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降って来るもの

写真と散文とぽえむ

埋火のように

2020-03-31 16:04:37 | 詩20

      埋火のように

 

暑くなったり寒くなったり

真春になったり晩冬になったり

とても気紛れな

一日の繰り返しですが

トレーナーをセーターに着換えたり

裏起毛のズボンを選んだり

春色の軽い靴を冬用の分厚い靴にしたり

他愛ない季節の意地悪に

臨機応変に対応して

変わりなく

僕は僕の時間を過ごせていますが

anataは如何?

こんなにも普通の感覚で

僅かな気温の変化にも

こまやかに気遣ってあげられる近くに

今もanataが居ることの幸運を

いつでも埋火のように感じています

 

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梟の思慮-period-

2020-03-31 05:51:33 | 詩20

       梟の思慮-period-

 

KARADAの何処かが

即座に反応する機能を

一つでも残しているのなら

まだ滾るinochiを味わえる

 

何処かの其処に

昔の儘の僕が居るのなら

ときどきtokiを遡って

些かな若さを吸収できる

 

そうして

そう言う秘密の不老基地を

過去の無限に幾つも

読点のように置いて有れば

きっと

僕のピリオドも

鮮やかに網膜に焼き付く句点で

締め括られるに違いない

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moonのように

2020-03-30 22:27:23 | 詩20

       moonのように

 

谺のように返ってくる訳じゃないけれど

花のようにtokiが来れば咲く約束もないけれど

昼夜や明暗や日捲りのように

 次が予測できる関係でもないけれど

anataへ

けれど僕は呆れる程に

 倦まず弛まづ怠けず

僕のko.to.ba.達を

身代わりのように送り続ける

 

僕のspaceでanataは

一個の蒼い水の惑星で

僕はその軌道を廻る衛星の

 白いmoonのように在る

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小雨の朝

2020-03-30 12:55:12 | 

昨日も今日も、明け方の風景は殆ど一緒で”さむくて、くらくて”に。

お昼のNHKのトップニュースで「志村けん死去」が。ビックリしましたよ。侮るなかれ!!ですね。

とくに団塊の世代には死と引き換えの戦に成るのかも知れません。

明日は我が身・・、無念の死を余儀なくされた彼の魂よ安かれ・・と。

 

今朝、少しでも心に晴れ間を!と、女房がつぼみが膨らみ始めたばかりの赤いチュウリップを一輪挿しに。

明るさに向かって撮ると、まるでワイングラスのようなシルエットに

反対に回って、ふくよかな丸みに希望や夢が包まれているような・・

水仙の色や形の多様さにも驚かされますよね

       

               

それから勿論、雨降りの後のまんまるmizutamaちゃんにも・・

       03/30 01:06㏘ まんぼ

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越生の智慧-畏怖-

2020-03-29 21:58:59 | 詩20

        越生の智慧-畏怖-

 

何日も何十日も百日も三百日もなぞって

眸を閉じれば

殆ど曲がり具合まで

ハッキリと描き出せる道だから

遊び心が湧いてきて

眼鏡を外し目蓋を塞いで

目を瞑っても歩けると自負する

見えない道を辿ってみた

 

未知へ挑戦してみたい悪戯心

暗闇を行く冒険心に駆られての

ほんの些細な試みだったが

ものの十歩も移動すれば

足が竦んでどうにもならない

怖くて足裏が大地にしがみ付く

筋肉が強張り神経が麻痺する

一歩も未来には近寄れない

 

どんなに自信の塊りでも

どんなに図太い神経でも

どんなに知力で抗っても

それが未知との遭遇に

どれ程の武器たり得るのか・・

 

きっとHomo sapiensの自立は

正しく一直線に

畏怖することから始まるに違いない

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生滅簿に

2020-03-29 06:35:00 | 詩20

      生滅簿に

 

抜け切れない人生疲労が

体と心のあちこちの細胞の

先端に詰まってゆくと

その廃棄物の毒素に侵され始める

そうして軈て

一定量をoverすると

病み具合に応じて壊死してゆくのだ

それは人間という種の

必然のサイクルのようでもあり

与えられたinochiの

一種の規約のようでもある

 

それぞれの生滅期間は

その使用の度合いによって遅速が生じ

その中身の濃密さによって尊卑が生まれ

その質量と品質によって

そのinochiの変遷に相応しく

文字の多少や文脈の多寡や

或いは行数の多少に分類され

各種の鬼籍簿に記載されてゆく

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Slow,Slowで

2020-03-28 06:17:43 | 徒然

      Slow,Slowで

 

