降って来るもの

写真と散文とぽえむ

”さくら色”に

2020-04-15 21:50:09 | 詩16

      ”さくら色”に

 

若いって

ただその事実だけで頑張れるから

ステキ!!です

 

気持ちがどんなに渦巻いていても

五体が五情が五官が

応えてくれない切なさで

溌溂の若さに遭遇したりすると

いつも

五月の薫風のように感じます

 

何処で線引きするのかは

とても難しいけど

ココロとカラダの反応時間が

短ければ短いほど

anataは若さの渦中で

kimiは羨望の的になる

 

きっと例外的に

七十の二十も居るかも知れないけれど・・

きっと稀に

古希の二十歳も見つかるかも知れないけれど・・

 

若いまま

溢れる情緒のまま

ピリオドを打てたら

自分史の物語の表紙は

きっと

”さくら色”に彩られるに違いない

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

坩堝へ

2020-04-12 21:58:47 | 詩16

       坩堝へ

 

楽しみだった行事やイベントが

きっと愉しい筈だった約束事が

次から次へと

先へ先へと順送りされる

 

まるで生きてさえいれば

この先の未来に

楽しみの坩堝が

幾つも幾つも用意されているかのように

 

けれど生き物には

確保された明日など無いから

坩堝の中の愉しみを

永遠に掴めない不安も不満も不運もある

 

仕方ないのだ

何時でも条理など

未知の出来事の後に生まれる

 

僕ら無力の個々人は

ただ楽園の坩堝を信じて

今日を生き抜くしかない

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

湖国の🌸たび~琵琶湖疏水と近江神宮~

2020-04-10 13:44:13 | 詩16

 空に青い色が六割ですが、風景を横切ってゆく風がまだ冬の棘を隠していて寒い午後です。「契約」で時間切れになって本日予定の🌸遅くなりましたが、今から湖国に咲き誇る”tokiの花”を

 広大な三井寺の西の端の観音堂から長い階段で下ってゆくと、今回の旅のメーンに決めていた「琵琶湖疏水」の出発地に出合う。そう寺の直ぐ傍から京都へと続く水路なんです。

(琵琶湖疏水-琵琶湖の湖水を西隣の京都市に流すために明治時代に作られた水路。)

その大津市の出発点から水路に添って桜の木が植えられていて、此処も春爛漫の桜花。

疏水の上に被さって覆い隠さんばかり。グッドタイミングの訪問でしたよ

     

          

大満足で次に向かったのは「近江神宮」

第38代・近江大津京を開いた「天智天皇」を祀る。

立派なお社です。日本初の”水時計”でも有名ですよね。

   

🌸は此処でも神宮内を彩り、きっと古の天皇もご満足?

奥に本殿が見えてきました。

    本殿

枝垂れ桜と朱塗りの楼門

境内には時計制度を確立した天智天皇にちなみ「時計博物館」も併設されている。

つづく

              04/10 02:20pm まんぼ

 

 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

業-go-

2020-02-20 05:08:05 | 詩16

      業-go-

 

一日と述懐の僕のTOKIの相貌が

姿を晦ます時刻頃になると

その日分のエネルギーも

流石に底をついて

 所在なく揺らめく

 正体なく黄昏れる

 無味無臭に萎れる

順不同、順逆不全、理路整然

お構いなしの体裁不用の代物に成る

 それだから

実態を暴かれるのには忍びないから

 成る可くは

そう言う時間帯を忌避して

紙もペンも遠ざけていたけれど

 ほんとうに偶に

静寂のスポットライトを浴びて

書いてみたい欲望に駆られて

書いてみることがある

 

これは一種の業-go-かも知れないと

細やかに納得しながら・・

       2020 02/20 05:08:05 万甫

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

必撮シリーズ㊃~残り雪~

2020-02-13 13:29:00 | 詩16

02/09 夜の間に冬からの最後の短い便りのように、ほんのちょっぴり雪が降った。

快晴の日曜日。キリリとした空気の中を歩いた。

万葉集142番のUtaに「有間皇子」の作歌として

-家にあれば笥keに盛る飯ihiを草枕旅にしあれば椎の葉に盛る-

を連想させて~笹の葉に盛る残り雪~

       

