五月の足取り
さあ、五月の中へ跳び出そう
どんな言葉に相見え
どんな一行が生まれ
どんなポエムになるのか
さあ、五月の天地へ漕ぎ出そう
空気は添加物無しの潔癖グリーン
風景は目蓋をそっと撫でる優しさ
光は瞬間を凍結して永遠に輝く
空のcontrailがko.to.ba.の航跡を曳いて
僕の蒼を横切る
人影は五月に生まれたと頬笑む
ああ、そうして
五月の物思いは
いつでもanataに行き着くのだ
ああ、そうして
僕の足のつま先は
何時でも有無の坩堝へ向けられる