田切通信

旅行に写真に究極超人あ~るに飯田線田切駅

静岡おでん缶

2006-07-17 20:10:02 | その他
 僕はまだ現物を見たことがないのだが、秋葉原ではおでんの缶詰が名物になっているらしい。実はこれは静岡県の弱小メーカで生産されているもので、ほとんど手作り生産のため生産量が限られる。故に、秋葉原と静岡県内では日本平など極限られた場所でのみ販売されている。また秋葉原のものは当然の処置として缶のデザインがおたく向けになっている。因みにデザインされている女の子の「ネコ耳」っぽい部分は、耳ではなく静岡名産の黒はんぺんなのだ。黒はんぺんというのは、「はんぺん」と聞いて思い浮かべる、あの白いふわふわした食感のすり身食品ではなく、いわゆる「つみれ」をうすべったくした練り物で、味もほぼつみれと同じものだ。静岡のおでんにはこれが欠かせない。牛すじ肉を串に刺したものや、この黒はんぺんを真っ黒なだし汁で煮るのが静岡風なのだ。また、「だし粉」などと呼ぶ鰯の乾燥した身を砕いた粉を振り掛けるのも特徴になっている。缶のおでんも一応味付けは静岡風になっているのだそうだ。
 何で生産量が極めて少ないのに、その販路として秋葉原がターゲットになったのか?これを企画した人は目の付け所が面白いと思う。その反面、「静岡名物」とは認識されないだろう。

伊那VS駒ヶ根

2006-07-15 21:05:51 | 飯田線の旅
 最近、伊那と駒ヶ根の隣接する両市の間でソースカツ丼戦争が勃発しているのだ。我々としては「ソースカツ丼」の本場は駒ヶ根で、伊那市は「ロー麺」だろうと思いこんでいたが、伊那市も「ソースカツ丼」の元祖なのだそうだ。根拠、つまり「ここが発祥の店」とされる店が、伊那にも駒ヶ根にもある。しかも、伊那市の店の方が何年か古いのだという。伊那市にも「ソースカツ丼会」が組織され、市長自ら音頭を取って町興しに躍起になっている。しかし、「ソースカツ丼の町」として売り出し始めた歴史は駒ヶ根の方が古く、隣接した市でわざわざ同じものを使って町興しをするようなことをするのはどうも大人げないように思う。
 実は伊那市にはこのソースカツ丼の他に、お馴染みの「ロー麺」「ダチョウ肉」「餃子」と短い期間で名物をころころ変えて町興しを企てた前科がある。で、今回も「またか・・」といった空気が濃厚なのだ。ダチョウ肉はダチョウの牧場があってそこで生産しているらしい。赤身でローカロリーが売り物で、特にヘルシー指向の強い女性相手に売り出した。この件は僕も知っていたが、第3弾の餃子ともなれば、「そんな事してたっけ??」なのである。そりゃあラーメン屋もあるし、かつては駅前に餃子専門店もあったが、今は潰れてるし、どこが「餃子の町」なんだろう???この点について何かご存じの人は是非教えていただきたい。そこに餃子専門店あるいは餃子の旨い店があるのか。
 なんで一番有名な「ロー麺」一本に絞って町興ししないんだろう?効率が悪いのではないか。どうやらこれには伊那人の気質による部分が多いらしい。なにやら噂では伊那人は飽きっぽくて移り気なのだそうだ。


総火演の前に

2006-07-14 21:32:36 | その他
 7月23日(日)に陸自富士学校の開設記念式典があって、駐屯地が一般公開になる。ここが例の総火演をやる部隊だ。自衛隊なのに「学校」と呼ばれるのは、陸自に主要戦闘職種(兵科)である普・特・機(歩兵・砲兵・戦車兵)の総合教育を担当しているからだ。御殿場駅からどんどん坂を登って富士山の麓といった、かなりに田舎にある駐屯地だが、自衛隊的には最新鋭の装備を大量に備えた、超一流の部隊なのだ。だからその記念式典ともなれば、他では見られないような多種多様な装備を一度で見ることが出来て、大変お得なのだ。それを知ってか、いつも多数の観客を集める。去年はとある観光会社の団体ツアーのバスが100台のバスを連ねてやってきた。東京方面からの観光バスでの往復に弁当がついてどうやら3980円らしい。見学料&駐車料は只なので、どれほど利益が上がったのだろうか?気になるところだ。

