2013/2/7、新宿バルト9、スクリーン9での開催。
ここは何回か来たことがあるが、9階がチケット売り場とコンセッション。
9つのスクリーンが3つのフロアに分散している。
試写会場は最も大きい(429席)スクリーン9。
ただし、最前列の2列は使わなかったようだ。
冒頭、テレビ朝日の女性アナウンサー(名前失念)が登壇、
あんちょこに従って、通り一遍の映画の紹介があった。
このアナウンスによってテレ朝試写会だと初めて知ることとなった。
**
マキシミリアン・ジモニシェック、ローレン・リー・スミス、
グレタ・スカッキ、ステーシー・キーチ。
**
1937年5月6日。
前日にドイツを出発し、アメリカに向かった飛行船ツェッペリン号は
着陸直前機体後部から爆発炎上し、墜落。
乗員乗客97名のうち35名と地上作業員1名が死亡する大惨事を起こした。
当時、多くの報道関係者が見守っており、
惨事の模様が実写フィルムや実況中継の録音として残っている。
*
事故の四日前。
ドイツでグライダー飛行に興じていたツェッペリン社の飛行船設計技師、
マーチン・クリューガー(マキシミリアン・ジモニシェック)は、
コントロールを失い、近くの湖に墜落、たまたま近くにいた
ジェニファー・バン・ザント(ローレン・リー・スミス)に助けられる。
マーチンはその夜、領事館でのパーティでジェニファーと再開する。
当時、アメリカはドイツに対する軍事物資の禁輸を行っており、
ジェニファーの父の会社もヘリウム禁輸によって窮地に陥っていた。
パーティのさなか、父エドワードが倒れたとの報が入りジェニファーと母は
急遽ヒンデンブルグ号で帰国することとなった。
しかし、エドワードはヘレンとジェニファーをヒンデンブルグに乗せないよう依頼、
ツェッペリン社社長の命を受けたマーチンだったが、
ジェニファーの婚約者のフリッツに阻止され、フリッツを殺してしまう。
フリッツの最後の言葉は「ヒンデンブルグ号に爆弾が。仕掛けたのはジェニファー。」
マーチンは警察に追われるが、作業員に化けてヒンデンブルグ号に乗り込む。
果たして事の真相は。
爆弾はなぜ、どこに仕掛けられたのか。
ヒンデンブルグ号爆破の真実は如何に。
**
どうも話がちぐはぐで、多くの訳有り乗客の描き方も中途半端。
アルゼンチン移住を目指すユダヤ人一家も適当だし、
もったいぶったマジシャンもただの変人。
無線技士の行動もよくわからんし、船長もゲシュタポも関与があいまい。
いくら禁輸解除が目的だとしても、ゲーリングやヒトラーがわざわざアメリカで
自らハーケンクロイツに泥を塗るようなことを画策するか。
確かにゲーリングはこの後、全飛行船の解体を命じているらしいし、
エッケナーとゲーリングは不仲だったとされるが、それにしても不可解。
誰がどこまで真相を知っていたのかもやや不十分で、
いずれにしても人物の描き方が浅い。
さらに追い打ちをかけるのがアフレコ。
音声がはっきりしすぎていて臨場感に乏しく、
BGMも如何にもと言った感じで大仰。
調べたところ元々は、TV用の映画で、ランタイムは180分だったようだ。
いくらなんでもこの内容で3時間はないだろうと切りまくった結果、
110分に縮まったのは良いがこの体たらくとなったと思われる。
*
いまだ爆発の真の原因は特定されていないようだ。
近年の研究では、ヒンデンブルグの外皮に使われた塗料に問題があり、
静電気によって発火した説が有力とみられている。
この場合、外皮が直接燃えるので、ヘリウムを使っていても火災は起こる。
ただ、外皮が火を起こしただけでは爆発には至らない。
内部まで火が侵入し、何らかの理由で漏れだした水素ガス(と酸素の混合気)に
引火しないと爆発はしない。
可燃性のガスには引火爆発する最低の濃度(爆発下限界)と
これ以上濃いと引火しない最大の濃度(爆発上限界)があり、
水素の場合、下限が4%、75%が上限となっている。
つまり、如何に水素といえども、ある程度酸素と混ざらないと爆発しないわけで、
ガス嚢が破れて水素が漏れていたとする今回の説には説得力がある。
*
ヒンデンブルグを扱った映画には1975年の「ヒンデンブルグ」がある。
反ナチの乗員の一人(ウィリアム・アザートン)が爆弾を仕掛け、
爆弾は発見されるものの、解除は間に合わず爆発してしまうと言うものだった。
ラストの炎上シーンは当時の実写、ナレーションはラジオ放送の録音。
今回はほぼ同じ映像がより鮮明でカラー映像となっているが、
おそらく実写をカラー化してリファインしたものと思われる。
hinfenburgの文字が燃え上がる瞬間は
今見てもセンセーション、カタストロフィである。
ここは何回か来たことがあるが、9階がチケット売り場とコンセッション。
9つのスクリーンが3つのフロアに分散している。
試写会場は最も大きい(429席)スクリーン9。
ただし、最前列の2列は使わなかったようだ。
