性に出会う。
近くの東屋に移動。
会話しているうちに、男性は「どこかに爆弾を仕掛けた気がする」と言いだす。
久能は会話の内容を手掛かりに爆弾の設置場所を推測し、池本刑事に電話する。
池本は久能が時限爆弾を知っていることに驚きつつも、久能の推理に従って爆弾を見付ける。
しかし、爆弾には二重のトラップがあり、予告自国の30分前に爆発するようになっていた。
爆弾処理班は、それに気づき寸でのところで爆破を回避。
犯人の男はやってきた警官に逮捕される。
実は男は交通事故に遭って一時的に錯乱し、記憶喪失になっていたのだった。
事件が解決したのも束の間、久能は男が落としたスマホを拾おうとして、がけから転落。
池本刑事に強制的に入院させられてしまう。
*
episode6 ばちあたり夜話
入院中、病院で久能は誤字だらけの掲示を見付ける。
また、我路からの手紙と指輪を受け取る。
同室の老人は「自省録」を読んでいた。
老人は牛田という元刑事で久能になぞかけのような事件の問題を出す。
久能は的確に言い当てる。
牛田は羽喰玄斗という連続殺人犯の最後の殺人事件の謎を問う。
その事件では、牛田が現場に遅れたため、かつての同僚の霧島が瀕死の重傷を負ったのだという。
久能は連続殺人の最後の事件だけは霧島が起こしたものだと推察し、それは当たっていた。
牛田はその証拠を見つけたのにずっと黙っていたという。
牛田は久能に「自省録」を上げるといい、「版が違うと使えないかもしれない」と言い残す。
翌朝、隣のベッドは空。牛田は昨日の朝亡くなっていたという。
そこに霧島が見舞いに来て、直後に刑事たちも来て、牛田から証拠とメモが送られてきたと言う。
そして霧島の持つ別荘の庭から羽喰玄斗の白骨死体が掘り出されたという。
刑事たちは霧島を連行していった。
久能は牛田の遺した「自省録」を手に入れた。
(この本を使った暗号は後々も多用される。)
(また、連続殺人犯で霧島に殺されてしまっていた羽喰玄斗も後の物語で重要な役回りとなる)
*
episode7 暖かいのか、温かいのか
久能はまだ入院している。
新たに掲示板の誤字に気づき、それを組み合わせることで温室に来いとのメッセージを読み取る。
温室で見た多肉植物は名札が違っているものがあり、探るうちに鍵を見付ける。
鍵で奥の部屋を開けると床に数字が羅列してあった。
温室の管理人に追い出されてしまう久能だが、数字が「本(=自省録)を使った暗号」だと見抜き、
深夜3時に再び温室に行き、植木鉢に隠されていたバッグを見付ける。
それは、娘も誰も見舞いに来ず一人寂しく死んだ女性の遺品で温室の管理人が黙って持ってきた物らしい。
バッグの中に大金が入っており、それを見付けて悩んでいたらしい。
バッグの中にさらに温室管理人の女性、梅津に宛てた手紙があり、誰も取りに来ないから上げるとあった。
梅津は病院の上層部に事情を話し判断を仰ぐことにした。
久能は陰に隠れて様子を見ている女性に気づく。
牛田に「自省録」をあげ、久能に謎解きをさせたその女性は「ライカ」と名乗り、明日午後3時に
また温室で会おうと告げて去っていくのだった。
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温室のエピソードはここで終わりだが、久能とライカの関係はまだまだ続く。
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