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一罰百戒

2020-12-27 23:55:01 | 学習・資格
時々意味を全く誤解して使っている言葉がある。

ある事情を表現するのに飯吉熟語がないか探していて「一罰百戒」を思いついた。

今まで「一罰百戒」は、「一つの罰を百のように戒める」つまり
「軽微な悪いことを罰するのに、百倍も悪いことをしでかしたかのように罰する」
だと思っていた。

ところが本当の意味は、「一人を罰することで百人の戒めにする」ことだそうだ。
全く違ってた。これが試験なら私の理解はバツ、誤答となる。

しかし、よく考えると一人の罰を100人の戒めとするというのは、見ようによっては「見せしめ」?

「人の振り見て我が振り直せ」という言葉がある。
人の行動を見て良くないと思ったら、自分も同じようなことをしていないか正しなさい、と言うことだが、
自分の行動を正せと言うことのほかに、いいところは真似しようという意味もあるそうだ。

この場合、人(他人)を見るのは自分だし、自分の振りを直すのも自分。
こうしなさいというのは自分ではないが、自発的に自分の行動を正そうという意味と思える。

一方、「一罰百戒」の方は、1人を罰して100人への戒めとするわけで。誰が罰する? 誰が戒めにするのか?
100人がそれぞれ個人個人で戒めとするのだとしても、一人を罰してみんなに戒めと認識させる誰かの存在があるはず。

1人に対する罰が、100人が100人、自分もああいう風に罰せられる、扱われるならやらない方が良い、
と思わせるってことだとすれば、やっぱり見せしめ。
そのためには、レベル1の悪行を、レベル100の悪行、とんでもない悪事のように言うことによって、
みんながあいつは大変なことをしでかした、自分はしないようにしようと思うのだから、
意味合いとしては「一つの罰を百かのように戒める」ことに他ならないのではないか。




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