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JLPGA、初戦優勝は渡辺彩香(5年ぶり、4勝目)

2020-06-29 17:49:18 | ゴルフ
アースモンダミンカップ最終日。
無観客でテレビ放映もない中、ネット中継でライブ実況を楽しむことができた。

テレビ放映ではいいとこ取りができるし、競り合いを演出することもできる。
勿論スコアをごまかしたりはできないものの、現実には時間差があり、リアルには競っていないものを
放送順序を工夫することによってあたかも競っているかのように見せることは可能で、実際そういう放送をして
批判されることも一度や二度ではない。

ゴルフではショットとショットの間、つまり歩いたり、前の組を待ったり、救済を受けたりする時間が長いが、
それもまたゲーム展開の一つ。
野球でいえば、攻守交替や選手交代や負傷の応急処置や抗議やリプレ―などによる中断も試合の一部のようなもの。

そういうシーンを端折れば、確かに放送時間は短くて済む。
しかし、何がどうなるかが全く予測がつかないのがスポーツの醍醐味であって、下位だった選手が多く映るようだと、
この選手が最終的には上位に食い込んでくるんだろうなとか、放送残り時間から見て誰それがすんなり優勝だな、
なんて試合全体の展開が見えてしまうので、緊迫感は逆に薄まる。
ゆったりと進行する展開の中に徐々にじわじわとくる展開は「ながら見」もできるしネット中継にはぴったりだ。

7アンダー4位タイが4人で、渡辺彩香が、最終2つ前の組になり、鈴木愛が最終の一つ前になる組み合わせ。
最終組、2位タイの古江彩佳は惜しいバーディ逃しのパーが続いたが、6番でついにボギーをたたくと、その後も伸びなかった。
もう一人の2位タイの西郷真央は田中瑞希と同様バーディ発進だったが、6番でボギー、7番8番と返したものの、
9番で池ポチャダボが致命傷となった。
6番は最終組にとっては鬼門で田中瑞希もボギーだった。
見ているこちらはリアルタイムにスコアがわかるが、選手は教えてくれるギャラリーもなく、どういう心境だったろうか。
実際、渡辺彩香は自身のプレーに集中するためか、リーダーボードを一切見ずにラウンドし、プレーオフを知ったのは
ホールアウトしてからだったらしい。

下から猛チャージする選手もいたが、トップ争いが、田中瑞希、鈴木愛、渡辺彩香に絞られた終盤。
先に渡辺彩香が18番バーディならず、先に11アンダートップタイでフィニッシュ。
続いて鈴木愛が同じく18番バーディならずの11アンダーでフィニッシュし、このままだとプレーオフ。

16番で9アンダーまでスコアを落としたが、17番で10アンダーとした田中瑞希は18番バーディチャンスで
多くのネット視聴者が3人によるプレーオフを期待したと思うが、結果はバーディならずのパーで3位タイ。

鈴木愛と渡辺彩香の2人のプレーオフとなった。
プレーオフ1ホール目の18番。
バーディ逃しの鈴木愛に対し、打った瞬間、勝利を確信したか、球がカップに吸い込まれる前にパターを高々と掲げた。
これで5年ぶり4度目の優勝。
前回優勝の2015年の樋口久子最終日最終組で一緒に回った茂木宏美が今回の優勝インタビュアーで、
その時のラウンドレポーターだった村口史子が今回もラウンドレポーターを務めていたという因縁と言うか偶然と言うか、
巡り合わせと言うか、通常のTV放送にはない面白い中継でした。

さて、次戦は・・・と言いたいところだが、ここまで開幕戦から15戦連続で中止となっている今年のJLPGA。
7月いっぱいの大会は中止が決まっている。
8月の軽井沢72がやるかやらないかきまっていないらしいが、その次のCATレディスや10月のマスターズも中止だし、
そもそも冠大会をやるやらないは主催企業に決める権限があるらしい。
このままでは11月のTOTOジャパン(昔のミズノクラシック)や最終戦のリコーカップの出場者もどうするのか。
一体、どうなるんでしょうね。

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