田切通信

旅行に写真に究極超人あ~るに飯田線田切駅

GWの旅08

2009-05-19 22:42:00 | 飯田線の旅
 池場を出たら、次は東栄に立ち寄る。この駅は「鬼の顔」型の駅舎で有名だ。何でこんな形してるかと言うと、この地域の民族芸能に「花祭り」があって、それが鬼の面を着けて神事を行うのにちなんでいるのだ。前は駅舎前に鉢植えが並んで少々うるさかったのだが、現在はすべて撤去されたので、駅舎自体をシンプルに楽しめるようになった。
 駅舎をバックに部長の記念撮影。首を傾げているが、別に何か考えているわけではなさそうだ。駅舎はでかいが、駅として使っている部分はちょうど部長の頭に隠れているあたりだけで、それ程広くはない。他の部分は観光物産展示等に使われているはずだが、僕らが行った時はドアに鍵が掛かっていて入れなかった。



 線路に見つけた小さな標識。みやした君の解説だと、営業距離算定の基準となる駅の中心位置を表示したものとのこと。



 駅前は狭い道だが、駅舎脇にバスの折り返し所があって、東栄の町方面に行くバスが停車している。東栄の駅の周りにはさほど民家が無いが、バスに乗っていくと、少し離れた道沿いに東栄の町がある。



 駅舎は木造で、内部の天井は木組みがそのまま見えている。明かり取りになっている天窓の出っ張りが鬼の角に見える部分だ。



 今回初めて写真に撮った駅舎の裏側。つまり鬼の後頭部だ。



 しばらくは飯田線に道が沿っているので、北上しながら駅に立ち寄る旅が続くのだ。

GWの旅07

2009-05-18 21:33:00 | 飯田線の旅
 乳岩峡を後にして来た道を戻る。先ほどの鉄橋を逆にくぐり小さな峠を越えるとすぐに右手に池場駅が見えてくる。この池場の手前の峠が豊川水系と天竜川水系の分水嶺と言うことだ。
 池場駅は幅が狭く緩くカーブした片面ホームの駅だ。ホーム対岸の山の急斜面は崩壊がひどかったのか、かなり昔に大々的に滑り止め工事をして、人工的な景観になってしまった。見ての通り開放型の待合いがホーム中央にある。



 ホームの豊橋寄りから見た線路。少し先に見えるトンネルが池場トンネルで、トロッコファミリー号が走っていたときには、トロッコが通る一番長いトンネルだった。これに入ると、真夏でもひんやりと涼しかったのを今でもよく覚えている。



 ホームにある勾配標識。駅を頂点に両側が下り5‰の下り坂であることが分かる。
因みに「‰」は「パーミル」と読みます。日本語では千分率、つまり百分率(%)の1/10って事ですね。標識の上には部長が・・こういう所が好きだ。



 この白い花は何だろう?青い空に映える白がとても夏らしい。



 一枚目の写真のホームにある階段を上ってすぐの所に、かつて電話BOXがあった。しかも「丹頂鶴」と呼ばれる極めて古いタイプだった。赤い屋根にアイボリーの本体、それほど大きくないガラス窓があって、まさに箱のようだった。遙か昔には日本中いたる所にあったが、ほぼ絶滅した後もこの池場には現役の公衆電話として残っていた。その後公衆電話機は撤去されたが、有線電話が置かれて第2の人生を歩んでいた。しかし、今はそれもなく、かつてそこに電話BOXがあったようだと思わせる跡だけが地面に残る。僕はここ以外にもう1カ所、飯田線沿いで丹頂鶴BOXを見つけている。今でもあるのか?そのうち見に行こうと思う。



 次は東栄だ。 

GWの旅06

2009-05-17 20:47:00 | 飯田線の旅
 GWの旅シリーズ再開です。
三河川合の駅を出て、乳岩峡を遡り乳岩に向かう。因みに乳岩と書いて「ちいわ」と読みます。かつてはそれなりに人気の観光地だったのか、駅のすぐ近くにはもう数十年前から開いていない乳岩峡売店跡がある。褪せた看板をみると「乳岩焼」なんて焼き物もあったようだ。歩いても乳岩入り口まで40分くらいだが、その入り口までは狭いながら車でも行ける道がある。途中に売店があるが、やってるのかやってないのか分からなかった。

 乳岩川沿いの谷が乳岩峡で、その最深部に乳岩がある。乳岩入り口まで現在は舗装された道があって・・・10年以上前に来たときは砂利道だった記憶があるんだけど・・・入り口にはちょっとした駐車場と観光案内所&売店がある。

