正解
22:30+04:30=6
如何やらこの数式と解答が
泰然自若と眠り
悠々自適に目覚める感覚の
最適の正解のようだ
僕に纏わりつく
数字の守り本尊「6」
luckyやステキやhappyやの
快哉について回る
縁の数「six」
Espritの 痛覚
この頃,時どき,屡々
時間との諍いが起こる
上手く折合いを付けて
我ながら
上等な関係を保ってきたのに・・
きっと
何方かが劣化したのだ
変質したのだ
けれど
悠然と,泰然と,粛然と
移ろい続ける時に
変化など有ろう筈は無いから
きっと,九分九厘
僕が老化したのだ
少しずつ,知らぬ間に・・
その事実が
無謀な時間との軋轢を引き起こす
その軋みが
espritの痛みを生むのだ
Plus alpha
手を水平に広げた横軸と
足を閉じ
真っ直ぐ伸ばした縦軸とで
ちょうどplusの形に成る
其処に
alphaを促すように
ほんのすこし反動をつけて
重力に抗う戦士のように
颯爽と立ち上がるのだ
そうそう
自分で創造した
plusアルファーのチカラを借りて
僕の一日は
概ね,そんな風に
少しのプラスを身に養って始まる
勿論,没我のumiで流浪したいのなら
alphaを解いて
唯の流木のように揺蕩い
夢幻の流離の憂いにも浸れる・・
自己満足
面白いなら面白いほど
付け入れれば付け入るほど
可笑しいなら可笑しいほど
一日の手応えは膨らむ
創造主で在れば有るほど
dreamとhopeに塗れれば塗れるほど
無我と夢中に合えば合うほど
一日の実りは豊穣に成る
時間の長短は同じでも
時間の膨らみの大小は
其々の個の個性によって異なる
同じ生きる期間なら
同じ生と死の間なら
せめて持ち時間の
その品質と質量で
”佳く生きた!!”という朗らかな
自己満足を獲得したいと・・
空白地帯
する事が見当たらない
する事が浮かばない
たっぷりと
時間は群れているというのに・・
空白地帯は
もしかしたら
幸せという形容詞から
少し隔たっているのかも知れない
余裕でもなく
憩いでもなく
もちろん
癒しでもない
唯,無為の
唯,漠然の
inochiとinochiの間に存在する隙間
必要悪かも知れぬ
必須の遊びかも知れぬ
それとも
其処が虚無の出入り口?
何もできぬ
何もせぬ
ただ賢しらに振舞う
雨降る午後の
取り留めない恣意の時間帯よ
SI26 あとがき
SI26「侏儒の言い種」というタイトルで括る心象の物語が、予定のpage数に到達した。用いた言語数135頁で実に「33666」になる。その一つ一つが混ざり,融け合い,沈殿し,醗酵し,それぞれの部分でおのおのの場所でエキスとなって一冊の本として誕生した。
取り敢えず、この詩集の最後のページに”あとがき”を書き添えたのが、奇しくも六月十七日、自身の誕生日と重なった。この事実も今の僕の支えになっている縁の幾許の成果には違いないと、大いなる自己満足に浸りながら、一先ず此処に読点をひとつ置いて脱稿する。
けれど僕自身は切れ目ない人生の徒然をこの先も続けるしかない。其れ故、句点はまだまだ先の事として、SI26のペンを置いた瞬間から、再び巡り合うべきSI27の未知の一冊に向かって旅を始めるのだ。
自身のピリオドまでそのrefrainを続ける。願わくばその時の訪れまで、僕が僕で有るしかない現役のままで居られることを唯一の希としながら・・。
R4 (2022) 06/17 万甫