MECHANISM
詩が生まれるとは
そう言う事なのだ
凪の情感に不意に起こる鎌鼬
それを
真平らな僕の情緒が捉える
それは
約束のないkotobaとの逢引
それは
languageとの刹那の抱擁
それは
天恵のように
もう一人の自身を覚醒させる
それは
幸福との奇蹟の融合を体験させる
僕に詩が生まれる
mechanismのひとつは
そのように
僕のcosmosで確かに派生するもの
MECHANISM
詩が生まれるとは
そう言う事なのだ
凪の情感に不意に起こる鎌鼬
それを
真平らな僕の情緒が捉える
それは
約束のないkotobaとの逢引
それは
languageとの刹那の抱擁
それは
天恵のように
もう一人の自身を覚醒させる
それは
幸福との奇蹟の融合を体験させる
僕に詩が生まれる
mechanismのひとつは
そのように
僕のcosmosで確かに派生するもの
三時のDNA
真夜に目覚めるDNA
僕の何処かに
その遺伝子が存在する
きっと
inichiの履歴書には記載されている
暗闇のデオキシリボ核酸
けれど僕は,そのお陰で
ペン書きの,厖大な足跡を残せた
だからその幾兆の細胞に
感謝している
きっと
歌詠みのHAHAからの・・
気付いたのは,十六歳の春
当に青春の幕開きの頃
無我夢中で詩擬きを書き出した頃
それから
半世紀以上の年月を支えてくれた
きっと
HAHAのDNAが・・
追記-epilogue-
「ココロの間・上巻」は、イザ印刷に送る段階になって目標の140頁に30頁余りの欠損の在ることが判明。仕方なく、ひと月ばかりかけて、現在の心境に降って来る言葉たちを集めて詩を書き足し、この程漸うに当初の思惑と合致する体裁に整った。
数年前の僕も、今の僕も遜色なく僕なので、終盤にお披露目される詩たちの多少の違和感も多分許容の範囲で有ろうと楽観し、丁度多士済々の花が華やかに咲き競う見事に美しいこの卯月半ばの上梓となった。
今までと同じようにanata宛てに届けるこの小冊子が、是非にも、anataの情感の些かな良き刺激となることを願いながら、追記のpenを置く。
令和3年 卯月吉日 万甫
干満の器
知らぬ間に,確かに
同じ様式の,同じ広さの,同じ深さの
同じ情感の器を備えたanata方と
出逢っている気がする
それは
其其にとっての必然で
縒られるべき糸の片割れとして
お互いを必要とするのだ
それゆえ,僕の器は
愛しい干満の情で,爽やかに揺蕩う
些かな問答
もしも,このまま目蓋が
膠で張り合わされたら・・
-死んでしまう
イヤ,そんなことでは
-死なない!
でも
明日は見えないから
-未来は亡くなる?
イヤ,そんなことはない
時間はいつも通り動いて
生きているものは
いつものように
生きている時間を辿る
-僕は過去に埋もれる?
-僕は時間の屑になる?
-僕は時の煮凝りになる?
もしも,このまま
目蓋が開かなかったら・・
暗闇の,些かの問答
赤色ランプのように
天然の警告灯のように
時折り
全体の辻褄を合わせる為に
深々とした
完熟の眠りがある
何処かしら
何故かしら
心と体のunbalanceに
指先の一mmの棘ほどの
違和感を察知すると
予兆もなく
心身が無の安楽を求める
大まかだが
そんな不思議の自浄サイクルで
それとなく
正常を維持する機能もある
日向と日影
この暖かさは如何だ!
この日向の
この冷たさは如何だ!