 分かりにくいけど乳岩峡の案内図。奥の山にまで入らなければ、手軽なハイキングコースだ。僕らが言った時もまだ早い時間だったがハイカーが多かった。



 これが乳岩峡観光案内所で、売店も併設されていた。ここも朝早い為か開いていない。あるいはもうやってないのか?これまた分からない。



 ここが乳岩への入り口。ここから先は歩きのみになります。足を伸ばしてもよかったんだけど、体力的に不安がある局長が同行しては2~3時間掛かりそうなので止めた。乳岩というのは乳岩峡のドン詰まりにある大岩で、頂上部分にトンネルのような穴が開いていて通り抜けることが出来る。なかなかの奇観で見るべき価値があると思います。



 葉っぱの形からするとシャクナゲだろうか?清楚に咲いている。抜けるような青い空!天気が大変よい。こんな日は何を撮っても絵になるような気がする。



 自然の中でしばし魂の洗濯をしたら、また飯田線に戻る。来た道を逆に戻り、池場~東栄と辿る。

行き難い駅(わくわく鉄道フェスタ)

2009-05-16 19:09:00 | その他
 行き難い駅と言うと、すぐに思い浮かぶのは「秘境駅」って事になるだろう。でもそんな秘境ではなく都市部にだって「行き難い」駅がある。それが今日行ってきた秩父鉄道の「広瀬川原駅」なのだ。なんで?大手私鉄の駅なのに行き難いかというと、年に1日しか開業しない点と、止まる列車が何本もないからだ。広瀬川原は秩父鉄道の車両基地で、普段は関係者以外立ち入り禁止だが、今日だけは「わくわく鉄道フェスタ」としてファンに開放される。広瀬川原車両基地の最寄り駅は「ひろせ野鳥の森」で約1キロちょっと離れている。会場までは舗装された道もなく川の土手上の砂利道を歩いて行く。そこで、会場に臨時のホームを作って臨時に列車を停めるのだが、そのホームがあまりにも臨時で多数の客をさばききれないから、申し訳程度に何本かだけ列車を停める。つまりそれに乗らないと「広瀬川原駅に降りた」事にはならないのだ。

 ほら、ちゃんと駅名板があるでしょ。



 で、これが問題の臨時ホーム。一見タラップにしか見えないけど、臨時ホームなのだ。だって会社側がそう言うんだから間違いはないのだ。



 しかも、もう一つある。つまり臨時ホームが2面???この場合は横に並んであるから2面にはならないか。これで3両編成に満載の乗客を降ろすんだから大変だ。



 臨時ホームでは秩父鉄道のマスコットのパレオ&パレナに、埼玉県のマスコットのコバトンの3人(匹かな)がお出迎えしていた。こいつはコバトン。会場内をトコトコ歩き回って愛想を振りまいていた。3匹の中で一番足が長く、動きが軽快だ。車両基地の路面の悪さも気にしない。



 こっちのピンクはパレナ。去年デビューしたパレオのガールフレンドだ。みての通り短足なので段差がある所では難儀していた。



 会場で子供向けに配布していた「パレオのご飯」これはSLのパレオエクスプレスのご飯で、つまりは石炭だ。確か限定300個。息子が手に入れた。



 こっちが僕の昼ご飯。もりソバと稲荷寿司。ソバはその場で打って切って茹でての手打ちで、香りがよく大変おいしかった。これで450円は安いです。ちなみに稲荷寿司は250円だった。



 整備工場の建屋内でリバイバルカラーに整備中の車両。夏にはお目見えするようです。この塗色が懐かしいって人も多いらしい。



 こんな記念入場券&乗車券のセットも販売されていた。ちゃんと「広瀬川原駅」とある以上、誰がなんと言っても駅なのだ。





 今回は写真が多かった。
次回からGWの旅シリーズが再開です。

GWの旅05

2009-05-15 23:00:00 | 飯田線の旅
 どこへ行こうか?なんて言ったのに、実はまだ駅で遊んでいる。ところで局長のブログが再開した。そうなるとあっちは進行が異常に早いのでなかなか脅威だ。何しろ一緒に旅してる上に、写真はすぐ横並びで撮ったりしてるのだ。先にネタばらしされてしまう。

 さて、これが三河川合駅だ。かつての木造駅舎を知る身にとっては、何とも趣にかける。駅舎と言うより入り口の左にあるコンクリート製の壁に駅名があるが、この後ろに建て替えられなかった旧駅便所がある。何で駅舎を建て替えたときにこっちも建て替えなかったのか?と思っていたが・・・



 こんな状態。ロープレぐるぐる巻きされて使用禁止になっている。便所廃止か?と思ったら、駅舎の反対側に離れた場所に新しい現便所が建っていた。



 それが、この建物です。新築の便所です。新築は気持ちいいです。
三河川合、ポイント高いぞ。



 駅周辺の花壇には花が咲いている。今時期は真っ赤なポピー。赤い花に青い空が実によく映える。



 駅に119系が入ってくる。豊橋方面行きだ。すかさず部長が記念撮影をする。



 次は駅近傍の観光名所「乳岩」に向かいます。10年以上ぶりだ。