腕時計修理専門店・トゥールビヨン店主のブログです
腕時計の修理の詳細や腕時計のトリビア、店主の個人的な趣味の話などを気の向くままに書いております。
 



以前、このブログで“時計規格”の話を書きました。(7月13日参照)
クロノメーター規格について書かせてもらいましたが、今日は“GS規格”について。

SEIKOの腕時計には色々なランクの時計が発売されています。当たり前の話ですが...
トヨタにもクラウンもあればカローラだってあります。
SEIKOの最高峰と言えば“クレドール”。そんじょそこらの量販店さんなどには卸してくれません。間違いなく日本の腕時計の頂点。その次にランクされるのが“グランドセイコー”です。このグランドセイコーに搭載されているムーブメント“9S系キャリバー”に対するSEIKO独自の精度証明がGS規格。
実はこのGS規格、クロノメーターより検査が厳しいんです。クロノメーターは15日間の検査期間なのに対し、GS規格は17日間。検査姿勢(ムーブメントを色々な角度に傾けての精度検査)は5姿勢に対し6姿勢。平均日差も-4秒~+6秒に対し-3秒~+5秒とこれまた厳しい。
とにかく西洋の機械に負けてはいけないという日本人の職人魂が感じられます。

クレドールももちろんすばらしい時計なのですが、GSに比べて華奢な感じですし、どちらかというとドレッシーなタイプ。タキシードにバタフライという正装がいいんじゃないでしょうか。私はまだまだクレドールの似合う年齢には達してません。坊主頭ですし。しかも大体毎日ジーンズにポロシャツですから。


ロト6が当たったらGSを買おう!と小さな誓いをたてる腕時計修理専門店トゥールビヨン店主。


P.S.昨日、仕事の帰り(8時過ぎ)に吉野家寄ったらもう牛丼なかった...

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