ほんとうにゆっくり、ゆっくりと

六十㎝幅で移動した

その広さを形容するのに

こんな風に歩く歩幅の間隔が

言い得て妙かも知れぬと

一人でほくそ笑みながら・・

 

日頃は気忙しく

いつでも誰かに急かされている気分なのに

大きい雨傘を少女のようにくるくる回しながら

小雨降る野辺の風景に溶け込むのは

心地良い休息になる

 

ときおり手の甲にかかる雨粒に

季節の移ろいを読み取り

先に定まった予定もなく

ゆっくりと日暮れが近づいてくる

山の辺の道を歩いて

僕はほんとうに”静かに”癒されてゆく

 

傘を畳んで

太い檜の張り出した枝葉の下で

短い徒然の詩模様を書き終えたので

さあ、散歩道の残りの半分を

少年のように傘を肩に担いで

スロースローでゆっくりと廻ろう

        2020 03/28 06:39 万甫

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貉の休息-困惑-

2020-03-27 20:31:11 | 詩20

          貉の休息-困惑-

 

僕は自営業で

全盛期の五分の一ほどの量が

丁度いい加減になっている現在だから

まるまる数時間も

カラダ休めに使うのも造作はないのだが

こころと身体を同時に

無重力に解放するのは

なかなかできない相談に成る

 

全く生産性をゼロにして

脳内活動と切り離し

重力から乖離するのか

イノチに係わる全機能をストップすれば

それは即ち”死”を意味するから

やっぱり完全無比の放蕩など

砂上の楼閣に過ぎない

 

何処かのinochiのバルブを開いて

何かと通じていなければ

人間の端くれとしても

生きてゆくのは難儀なのだ

 

そんなこんなを議論しながら

さっきからもう三十分ばかり

無為を過ごして生きている

 

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貉の越生-宣言-

2020-03-27 13:45:41 | 詩20

      貉の越生essay-宣言-

 

今までをどう生きてきたのか

今をどう生きているのか

今からをどう生きてゆくのか

これらの断篇は

世間というひとつ穴の片隅で

天与の限り有る時間を生きる

一匹の貉と同じ生物が

七十年に亙る年月日時に獲得した

越生の為に独白する

一介のエッセイであると宣言する

 

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ANATAへ-手紙のような-

2020-03-27 05:50:04 | 随想

           ANATAへ-手紙のような-

 

オハヨーございます!

お変わりはないでしょうか?

今年も、今年の桜が咲き始めましたよ

ANATAが突然僕の前から居なくなった

アノ春から

最早三回目の桜花の季節が巡ってきました

 

僕の詩集を届ける度に

真っ先に

沢山の言葉たちで埋め尽くされた

賛美と励ましで僕の全てを肯定し鼓舞し

先へと進む原動力を授けてくれたANATAの

物理の教師だった堅物の印象に相応しい

角ばって律儀で揺ぎ無い信念に裏打ちされた高潔の

葉書の表裏の隙間を全部埋めた

手紙のような葉書に

溢れるように籠っていた温もりが

今もこの掌に

永遠の喜びのように刻まれています

 

この花の春にも僕は五情五感を滾らせて

有りっ丈の触手を浮遊させて

元気に

ANATAが褒めてくれた

詩を書いています

 

ANATAの目の届くところへ

届ける術を知らないのがもどかしい限りですが

もしも今でも縁が繋がっていて

僕の書くものが、僕の詩集が

ANATAの視線の中にあるのなら

詩14.15.16も

きっと読んでもらっていますよね

 

あの手紙のような葉書が

特急便で手許に戻ってこないのが

如何にも口惜しいですが

僕はこれからも約束通り

自由に僕のUtaを紡いでゆきますね

 

いま大好きな夜明け前の

紛れ込んでしまいたいような

深い深い神秘の蒼に染まっています

其方にも明け暮れが有って

蒼の癒しや美しい茜の慰めやの風景に

感嘆のため息を吐いたりするのでしょうか?

 

僕はもう少しこの場所に止まって

市井のポエトとして

書きたいことを書き続けてゆきますね

何時ものように

ANATAの慈愛の眼差しをひしひしと感じながら

その情感をエネルギーに変換して・・

  K.Msama     2020 03/27 05:50:05 万甫

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