1990年代に空前のブームを巻き起こしたカシオのG-ショック。
店主も何本か持ってます。
“イルクジ”、“ラバコレ”、“トリプルクラウン”、“メンインブラック”などなど限定モデルの発売日には長蛇の列ができ、高額な値段で転売する社会現象が起きました。
30代~50代の方の家の引き出しを開けたら、1~2個はG-ショックが眠ってるんじゃないかと。
もちろん今も根強い人気のあるG-ショックですが、先日来られたお客様のG-ショックの話。
お客様が持ってこられたG-ショックはフロッグマンというモデルで、2000年のアメリカズカップの限定モデルで黄色のカラー。
ウレタンバンドが切れたということで交換のご依頼を受けました。
カシオの部品センターへ在庫の確認を取ったんですが、限定カラーということで生産完了していて在庫無し。
このモデルだけじゃなく、限定カラーのモデルのバンドやベゼルカバーは元々生産数が少なく、すぐに品切れになります。
定番の黒ならご用意できるということで、お客様にその旨を伝えたところ、切れたままでは使えないので黒でもいいと了承いただきました。
で、昨日、黒に変わって戻ってきました。
こちら↓
ま、印象はガラッと大きく変わりますが、時計はこれでまた暫くは使えます。
大事にお使いくださいませ。
しかし、ウレタンバンド(ウレタンベゼルもそうです)は長年使用してますと経年劣化を起こします。
スニーカーなんかもそうです。
加水分解と言って、硬くなってしまい、ちょっと触るとボロボロに崩れます。
これはウレタン製品の宿命。
致し方ありません。
「何だか最近ウレタン部分がネチャネチャしてきたな」
これが加水分解のサイン。
その内ひび割れてきてバラバラになります。
気を付けてくださいませ。
どうしても限定カラーじゃないと嫌だと言う方、運が良ければオークションサイト等で見つけられるかもしれません。
高い値段が付いている可能性が十分ありますので財布とご相談を。
では、修理品のご紹介。
こちら↓
エルメス クリッパー クォーツ
東大阪市在住のM様所有。
分解掃除、回路コイル交換、電池交換、パッキン交換、防水検査(日常)を行いました。
エルメスを代表する人気モデル、クリッパーの婦人用クォーツモデルです。
ブレスの“H”が印象的。
電池交換しても動かないということで回路コイルの交換を要しました。
M様大事にお使いくださいませ。
2代目のイルクジ(DW-6900K)を持っているが、元々スケルトンだったベゼルカバーとバンドが真っ黄色に黄ばんでしまっているが、これはこれで良いと思っている腕時計修理専門店トゥールビヨン店主
幸いまだ加水分解は起こっていません。
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