この日影の
誰も彼も
陽の当たる日向で居たいけれど
木の葉の表裏のように
運命の日影も
否応なく廻る
自家発電の装置を
身の裡に設えるしかない
日日のなかで
溜め込んだ温もりを
己がbarrierに蓄積するしかない
日向と日影の違いを
その仕組みの有り様を学べば
ある程度は
少し多めの日向のプロセスを
辿ってゆけるのかも知れぬと信じて・・
心配人に
本当は,あらゆる哀楽に
心を配れる人に成りたいけれど
心配にも
其其に必然の許容枠が在って
その結界が破壊されると
自分が,自分に,自分で,自分を,自分の
溺れる
辛い事や哀しい事や淋しい事切ない事
全ての孤独の時に
応援や,励ましや,笑顔や,慰めや,
優しさや,労りやで寄り添いたいけれど
限りがあるから
思い遣れる大小があるから
僕は僕の器の大きさでしか
動けないのだ
それで日常の精神の均衡を
何とか平穏に維持している
心配人の心配事も
繰り返す潮の干満だけれど・・
些かの優越
午前四時三分の暗中
どうやら時間を追い抜いたようだ
珍しい感覚が刻まれる
先に立って
TOKIを振り返り見る
何処かで追い越したのだ
時間を通り越した刹那で
その些かの未来で
僕が出来ることなど何もないけれど
それでも
ほんの少し希少の優越を手にした
その心地良さで
大いなる特典のように
ペンが軽やかに滑って
三文の倍ぐらいも得をした気分に成る
揺ぎ無い覚悟
望んだとしても
書き手では居られなくなるその日まで
書けなくなるその瞬間まで
僕はwriterで在り
僕はsenderで在り続けたい
いつか
否応なしにperiodが打たれるから
それだけが既成の事実だから
その間際まで
ペンを握っていたいと
揺ぎ無い覚悟を胸に据える
それだから
書ける今は
書きたいことが降って来る間は
僕は黒いballを走らす
未来の不確かさを払拭するように
未来で蠢く不安を一掃するように
未来の時間を明瞭に捕捉するため
inochiの智慧を
何気ないmonoの中に潜むキラメキ
何気ない事の中に隠れるトキメキ
何気ない有り様に紛れるツヤメキ
何気ない平穏に棲みつくザワメキ
何気ない振りで摺り寄るオノノキ
それは手を代え品を代え
それぞれのinochiの時間を侵略に来る
それならばこそ
僕らは密かに
”戰支度の日日”を捲らねばならぬ
良きにつけ悪しきにつけ
それが時間を生き抜く智慧を伝授してくれる
千心のヒト
僕はko.to.baを結ぶ盤陀師
僕は言語を繋ぐ溶接工
他人の関係を縁に紡ぐ機織人
見えないheartを操るmagician
拾い集めた断片を組み立てる建築家
freedomのspiritがThemeの抽象画家
千変の創想を奏でる音楽家
僕は如何なる職種も選べる”千心”のヒト
その自負ひとつで
煩雑の日常を開拓してゆく
おおーい,雲よ!花の精よ!
ひと粒のSIZUKUよ!
一介の思惟よ!
此の僕の声が届いてる?
※春分の初光!!
意味ある土曜日にanataも 03/20 08:00 万甫
創作タイム
まだ早いのは解っているけれど
もう少し眠量が必要だと思うけれど
宥め賺して言い含めようと試みるのだが
一旦醒めた意識は
そんな思惑とは無関係に
現実の濃密度を増してゆく・・
そこで
僕は一分別する
そうだ
この暗中の時間を捕まえ
”創作タイム”に変換してみよう!と
目を瞑る,意識を注ぐ
降って来るものを
息を殺して待ち構える
まるで
宇宙を横切る流星を待つように・・
幽かに言葉の陣痛が始まる
生まれ出すかな・・
こんな風に鯔の詰まりから
産まれてくる一くさりもある
Patchworkのポエム
精緻なパッチワークのように
Languageの情緒を紡ぎたいけれど
完璧は望めぬ市井の凡人のように
所々に綻びが見えたり
図柄の違和感が罷り通ったり
染みや虫食いを容認したり
仕上がり放任のあやふやの儘や
無意味な羅列の部外品だったりもする
それでも,それが
僕のLifeworkのように
言葉のpatchworkに執心してゆくのだ
吉の波動で
大小入り混じって
大変!!は
ひねもすの波のように
繰り返し寄せて来る
中身は個人の範疇だが
それでも
感受性の濃いcatcherには
心胆を搔き乱す事象も
著しく増加する
それ故,僕らは
挫けず怯まず
その大儀に含まれる
些かの天啓の要素を模索し
詳細に分析してゆくのだ
”糾える縄に”きっと存在する
吉の波動で
大変!!の
凶の混沌を払拭する為に
万言鏡Ⅸ-有無の絡繰り-
何度も,幾度も
消しゴムを使う一行もある
一度では立ち上がらない一節もある
断片の儘,無の藻屑にもなる
容易ではない,安易ではないけれど
潜り込んだ無の宇宙から
僅かばかりの,有を持ち帰るのは・・
それでも,そうだとしても
宿題のように
僕は僕の時間を割いて
聳えるlanguageの山へ
逆巻くlanguageの海へ
分け入り,潜る
其処にこそ
inochiの意義を設定して