田切通信

旅行に写真に究極超人あ~るに飯田線田切駅

GWの旅07

2009-05-18 21:33:00 | 飯田線の旅
 乳岩峡を後にして来た道を戻る。先ほどの鉄橋を逆にくぐり小さな峠を越えるとすぐに右手に池場駅が見えてくる。この池場の手前の峠が豊川水系と天竜川水系の分水嶺と言うことだ。
 池場駅は幅が狭く緩くカーブした片面ホームの駅だ。ホーム対岸の山の急斜面は崩壊がひどかったのか、かなり昔に大々的に滑り止め工事をして、人工的な景観になってしまった。見ての通り開放型の待合いがホーム中央にある。



 ホームの豊橋寄りから見た線路。少し先に見えるトンネルが池場トンネルで、トロッコファミリー号が走っていたときには、トロッコが通る一番長いトンネルだった。これに入ると、真夏でもひんやりと涼しかったのを今でもよく覚えている。



 ホームにある勾配標識。駅を頂点に両側が下り5‰の下り坂であることが分かる。
因みに「‰」は「パーミル」と読みます。日本語では千分率、つまり百分率(%)の1/10って事ですね。標識の上には部長が・・こういう所が好きだ。



 この白い花は何だろう?青い空に映える白がとても夏らしい。



 一枚目の写真のホームにある階段を上ってすぐの所に、かつて電話BOXがあった。しかも「丹頂鶴」と呼ばれる極めて古いタイプだった。赤い屋根にアイボリーの本体、それほど大きくないガラス窓があって、まさに箱のようだった。遙か昔には日本中いたる所にあったが、ほぼ絶滅した後もこの池場には現役の公衆電話として残っていた。その後公衆電話機は撤去されたが、有線電話が置かれて第2の人生を歩んでいた。しかし、今はそれもなく、かつてそこに電話BOXがあったようだと思わせる跡だけが地面に残る。僕はここ以外にもう1カ所、飯田線沿いで丹頂鶴BOXを見つけている。今でもあるのか?そのうち見に行こうと思う。



 次は東栄だ。