腕時計修理専門店・トゥールビヨン店主のブログです
腕時計の修理の詳細や腕時計のトリビア、店主の個人的な趣味の話などを気の向くままに書いております。
 



タイでクーデターが起こってますね。首相が私腹を肥やしていたようで。しかし、無血革命なのは不幸中の幸い。タイは学生時代3回訪れました。非常に好きな国です。
まず空港へ着いて、手荷物チェックが終わり、空港ビルの出迎えロビーに一歩踏み出した瞬間、良い国か悪い国か肌で感じるような気がします。ドンムアン空港、好きです。空港関係者、出迎えに来ている現地の人々、皆どことなく優しさを感じます。空港ロビーでキョロキョロしていると、本当に親切にバス乗り場まで案内してくれたりします。
フィリピンにも一度行ったことがありますが、マニラ国際空港、怖いです。人々の目つきが鋭い。“隙あらば置き引きしてやろう感”がビンビン感じられました。(フィリピン政府観光庁の方、すみません)

で、前回の台湾吉野家での話に続き、タイのコーヒーショップでの話。

タイのコーヒーはとにかく甘い。ミルクも砂糖もこれでもかというくらい最初からガッツリ入ってます。ホテルのコーヒーショップなどはミルクと砂糖は別に付いてきますが、当時の私は貧乏旅行。ホテルなんか泊まったことないです。ドミトリーという世界各国のバックパッカーが集まる安宿。一泊数百円。エアーコンディショナー完備で1500円前後だったと記憶しています。(20年ほど前の話ですが)
そんな町のコーヒースタンドで出されるコーヒーは熱帯の南国で更に喉が渇くような甘さ。

ある日、フラフラとバンコク市内を探索している時、とあるショッピングモールの1階に“UCC COFFEE”の看板を見つけました。「日本の上島珈琲か!」と近寄っていくと、お洒落なオープンカウンターの喫茶店。外のうだる様な暑さにバテ気味だったのでアイスコーヒーを注文しました。すると、女性店員が、大き目のグラスに氷をたっぷり入れ、サイフォンの下にセットしました。上からちょっとづつ熱々のドリップしたてのコーヒーがグラスに落ちてゆき、辺りに香ばしいコーヒーの匂いが漂います。出されたアイスコーヒーはキンキンに冷えていて、思わずストレートで一気に飲んでしまいました。味もバッチリ!おいしかったです。

ほっと一息ついて、グラスの氷をバリボリかんでると、向かいの席にタイのおじさん2人が座りました。どうやらアイスコーヒーとホットコーヒーを注文したらしく、お姉さんが私の時と同じ手順で1つのグラスに氷を入れ始めました。私はぼんやりコーヒーがグラスの中の氷を溶かしていく光景を見ていました。一方のおじさんにはホットが運ばれ、おじさんはテーブルに置いてあるシュガーポットから大サジ5杯は入れたでしょう。ミルクもたっぷり入れて飲みました。少し遅れてアイスコーヒーが運ばれてきました。おじさん達は話に夢中で、アイスを注文したおじさんは話をしながらストローの袋を破り、グラスにストローを入れ、コーヒーを見ずにチュ~ッと吸いました。
私は「おっ!タイの人もブラックで飲む人いてるんやなぁ」と思った瞬間、おじさんは「んが~!?ζЙфδγёÅωΦ~!??」と短い奇声を発して目の前にあったガムシロップの入った小さな入れ物にストローを突き刺し、チュ~~ッと吸い上げました。 な~む~。


確かにタイで微笑んだ腕時計修理専門店トゥールビヨン店主。


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