大相撲七月場所、九日目

九日目。

序の口の勝南桜は今日も負けて１０１連敗となった。
やる気が無くて負けているのではなく、本人は至って真面目に勝とうとしているが、
力が無くて負けているようだ。

今日も相手の突っ張りやのど輪を凌いでがっぷり四つに組み、前に出たようだが、
鯛を入れ替えられて寄り切られた。

明日も取り組みがある。
相手は同じ０勝４敗の加藤。
加藤は今場所が二場所目で、先場所は１勝６敗で通算１勝１０敗。
勝ち星だけでいうと勝南桜の方が３倍勝っている。

勝てない、負け続ける力士は他にもいる（た）だろうが、大抵は何十連敗もする前に
辞めてしまうだろうから、その点諦めない勝南桜はすごい。
今場所が３５場所目で休んだのは１回だけとやる気だけは素晴らしい。

＊

十両。
昨日初黒星の阿炎は佐田の海と。
土俵際もつれたが、軍配は阿炎に。
しかし、物言いがつき結果は阿炎の負け。
左足を引きずりながらの退場で、明日以降が心配される。

昨日阿炎の連勝を止めた魁勝は今日負けて７勝２敗。
豊山は炎鵬を突き倒して（決まり手は押し倒し）１敗を守った。

２敗は先の二人と水戸龍の３人。

幕内。
新入幕の一山本は今日も勝って７勝２敗。
明日は同じく７勝２敗と琴の若との対戦で勝った方が勝ち越し。

照強徳勝龍に潜り込んで攻め最後羽切り返しで勝った。

宇良は相撲巧者宝富士と。
ふわっとした立ち合いから押しきれないと見たか宝富士の左手を引っ張り、
体勢を崩してから後ろに回って送り倒し（決まり手は取ったり）

阿武咲は、鋭く立ち起き上がった碧山を体を開きながらのはたき込みがきれいに決まった。

逸ノ城は動き回る翔猿を落ち着いて捕まえて押し出し。

豊昇龍は若隆景有利に組まれ左上手は取れなかったが、右下手から強引に振り回しての下手投げ。

御嶽海は今場所一番の相撲で琴恵光を一気の押し出し。

高安は左に変わった北勝富士に一瞬面くらったようだが、北勝富士の左を殺して押し、伸びあがったところをはたき込み。

照ノ富士は立ち合いで左下手を掴み、右は取れなかったが強い引き付けで隠岐の海の体は伸び切り、なすすべなく寄り切り。

正代は行事待った以降、先に両手をつくきれいな立ち合いが続いている。
立ち合いから明生に振り回されそうになったが、逆に右から大きく降って明生の体を崩し、寄り切った。

白鵬は今日は張り手なし。
千代大龍の激しいぶちかましを何度も耐え、叩くと見せて千代大龍の体を崩し、一気に寄り切り。

照ノ富士と白鵬が全勝。
１敗はなく、２敗に琴ノ若と一山本。
前塾のように明日はこの二人が対戦で、２敗も明日には一人になる。

明日白鵬は隠岐の海、照ノ富士は千代大龍。
果たして連勝は続くのか。