送受心
ボクは殆どの朝毎に
そうして
折々の夜にも
広範囲のアナタへと発信する
トラ
一人ではないと
トラ
ボクは此処に居ると
トラ
アナタは其処に居るかと
それはまるで祷りのようなもの
それはまるで呪文のようなもの
全てのlanguageは
ボクの胎内で派生し
アナタの胎内に
向けて発せられる
それはまるで希望のようなもの
それはまるでinochiの雄叫び
けれど完成形には
受信の刻印が要る
誰かの胸から放たれる
真正の谺が要る
言葉達が送受心の使徒として
全うした証の
inochiの痕跡が要る
ボクの一連の動作は
そのトラトラトラは
送受心の往来に因って
この現生の彼方此方あちらこちらと
或いは
此岸と彼岸の幻河の岸さえ行き来する
一枚の
約束手形になる
送信し、受信し、
お互いのlifeは、その都度、何度でも
曙光の煌めきに浴するのだ