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試写会「蒼き狼 地果て海尽きるまで」@東商ホール

2007-02-18 02:08:31 | 映画感想
2/16、東商ホールでの開催。
22日のワールドプレミアを楽しみにしている皆さん、先に見ちゃいました。

製作費30億円、オールモンゴルロケ。
5000人の騎馬隊による戦闘シーン、27000人のエキストラによる即位式。

主役のテムジン(後のチンギス・ハーン)に反町隆史。
父に保坂尚希、母は若村麻由美、弟のひとりに袴田吉彦、妻は菊川怜、など。

松形弘樹、津川雅彦も出る。

***

モンゴル部族のある氏族長である父(保坂尚希)は
メルキト部族の女(若村麻由美)を略奪して妻にする。
そして生まれたのがテムジン。

14歳の時に、父と嫁探しの旅に出て、別部族のポルテと婚約、
ジャムカとは按達(あんだ=盟友)の誓いを交わす。
その後父が毒殺され、氏族の混乱が起こる。

7年後、氏族長となったテムジン(ここから反町隆史)は
ポルテ(菊川怜)を迎えに行き、ジャムカ(平山祐介)と確執が生まれる。

テムジンはトオリル(松形弘樹)の部族と手を組み、周辺の部族を制圧していく。

ポルテがメルキト族に誘拐され、半年後に奪還するもポルテは妊娠していた。
ポルテの子を自分の子でないと疑うテムジン。
傍目には必要以上につらく当たるように見える。

テムジンの勢力はますます増し、
モンゴル国統一の野望を抱くジャムカとついには戦いを交えることになる。

ジャムカはトオリルを取り込んでテムジンを敗走させるが、
態勢を立て直したテムジンに敗れる。

テムジンはジャムカを許すが、ジャムカは死を選ぶ。

ついにモンゴル国は統一され、テムジンはチンギス・ハーンとなる。

テムジンは息子と一緒に金国を討とうとするが、息子はその前に毒矢で死んでしまう。

テムジンは悲しみを乗り越えて、万里の長城の向こうに攻め入るのだった。

***

結論から書くと期待外れでした。

詰め込み過ぎ。
何もかにも入れようとしてかえって盛り上がりに欠ける。
メリハリ、抑揚がないと言っていいかもしれない。

もう少しエピソードをはしょって、クライマックスを演出したほうが良かった。

2時間チョイの映画とは思えず、長いなぁと思った。
途中からは、予告で何度も聞いたあのセリフ
「蒼き狼の血が殺戮者の血なら、そんな血など要らん。」
「私は蒼き狼として死ねるでしょうか。」
はいったい何時出てくるの、
早くしないと物語が終わっちゃうじゃないか、と思った。

ジャムカの最期は男の友情、誇り、けじめなどが交錯する大事な場面のはずだが、
セリフが棒読みのせいか、悲哀が感じられない。

この点では、松山ケンイチの方がよっぽどうまい。

また、反町がセリフの前に「はっ」とため息ともつかない音を出すのは、
演出だろうが、とても鼻についた。

エンドクレジットで、本編のカットの使い回しはいただけない。
トンビのシーンはなぜエンドクレジットで出すのか、理由が判らない。
物語の先を予感させるようにシーンの方が良かった。

邦画の決まりごとなのかもしれないが、(新人)の注釈は不要じゃないかな。

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