言楽
コトバを詩形の五線譜に乗せてゆくと
音楽のように
”言楽”のrhythmを産み出す
それは流れるように
上下左右を往来し
いつしか長短さまざまの
ko.to.ba.のmelodyとなって結実する
-僕は束の間のmusiciamに化生する
思惟のタクトを振り
それぞれの思惑を鏤め
あらゆる意匠を塗し
巷に群れ成す言語の戯れを
一篇のpoemに編み上げるのだ
-僕の儚い夢想かも知れないけれど・・
言楽
コトバを詩形の五線譜に乗せてゆくと
音楽のように
”言楽”のrhythmを産み出す
それは流れるように
上下左右を往来し
いつしか長短さまざまの
ko.to.ba.のmelodyとなって結実する
-僕は束の間のmusiciamに化生する
思惟のタクトを振り
それぞれの思惑を鏤め
あらゆる意匠を塗し
巷に群れ成す言語の戯れを
一篇のpoemに編み上げるのだ
-僕の儚い夢想かも知れないけれど・・
anataへ~互換~
具体的な具象を添えて
箇条書きでは示せないけれど
僕とanataには
数多の時間の堆積から
滲み出すビタミンがある
数多の交感の培養から
沁み出すエキスがある
それは互いの心と体を血液となって潤すもの
僕はanataから
anataは僕から
これから先もずっと
等価のエネルギーを互換してゆく
僕は今、しみじみと
確かな幸せの礎に立っている
命輪
何百年を生きる大樹なら
たかだか
百年に満たないinochiなど
樹輪の最初の一輪の
そのあどけない輪っかの
まだ一周手前の頼りなさだろうか?
百年足らずで
inochiの周回を仕舞いする
Homo sapiensの七十年なら
その年輪の有り様は
如何許りが相当だろうかと
巨樹の瘤に腰掛け乍ら
ふと、そんな途方に紛れる
ヒトの一生の「命輪」は
どのように刻めばいい?
最早引き返せぬ此処まで来て
その輪を締め括る終盤の周回に至って
尚、不覚不徳不作不如意の
我がinochiの円周の儚さよ
極秘裏【検証・Ⅲ】
検証・Ⅱから
二十四時間と四十八時間と
plus十二時間が経過
唯、採掘する
-何の収穫もなく
花を散らした桜の木の下の
壊れかけたログのtableに座って
僕は暫し途方に暮れる
未来は絶えず現在に侵され
今は即座に無の闇に傾れる
試みの実験は、無謀だったか?
間も無く、徒労に終わる
誰も知らない
誰も見ていない
誰も歩けない
未来という無実体の亡羊から
掌に今を先取りするなど
無理な設問だった・・
斯くして
革新的で斬新で且つ壮大な
私案の実験は
未来に蠢くコトバ達との交信は
見事、水泡に帰す也