極秘裏・【検証・Ⅳ】
あれから五日目の朝が来て、それから、更に
八時間が刻まれようとする、午後
僕は数輪の散り残った花を抱える
桜の木の下の
虫喰いだらけのログの卓に腰を下ろし
性懲りもなく
実験の続きを始めようと
作為する
最初の思惟に戻ってみるのだが
既に、出発点は見定められない
そうだそうだ
意志の鑿と金槌で
明日の鉱脈からkotobaの荒金を
掘削できないかと烽火を挙げたのだった
然し、実験ⅡとⅢで
完膚なきまでの挫折を味わったのに
ヒトにはdreamやhopeが必須のように
inichiを運ぶ目印として
僕は改めて、一つの結論に達する
この壮大な実験の価値は
ピリオドが来る自覚と
其処から取り出せる鉱物の確証と
其処に向かう覚悟を
胸に納めるtravelだったと