田切通信

旅行に写真に究極超人あ~るに飯田線田切駅

夏の大掃除10

2009-10-09 22:00:00 | 飯田線の旅
 リンゴ足湯に入る前に、乗り合い舟なので一応乗船券を買っておく。料金は大人2,900円、子供は半額の1,450円だ。それこそ10年以上前に乗ったときは2,800円だった記憶があるので、ほとんど据え置き料金で営業努力中という事になるだろうか?観光船としては実に平均的な料金設定だと思う。乗船券と部長。部長は無賃乗船だ。


 リンゴ足湯は、船下りで使っている和舟を半分くらいに切ったモノを湯船にして、船縁に座るためのベンチというか台を取り付けてある。まだ朝が早いので僕ら以外に客はいない。見ての通り青リンゴが何個か浮かんでいるが、さほどリンゴの香りはしない。


 利用料金は一応「協力金」の名目で100円だ。入り口に料金箱があってそこに入れる。効能書きがあるので見てみると、湯温が少し低めだが足湯としては丁度良いだろう。ラドンの含有量?だろうか「8.50マッヘ/Kg」う~む「マッヘ」って聞いたことない単位だ。温めの湯に浸かってると、しみじみ疲れが取れて心地よいのだ。


 足湯にノンビリ浸かっても、まだ発船迄少し時間がある。そこで、遊歩道を少しだけ進み、竜峡園跡を見に行く。竜峡園はかつて崖の上にあった旅館だ。橋のたもとの遊歩道に分け入る。なんと足場が陸上競技のトラックのように舗装されて歩きやすい。地味なところだが、このような改良は良いことだ。少し進むと街頭に看板が残っていた。廃業して既に10年は経っているように思うが、懐かしい。


 看板から少し進むと、現在「竜峡園展望台」と名付けられている所に宿があった。この金網の柵の向こうに平屋の本館があった。本館には1度だけ泊まった。


 そして、この崖寄りの平らな部分に離れが3棟あった。どの離れも崖っぷちにあって、川方向に向かって傾いていた。付いた別名が傾きの宿。今だから話すが、離れの基礎は礎石の上に柱を載せただけの構造だった。平地にある神社などでよく見る、整形した石に柱を載せて上物を建てる工法だ。縁の下をのぞき込んで見ただけだから確かではない。実は見えないところでボルト止めしてあったかも知れないが、今となっては確認するすべはない。この離れには幾度となく泊まった。料金は7,000円で2食付き。食事は豪華に品数が多く、本館から順次運んでくる。まるで高級フランス料理である。鯉の洗いや鯉こくなどの信州料理がメインだったので、川魚が苦手な人は辛かったかも知れない。


 ひとしきり見学したら、発船の時間が迫ったので船着き場に戻る。券売所脇の階段を下りて川縁にある船着き場に向かう。天気が良くて絶好の川遊び日和だ。


 船着き場から見上げた天竜峡駅。119系が入線している。真ん中の大きな木はケヤキ。ここには天竜峡ホテルとホテルしぶきの2軒の鉄筋コンクリート製の大型ホテルがあった。現在どちらも取り壊し遊歩道として整備中だ。


 さぁ、久しぶりのライン下りだ。