腕時計修理専門店・トゥールビヨン店主のブログです
腕時計の修理の詳細や腕時計のトリビア、店主の個人的な趣味の話などを気の向くままに書いております。
 



今日は朝からちょっとバタバタしています。
日本各地(?)から修理のご依頼品がなぜか一気に届きました。北は群馬県から南は福岡県まで。ありがとうございます。

福岡からお送りいただいたバーバリーの腕時計、革ベルトが特殊な形をしていて、なかなか同じものが見つからないというご依頼。確かにちょっと変わったデザインです。(写真でわかるかな?ケースとの繋ぎのバネ棒が2本と、ちょっと変わってるのが。福岡のY様、無断で勝手にブログに写真UPしてすみません。

最近お客様からのお問い合わせで多いのが、「ブランド純正の革ベルトの取り寄せは可能かどうか?」というもの。
結論から言うと、だいたいのものは“可能”です。無理なものも一部あります。
ただ、ブルガリやカルティエ、エルメス等の高級腕時計の革ベルトとなると2万、3万は当たり前です。革ベルトは消耗品です。1年~2年も毎日使用していたら臭くなったりボロボロになったりしてしまいます。その度に3万づつ出すのはもったいないでしょう。裏側に“BVLGARI”と刻印が押してあるだけで市販ベルトの価格の5倍~10倍するんですよ!誰も革ベルトの裏側までチェックしませんよ。「お金が有り余っていて、使い道に困っているの」と言うブルジョワジーでハイソサエティなセレブリティの方なら無理に止めませんが...市販のベルトで十分ですぞ。
私も革ベルトの時計をしてますが、私の場合は2000円~3000円のものを半年~1年間隔で交換しています。「今まで黒だったから、今回は茶系にしよう」とかいう感じで。その方が経済的ですし、衛生的です。で、新品の革ベルトに換えたら何だか新しい時計を買ったみたいな気分にもなれます。
こだわる方はオーダーメードも出来ます。福岡のY様も、もし純正ベルトが入手不可な場合はオーダーで全くソックリに作れますのでご安心あれ。ただ、1本1本手作りなうえ、大変好評なため、完成まで約2ヶ月待ちです。そこんところ宜しくお願いします。

また次の機会に革ベルトのお手入れ方法をお教えしたいと思います。

一般庶民の腕時計修理専門店トゥールビヨン店主。




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