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上田桃子に見るスポーツ選手への勝手な思い

2007-11-19 11:41:58 | ゴルフ
完全Vで今季5勝目、桃子が史上最年少新女王!(サンケイスポーツ) - goo ニュース

この記事に関連してちょっと書きたいことが。

2度ブログ炎上とあるが、
2度目の方は、自分での書き込みを止めたあと
(事務局が書き込みを継続)
TVで他のプロのないスポーツを卑下したともとれる発言をした時。

TVは直接は見ていないので何とも言えないが、
上田桃子のブログによれば自分自身TVを見て
(編集のされ方に)びっくりしたとのことだった。
このときは反響の大きさに自ら書き込みをしている。

もう一件はそのずっと前、6月のプロミス・レディースでの出来事。
プレーオフで藤田幸希に敗れた上田桃子は、
藤田幸希との握手の際、そっぽを向いて、形ばかりの握手をした。
これに対し、彼女のブログに「何様だ」的書き込みが殺到したのだ。

このときはわたしもTVを見ていたが、偉そうな態度というより、
悔しすぎて堪らない、と見えた。

別に藤田幸希が憎たらしいとか何とかじゃなくて、
負けた悔しさ、自分自身のふがいなさに相手の顔が見られない。

特にこのときは、4打差を追いあげて、やっと追いついてのプレーオフ。
ティーショットをミス、セカンドもたいして寄らず、3パットのボギー。
これで悔しくなかったら、むしろおかしい。

相手の顔をまともに見ることができない。
泣きたいのを我慢してやっと差し出した手を態度がデカいと言うのは気の毒だ。

ここでは上田桃子の弁護に終始するつもりはない。

たまたま、このニュースをとっかかりにして、一体何時から、
スポーツ選手はすべて爽やか、良い人ばかりで、品行方正。
人生のお手本であらねばならないとなったのか、ということ。

確かに有名一流選手は人間的にも感心させられることが多い。
逆にいえばそうであるからこそ一流になれたともいえる。

しかし、全員がそうであるべきと決めつけるのはいかがなものか。
いろいろと経験し、悔しい思いも悲しい思いも辛いことも乗り越えて、
人間って大きく丸くっていくんじゃないのかなということ。

最初から完成された人間なんかいません。

特に人気が出始めはアラ探しする人が多いし、
自分の中の(勝手な)理想との差異をあげつらうことが多くなる。

指摘するのは良いし、批判もいいでしょう。
理想の人格に近づいてほしいと思う気持ちは理解できます。

でも勝手な理想を描いてそれに合わないと徹底的に叩こうとするのは
いきすぎではないでしょうか。

もっと言えば多少偏屈でも感覚がずれていようが、それも個性です。
自分がその個性を受け入れるかどうかは別ですが、
「角を矯めて牛を殺す」ようなことは避けたいものです。

最後に、ちょっと違うニュアンスだが、
F1チャンピオンのキミ・ライコネン(そっけないことで有名)について、
元F1チャンピオンのデーモン・ヒルがこう言っている。

「周囲が華やかなキャラクターをスポーツの世界に求めていることは
 よく理解しているし、そうした面を持つことはとても大切だ。
 しかし、派手に騒がれることを好まない才能ある人間に対しても、
 配慮すべきだと私は思う。
 ~略~
 キミ・ライコネンには、自分のあるがままに行動する権利がある。
 多弁を強いられることなく、ドライビングにひたすら集中するための権利がね。
 それが彼という人間であり、我々はそれを尊重すべきだ」

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