降って来るもの

写真と散文とぽえむ

言楽

2020-04-21 20:38:48 | 詩20

        言楽

 

コトバを詩形の五線譜に乗せてゆくと

音楽のように

”言楽”のrhythmを産み出す

それは流れるように

上下左右を往来し

いつしか長短さまざまの

ko.to.ba.のmelodyとなって結実する

-僕は束の間のmusiciamに化生する

 

思惟のタクトを振り

それぞれの思惑を鏤め

あらゆる意匠を塗し

巷に群れ成す言語の戯れを

一篇のpoemに編み上げるのだ

-僕の儚い夢想かも知れないけれど・・

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anataへ~互換~

2020-04-21 19:45:49 | 詩20

      anataへ~互換~

 

具体的な具象を添えて

箇条書きでは示せないけれど

僕とanataには

数多の時間の堆積から

 滲み出すビタミンがある

数多の交感の培養から

 沁み出すエキスがある

 

それは互いの心と体を血液となって潤すもの

 

僕はanataから

anataは僕から

これから先もずっと

等価のエネルギーを互換してゆく

 

僕は今、しみじみと

確かな幸せの礎に立っている

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命輪

2020-04-21 17:01:46 | 詩20

       命輪

 

何百年を生きる大樹なら

たかだか

百年に満たないinochiなど

樹輪の最初の一輪の

そのあどけない輪っかの

まだ一周手前の頼りなさだろうか?

 

百年足らずで

inochiの周回を仕舞いする

Homo sapiensの七十年なら

その年輪の有り様は

如何許りが相当だろうかと

巨樹の瘤に腰掛け乍ら

ふと、そんな途方に紛れる

 

ヒトの一生の「命輪」は

どのように刻めばいい?

 

最早引き返せぬ此処まで来て

その輪を締め括る終盤の周回に至って

尚、不覚不徳不作不如意の

我がinochiの円周の儚さよ

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極秘裏【検証・Ⅲ】

2020-04-21 05:42:35 | 詩20

       極秘裏【検証・Ⅲ】

 

検証・Ⅱから

二十四時間と四十八時間と

plus十二時間が経過

 

唯、採掘する

-何の収穫もなく

花を散らした桜の木の下の

壊れかけたログのtableに座って

僕は暫し途方に暮れる

 

未来は絶えず現在に侵され

今は即座に無の闇に傾れる

 

試みの実験は、無謀だったか?

間も無く、徒労に終わる

 

誰も知らない

誰も見ていない

誰も歩けない

未来という無実体の亡羊から

掌に今を先取りするなど

無理な設問だった・・

 

斯くして

革新的で斬新で且つ壮大な

私案の実験は

未来に蠢くコトバ達との交信は

見事、水泡に帰す也

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