 陸上兵器の最新鋭の装備は確かに「見所」ではあるが、見逃してはいけないのは、正門入り口のすぐ左脇にある芝生広場に展示されている過去の像備品だ。地味に珍しいものが並べてある。特に一番端に置いてある「軽装甲機動車」通称「LAV」(ただしこれをそのまま和訳すると単なる「軽装甲車」)だが、このイラクで目を引いた車両はタミヤの模型でも久々のヒット作になったという。これが正式採用の量産型ではなく、試作車なのだ。よく見ると正面の前照灯や後方のドアなどの形状が量産車とはだいぶ違うので、写真にとっておいて比較してみると面白いだろう。

 入場は無料で、入場制限は無し。JR御殿場から「須走富士学校」行きのバスで正門前まで、あるいは富士急の高速バスの東京~河口湖線にも、富士学校前のバス停がある。総火演の前哨戦にどうでしょう?

富士山開山3

2006-07-08 23:14:53 | その他
 富士山は6合目付近より上は森林や人工物など比較対象になるものがないので、山頂がすぐそこにあるように見える。これはもちろん錯覚なのだが、実に不思議な感覚で、急な坂を登っても登っても景色が変わらないので疲労感がある。
 富士山は夏場には小学生程度の子供でも普通に登るので、まるで軽いレジャーかハイキング程度に考えている観光客が多い。なかなか面白い登山者(登山という言葉を冠するにはかなり抵抗がある)を見かけた。全く山をなめている。日本最高峰3776メートルは決して伊達ではない。周囲に他の山がない単独峰で、とにかく山頂まで登り続けるしかない。広く平坦な部分がないから充分な休憩もままならない。登山距離も相当長く、それなりの装備と体力は必要だ。だいぶ前に細いヒールのパンプスにミニのボディコンワンピという出で立ちで登っている馬鹿女を見たことがある。遭難でもされたら迷惑だから平地と区別つかん馬鹿は山に来るんじゃない!
 また、「これさえあれば大丈夫!」的に最近よくコンビニでも売られている酸素のスプレー缶だが、あれは気休めでほとんど効果はない。そもそも、平素の運動不足から心肺機能が低く、血中に酸素を取り込む能力が低いのなら、濃い酸素を吸っても所詮吸収できない。それに気圧が下がると、血中の酸素の飽和量が低くなるので科学的にもそれ程は酸素取り込み量の改善は期待できないのだ。とにかく5合目で低い気圧に体を慣らすのと、少しは事前にウォーキングでもして体力の向上を図るのが良かろう。

富士山開山2

2006-07-07 23:33:50 | その他
 事前の情報では10日から御殿場郵便局富士山頂支局が開局らしい。早速登って記念に葉書でも出してやろうかと画策中なのだ。

 さて、7月の3連休がらみと盆休みの頃は富士山登山道がマイカー規制になる。規制になるのは御殿場登山口のある富士山スカイラインなので、そこを避けて須走口に回れば5合目まで乗り付けることが出来る。
 現在登山口は、御殿場、富士宮、須走と富士吉田の4カ所+最近整備復元された古道がある。古道は途中で富士宮口の登山道と合流している。また、須走口と吉田口は6合目付近で合流して一つになる。さて、何処がお薦めかというと、断然須走口なのだ。なぜなら吉田口5合目のあるのスバルラインは通行料が馬鹿高い。他は無料だから同列だが、御殿場口と富士宮口は路盤がわるく登りにくい。特に御殿場口は細かい火山灰の層が厚く、壮大な砂走りがあって下山道としては大変楽しいが、そこを登るのは大変骨が折れる。
 須走口は路盤がしっかりしているし、富士山で最も森林限界が高い。つまり草木が最も標高の高い位置まで生えているのだ。この為、景色に変化が出て楽しいし、日陰になって涼しい。運が良ければ鳥やリスなんかの小動物を見かけることもある。
 須走口の5合目からの標準登山時間は約5~6時間である。高山病を避けるために、5合目でたっぷり休憩時間を取り、低い気圧に体を慣れさせるのがよい。高山病は最悪死ぬこともある怖い病気だ。強烈な頭痛などを起こすが、その前段階として視界が黄色くなる。周りの景色が黄色みを帯びて見えるようになったら要注意なのだ。僕もだいぶ以前、20代の初めに同僚に連れられて2時間弱で山頂まで登った時にこの症状が出た。今となってはとてもそんな短時間で登ることは出来ない。当時は体力有ったんだと我ながら感心するが、そんな強行軍をしなければそれほど心配は無かろう。高山病になったら治療する手だては下山して標高の低い(気圧の高い)場所に移動するしかないのだ。