ライン下りはまだ続くのだった。
舳先の船頭さんは器用に舟を操り、魚が居そうなポイントで舟の向きを変えて固定する。すると今度は投網を投げて魚を捕る。これがライン下りの名物で、目当ての鮎以外にたまには鯉なんかも捕れるのだそうだ。鮎が捕れたら船上で塩焼きにしてくれる。足場の悪い舟の上で投網を打つのは熟練の技がいるそうだが、船頭さんは綺麗に網を広げる。魚が捕れるのを楽しみに船上の客が注目する中、網を上げるが・・何も捕れていない。この日はポイントを変えて3回投網を打ったが、結局何も捕れなかった。
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そうこうしている内に、なんと豊橋方面行きの飯田線がやってきた。もう構図を決めてとか言う状況ではなく、とにかくシャッターを切る。本数が少ないから、舟から飯田線を、或いは列車から舟を見る機会はまれである。
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魚が捕れなかったので、代わりと言っちゃぁなんだが、せんべいをくれた。船頭さんがかぶっている笠と同じ形のせんべいだ。部長に丁度良いサイズ。局長や息子は早速袋を開けてバクバク。食べきった頃にガイド嬢が、終点港のアヒルがこのせんべいが好物で、食べたがるから半分とっておいてくれと言う。あーっ、もう食っちゃったてーの。
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川に係留された舟が見えてくる。こいつは売店船だ。船頭さんが舟を操り横付けする。すると、ひょいと飛び移り、船頭改め売店の売り子さんに早変わりだ。
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見ての通り、缶ビール(350cc)が400円とは割高だが、この風景の中で、舟に揺られて飲む冷えた缶ビールの値段としては極めて妥当で、高いとは思わない。これに文句言うのは野暮ってモノだ。早速1本買って飲む。うまいっ!幸せな気分だ。これで鮎の塩焼きがあったら・・・
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川岸に大きな鳥が・・真ん中のひときわでかいのがサギの仲間で、両端にいる黒いのがカワウ。こいつらが魚を食べちゃったので、捕れなかったのだ。カワウは下流から魚を求めて上流域まで進出してきた鳥で、川魚をやたらと食べちゃう害鳥だ。天竜川でもこいつの食害が問題になっている。それ以前に僕のビールの肴が大問題になっているのだ。
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写真真ん中あたりに写っている横にひん曲がった松が、なかなか絵になるとして有名なのだそうだ。今回は夏の終わりで周りの山はまだ全体的にやる気満々に緑色なのだ。これはこれで目に鮮やかで気持ちが良いが、もう少し季節が進んで秋になれば紅葉が綺麗だそうだ。それもまた見たい。
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あの松を超えればもうすぐ終点港だ。
舳先の船頭さんは器用に舟を操り、魚が居そうなポイントで舟の向きを変えて固定する。すると今度は投網を投げて魚を捕る。これがライン下りの名物で、目当ての鮎以外にたまには鯉なんかも捕れるのだそうだ。鮎が捕れたら船上で塩焼きにしてくれる。足場の悪い舟の上で投網を打つのは熟練の技がいるそうだが、船頭さんは綺麗に網を広げる。魚が捕れるのを楽しみに船上の客が注目する中、網を上げるが・・何も捕れていない。この日はポイントを変えて3回投網を打ったが、結局何も捕れなかった。
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そうこうしている内に、なんと豊橋方面行きの飯田線がやってきた。もう構図を決めてとか言う状況ではなく、とにかくシャッターを切る。本数が少ないから、舟から飯田線を、或いは列車から舟を見る機会はまれである。
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魚が捕れなかったので、代わりと言っちゃぁなんだが、せんべいをくれた。船頭さんがかぶっている笠と同じ形のせんべいだ。部長に丁度良いサイズ。局長や息子は早速袋を開けてバクバク。食べきった頃にガイド嬢が、終点港のアヒルがこのせんべいが好物で、食べたがるから半分とっておいてくれと言う。あーっ、もう食っちゃったてーの。
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川に係留された舟が見えてくる。こいつは売店船だ。船頭さんが舟を操り横付けする。すると、ひょいと飛び移り、船頭改め売店の売り子さんに早変わりだ。
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見ての通り、缶ビール(350cc)が400円とは割高だが、この風景の中で、舟に揺られて飲む冷えた缶ビールの値段としては極めて妥当で、高いとは思わない。これに文句言うのは野暮ってモノだ。早速1本買って飲む。うまいっ!幸せな気分だ。これで鮎の塩焼きがあったら・・・
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川岸に大きな鳥が・・真ん中のひときわでかいのがサギの仲間で、両端にいる黒いのがカワウ。こいつらが魚を食べちゃったので、捕れなかったのだ。カワウは下流から魚を求めて上流域まで進出してきた鳥で、川魚をやたらと食べちゃう害鳥だ。天竜川でもこいつの食害が問題になっている。それ以前に僕のビールの肴が大問題になっているのだ。
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写真真ん中あたりに写っている横にひん曲がった松が、なかなか絵になるとして有名なのだそうだ。今回は夏の終わりで周りの山はまだ全体的にやる気満々に緑色なのだ。これはこれで目に鮮やかで気持ちが良いが、もう少し季節が進んで秋になれば紅葉が綺麗だそうだ。それもまた見たい。
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あの松を超えればもうすぐ終点港だ。