冒頭、テレビ朝日の女性アナウンサー(名前失念)が登壇、
あんちょこに従って、通り一遍の映画の紹介があった。
このアナウンスによってテレ朝試写会だと初めて知ることとなった。
**
マキシミリアン・ジモニシェック、ローレン・リー・スミス、
グレタ・スカッキ、ステーシー・キーチ。
**
1937年5月6日。
前日にドイツを出発し、アメリカに向かった飛行船ツェッペリン号は
着陸直前機体後部から爆発炎上し、墜落。
乗員乗客97名のうち35名と地上作業員1名が死亡する大惨事を起こした。
当時、多くの報道関係者が見守っており、
惨事の模様が実写フィルムや実況中継の録音として残っている。
*
事故の四日前。
ドイツでグライダー飛行に興じていたツェッペリン社の飛行船設計技師、
マーチン・クリューガー(マキシミリアン・ジモニシェック)は、
コントロールを失い、近くの湖に墜落、たまたま近くにいた
ジェニファー・バン・ザント(ローレン・リー・スミス)に助けられる。
マーチンはその夜、領事館でのパーティでジェニファーと再開する。
当時、アメリカはドイツに対する軍事物資の禁輸を行っており、
ジェニファーの父の会社もヘリウム禁輸によって窮地に陥っていた。
パーティのさなか、父エドワードが倒れたとの報が入りジェニファーと母は
急遽ヒンデンブルグ号で帰国することとなった。
しかし、エドワードはヘレンとジェニファーをヒンデンブルグに乗せないよう依頼、
ツェッペリン社社長の命を受けたマーチンだったが、
ジェニファーの婚約者のフリッツに阻止され、フリッツを殺してしまう。
フリッツの最後の言葉は「ヒンデンブルグ号に爆弾が。仕掛けたのはジェニファー。」
マーチンは警察に追われるが、作業員に化けてヒンデンブルグ号に乗り込む。
果たして事の真相は。
爆弾はなぜ、どこに仕掛けられたのか。
ヒンデンブルグ号爆破の真実は如何に。
**
どうも話がちぐはぐで、多くの訳有り乗客の描き方も中途半端。
アルゼンチン移住を目指すユダヤ人一家も適当だし、
もったいぶったマジシャンもただの変人。
無線技士の行動もよくわからんし、船長もゲシュタポも関与があいまい。
いくら禁輸解除が目的だとしても、ゲーリングやヒトラーがわざわざアメリカで
自らハーケンクロイツに泥を塗るようなことを画策するか。
確かにゲーリングはこの後、全飛行船の解体を命じているらしいし、
エッケナーとゲーリングは不仲だったとされるが、それにしても不可解。
誰がどこまで真相を知っていたのかもやや不十分で、
いずれにしても人物の描き方が浅い。
さらに追い打ちをかけるのがアフレコ。
音声がはっきりしすぎていて臨場感に乏しく、
BGMも如何にもと言った感じで大仰。
調べたところ元々は、TV用の映画で、ランタイムは180分だったようだ。
いくらなんでもこの内容で3時間はないだろうと切りまくった結果、
110分に縮まったのは良いがこの体たらくとなったと思われる。
*
いまだ爆発の真の原因は特定されていないようだ。
近年の研究では、ヒンデンブルグの外皮に使われた塗料に問題があり、
静電気によって発火した説が有力とみられている。
この場合、外皮が直接燃えるので、ヘリウムを使っていても火災は起こる。
ただ、外皮が火を起こしただけでは爆発には至らない。
内部まで火が侵入し、何らかの理由で漏れだした水素ガス(と酸素の混合気)に
引火しないと爆発はしない。
可燃性のガスには引火爆発する最低の濃度(爆発下限界)と
これ以上濃いと引火しない最大の濃度(爆発上限界)があり、
水素の場合、下限が4%、75%が上限となっている。
つまり、如何に水素といえども、ある程度酸素と混ざらないと爆発しないわけで、
ガス嚢が破れて水素が漏れていたとする今回の説には説得力がある。
*
ヒンデンブルグを扱った映画には1975年の「ヒンデンブルグ」がある。
反ナチの乗員の一人(ウィリアム・アザートン)が爆弾を仕掛け、
爆弾は発見されるものの、解除は間に合わず爆発してしまうと言うものだった。
ラストの炎上シーンは当時の実写、ナレーションはラジオ放送の録音。
今回はほぼ同じ映像がより鮮明でカラー映像となっているが、
おそらく実写をカラー化してリファインしたものと思われる。
hinfenburgの文字が燃え上がる瞬間は
今見てもセンセーション、カタストロフィである。
当方ブログにコメントいただきありがとうございました。
「ヒンデンブルグ」は今ひとつのご様子。
「ゼロ・ダーク・サーティ」も好き嫌いが、かなり分かれる作品だと思います。
よろしければまた当方の稚ブログにお立ち寄り下さい。
「ヒンデンブルグ」はおっしゃるようにTV受けはするかもしれません。
2時間枠×2でノーカット版(正味180分)を前後編にして流すといけるかも。
映画館で見るにはちょっといまいちでした。
少なくとも1800円には値しません。