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ポカリは薄めるな、は本当か

2020-08-24 19:18:32 | 観察
大塚製薬が公式に「ポカリスウェットは薄めないでください」と発言している。
薄めるとイオンバランスを崩すことになり体内への吸収が遅くなるとのことだ。

これについて聞き伝えだが、屋外作業をしている人がスポーツドリンクを薄めて飲んでいたところ、
複数名(6人だったかな)が熱中症で搬送された例があるとかで薄めると危険だと伝える人もいる。

中には子供にスポーツドリンクを薄めて持たせていたが、この記事を読んで薄めるのは止めて、
「水を持たせている」と全く的外れな意見を寄せている人もいた。

何故ポカリスウェットをはじめとするスポーツドリンクを薄めて飲む人がいるのか。
それは取りも直さず「甘い」からだ。

うちではポカリスウェットではなく、某スーパーのPBのスポーツドリンクのパウダーを水に溶かして使っているが、
もうかなり前から薄めて使っている。規定量ではとにかく甘いのだ。


コーラなどの炭酸飲料に糖分が思いのほかたくさん含まれているのはご存じだろう。
スポーツドリンクも意外と糖分が多い。

今は同じになっているようだが以前このパウダータイプの製品と同じブランドのPETボトル入りを比べて
PETボトル入りの方が糖分がかなり多いのでびっくりした記憶がある。
パウダータイプでも甘すぎると感じるのに、さらに甘いとは・・・ってわけだ。

大塚製薬のHPによればポカリスウェットの製品情報に糖分や塩分以外にもいろいろな成分が書かれているが、
問題の糖分と塩分についてだけ抜き出してみる。
100mlあたりの容量で
糖分:炭水化物6.7g(炭水化物のすべてが糖分ではないが主成分は砂糖)
塩分:食塩相当量0.12g

大塚製薬のHPによれば、厚労省、文科省が熱中症予防のためには「塩分濃度0.1%~0.2%」
日本体育協会が「0.1%~0.2%の食塩と4~8%の糖分」の飲料を勧めており、
ポカリスウェットは当分・塩分ともにこの濃度の飲料、ということです。

ただし、これには条件があり日本体育協会が言っているのは「1時間に2リットルなどの多量な発汗を伴う運動中」
であり、普段の生活ではない。

1時間に2リットルの汗をかくと言うのは、1時間に2kg体重が減ってしまうほどの運動ということで、
サッカーとかマラソンとか運動し続けるケースだろう。
あるいは炎天下の屋外でそれこそ文字通り汗水流して肉体労働をされるような方々ではないのか。
そもそもが大変な運動量であり、そういう人たちはポカリで水分、塩分、糖分を補充するのに、
薄めるのは厳禁です、というのはわかるし、是非薄めないで飲んでいただきたい。

しかし、大して運動もしない、ちょっとその辺を歩いて汗が出た程度でこれだけの糖分を摂るのはどうなのか。
経口補水液では本来ブドウ糖を入れるらしいが、糖分と食塩のレシピでは、水1リットルに対し
砂糖30~40g、食塩を2.5~3gとなっているようだ。

これによれば食塩は0.25~0.3%、糖分は3~4%となり、スポーツドリンクより甘くなく随分しょっぱい。

以前から本当に薄めてはダメなのかと気にはなっていたが、なぜこれを今日書いたかと言うと、今日行ったスーパーで
「甘さ控えめ」を謳ったスポーツドリンクを見たからだ。


このドリンクによれば、糖分はポカリスウェットの半分以下、塩分はほぼ同等となる。

つまり、言いたいのはポカリスウェットを薄めた方が良いのか薄めない方が良いのかではなく、シチュエーションにあった
スポーツドリンクを飲めばいい、あるいは飲む必要があると言うことだ。

激しいスポーツをする人、屋外作業をする人と室内でちょっとのどが渇いたかな、と言う人が同じものを飲む必要はない。
今回、個人的に知ったのはポカリスウェットは激しい運動をする人向きなのかもしれない、ということで、
個人的に今使っているスポーツドリンクを規定量の水で溶かして飲むつもりはない。
塩分は追加するつもりだが、むしろ糖分はもっと薄めてもいいかなと思っている。


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