車の轍跡にも靴跡にも

ログのテーブルの上にも

耕作された畑にも

黒いビニールの皺にも

            

柊の葉っぱにも

Houseの屋根にも

初めて見る人もいるかな?笹群の中に見つけた”蟷螂”の巣

             02/13 13:48 まんぼ

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

納言師㈨

2020-01-30 20:12:28 | 詩16

      納言師㈨凡人

 

模擬テストの答案用紙のように

出来上がった解答は

速やかに提出する

 

〇✕式も記述式も

筆記用の空欄も有るけれど

兎にも角にも

何らかの結末を見い出したものから

迷わずたじろがず

躊躇せず差し出すのだ

 

第三者の視点や点数など

有無の範疇に過ぎないから

僕は僕で

導き出したものを

特定多数の他人に

提示するより他に方策はない

 

他人の評価は?

 

悪い時は落ち込み

良い時は有頂天に

悟れぬ凡人って、そんなもの・・

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

神仏の免除

2020-01-24 21:26:09 | 詩16

      神仏の免除

 

-正常に始終しない彼是が増えてゆく-

 

眼鏡は早くから必需品だし、

耳の周辺で五月蠅いOTOは

もう幾年も前から蜷局を巻いているし、

上がらない膝は

自嘲してしまう程何度も躓かせるし、

surumeなど以ての外だし、

鼻腔にウイルスが巣食い出したし、

首・肩・腰・膝・その他

あらゆる場所から痛みは滲み出るし・・、

 

改めて、つくづく、

遠くまで来てしまったことに気付かされる

 

いつか、落とし穴に嵌って

突然姿を隠せればいいのだが、

いつか、誰も知らぬ間に

余韻を少し置いて視界から消えられればいいけど、

いつか、自分から紡いで来た糸を解いて

ありがとう!!ってお返しできれば素敵なんだが、

 

そんなこんなで

間違いなく老いの領分に

足を踏み入れているのだが

幸いなことに、神様はまだ知らんぷりで

有難いことに、仏さまはまだ素知らぬ顔で

ko.to.ba.と戯れられる僕の能力だけは

持ち去るのを

何とか免除してくれているから

その技量を頼みの綱に

もう少し先まで

歩いてゆけそうな気もしている・・

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

納言師㈠

2020-01-21 15:18:16 | 詩16

       納言師㈠接触

 

ko.to.ba.を胸に収納し

ko.to.ba.を胸から発出する

それゆえ

己を「納言師」と呼ぼう

 

得手がってで尊大で不遜の誹りは免れないが

独立するとは

そう断言する事なのだ

 

怖れず慄かず而して揺るがず

己の言語を解き放つ事

其処から

他者との接触が始まる

其処に

他者との結ぼれも生まれる

 

無縁の孤人の咆哮に

耳 欹てる人も

心 振れる人も

きっと

頬笑んで現れる

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

更新kousin

2019-12-31 06:00:05 | 詩16

      更新-kousin-


歳月と日時と分秒は

厳かに、滞りなく、速やかに

更新されてゆく


今日で括られた様様を

静かに、滞りなく

昨日へと送り届け

其其に付与されて有る

所定の未来から

幾許の契機を取り出しては

三世の一頁に栞を挟む


更新の烽火は

諸行無常の百八つの鐘

その音色が

夫夫のinochiを亙って・・


万物の血脈は

静かに、滞りなく、厳かに

新しい境地へと

pinポイントで更新される

       06:00:06 令和元年 大晦日 万甫


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2019-12-30 05:02:55 | 詩16

      奏


日常の煩雑さや

経過する時間の速度や濃淡とは

無関係にUtaは生まれる


その日毎の、その刹那毎の

情感の堆積物から

いつかしら

一個の音符が滴り

暗闇から、天空の眩しさから

或いは、胸の大海から

万物の息吹から漏れ出すotoが

連なり、結び合ってリズムを為し

軈て、poetの心情の楽器で

メロディーを奏で

縁のanataたちの路傍を横切る


気づく人にも、気づかぬ人にも

聴こえる人にも、そうでない人にも

utaはそのように流れ

漣を繰り返し

その果てに、何処ともなく

無間の彼方に吸い込まれてゆく


けれど、何時でも

僕は最初の、初々しい果報者になる

           R1 12/30 05:25:05


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする