降って来るもの

写真と散文とぽえむ

Language~行体Ⅰ~

2023-12-01 06:26:34 | SI27

   ~~~ヾ(^∇^)おはよー♪ございます

 ※師走 太陰暦十二月の別称。極月ごくげつ。臘月ろうげつ

     詩27 Language~行体Ⅰ~

 あんなに暑さに藻搔いていた長い夏が、まるで幻の出来事だったように感じる季節の移ろい。各駅停車の行程を忘れて急行電車に変質してしまったような時が進む足音。人生も、又、行雲。唯、流されてゆくしかない存在、ひたすら。

 ふと我に返って思索して見ると、寄る辺ない身の上ですよね、人間は誰しも。記憶や、思い出の外に残してゆけるものはあるのか?って問われれば、答えに窮するしかない、つまりは全ての命は何時でも”風前の灯”なのだという認識。

 仕方がない。仕方がないのだが、僕はそんなこんなに抗って時を堰き止めてみる。無駄な抵抗だが、そうしてそれは幸いにも、幾許かの縁の人との共有作業だが、それでも倦まず、弛まず、諦めず継続すること‼に見い出す意義を金科玉条にして達成される些かの成果を。 2023 R5 12/1 万甫

 

     

師走を待ちかねたように南天の実が真っ赤に成熟しました

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2023-01-21 20:54:43 | SI27

     鏡

 

胸の鏡に

何かしらの曇りが有ると

焦点がぼやけて

どうしても

結像しないのだ

 

胸の鏡の

僅かな部分にでも

錆が付いてしまうと

像の全体が

明らかにならないのだ

 

きっと鏡は

反面教師だから

一ヶ所の欠落があっても

僕はもう

幻の僕になる

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チカラ

2023-01-20 22:02:33 | SI27

     チカラ

 

今更だが

否、言い換えれば

今頃になって・・かも知れないが

人間は生きるチカラを

意識して

常日頃から

蓄えておかねばならぬ

 筋肉のチカラ

 骨のチカラ

 神経のチカラ

 細胞のチカラ

肉体的には勿論のことだけど

加えて

 心のチカラ

 気のチカラ

 情のチカラ

 縁のチカラ

その総てで

己が人生をサポートしなければならぬ

 破綻は

その中のどれかのチカラが

弱体化してゆく時から始まる

 そうして

反比例的に言えば

衰退してゆくそのチカラを

 鍛え直したり

 再生出来たり

 修復したり

それができる間は

当たり前の

全身全霊で生きてゆけるものだ

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Zigzag

2023-01-18 21:07:12 | SI27

     Zigzag

 

急峻な坂道は

Zigzagに登ってゆくのがいい

 

直登に必要な休憩時間と

過不足なく前に進む

その方法と

結局、同じ満足に到達する

 

要は方法論の選択

思考の硬軟の仕様

 

急も緩も、同じ道程なら

後者の判断も

大いに有効な手段に違いない

 

兎と亀のepisodeの様に

今日のウオーキングの歩数を確かめてみると

何と楽しい

昨日は午後から晴れたものの、寒くて・・

試しに、一昨日は❓と見て見ると

何と楽しい

  (^o^)ノ < おやすみー 01/18 21:19 まんぼ

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秘術~アナタへ~

2023-01-18 07:30:13 | SI27

     秘術~アナタへ~

 

アナタから私が見えないように

私からアナタも見えないのですが

長い長い

月日の積み重ねは

その見えない距離と時間を

いつでも簡単に手繰り寄せて

私の掌の糸車の中に

縁の絲として存在します

 

直接会うことは叶わなくても

私が会得した絡繰りの術は

私が私として存在する限り機能し

お陰で

淋しくはないのです

 

何時でも自在に会えるという秘術を

身に備えているのですから・・

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あとがき

2023-01-17 20:30:55 | SI27

           

                       あとがき

 

 2022(R4)6.22に”まえがき”を書いてから凡そ半年と少しで、今だタイトル未定の詩27の原稿が今日思惑のページ数(140)に到達した。

 逃れられない時の呪縛の中で、僕等は一体どの様に踠けばいいのか、或いは、どんな風に折り合いをつけて刹那でしかない日日を遣り過ごしてゆくのか?

 それは人類がHomo sapiensとしての歴史を勝ち取った夢の行体。それ故その代償としての義務でもある問題なのだが、世界にはそれを思惟する為の当たり前の安全がままならない人々や、その基本になる安定が失われた幾十億の民が居る。

 そんな幸不幸のことを思えば、この様に五情五感を言葉に浸し、その時期の其々の滴るinochiの形として一冊の詩集に収納できる、我が魂の自由さなどは天国の其れに違いない。

 まずはその幸運に感謝し、不幸なる人々の呻吟のほんの細やかなる代弁者になり得るのなら、そこにも物書きの一つの価値は在ると信じ、この”あとがき”の締めの括りとする。

 時間も時も、我が思いも日々新たになるもの。それ故、この原稿の最後にperiodを打った後、僕は又速やかに歩き始める。

 何時もの様に、百tの紙と百本のペンを傍らに備えて・・。

                 2023(R5)1.17 万甫

 

          

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LANGUAGE~ 行体~

2023-01-17 04:33:03 | SI27

     LANGUAGE~行体~

 

Ⅰ章

 

頭の中に溜まった言葉たちが

少しずつ連携を保ち

縁を結び,関係を築き

同じ想念を纏って

一行に整列してゆくと

軈て

一聯のUtaになる

 

Ⅱ章

 

頭骨内の言葉溜まりから

一個の泡あぶくのように

飛び出した一語が

連れを誘い

何時しか思念の虹になる

僕は唯

その色の順列を確認する

 

Ⅲ章

 

障子の隙間から

降り続く雨を見ている

そんな束の間に

時として

languageが侵入する

囚われて僕は

四苦八苦を味わう

beadsのように

上手く連携が取れれば

誰かさんのnecklaceになるかも・・と

奮闘する

可笑しな時の経験

 

Ⅳ章

 

指先に刺さった棘のように

或る日或る時

ふと、一個のlanguageが

僕の神経に棲みつく

抜かなければ

Utaに昇華させなければ

それが宿命のように

言葉の成人まで付き合う

寄り添って

あどけないカップルのように

 

Ⅴ章

 

inochiの粒子のように

ひとつの言葉を抱き締める

あらゆる縁を頼って

ひとつの姿に成形するまで

僕は時間を惜しまない

旅立ってゆく時の

あの幸せの笑みを想像しながら・・

 

Ⅵ章

 

道端の草叢や空気の渦や

石榑の呟きやから

漏れ聞こえる言葉の不思議

世の中の全ての出合いが

幸せなそれぞれの形であるように

慈しんで

言葉達と共生してゆく

ひとつの

幸運のmodelのように

 

Ⅶ章

 

言語の手土産を下げて

真空地帯をゆく

絡んでくるものは拒まず

握手を厭わず

語り掛けを怠らず

触れ合いを忌避せず

道中は楽しみに満ちて

何処を探しても

こんなに愉快な成り行きはない

 

Ⅷ章

 

湧き水のように

胸の空海から滲みだすもの

月日の醗酵でエキスになったもの

放置された言語の残骸

空洞の奥のsizuku一滴

 

生きるとは出合いと出会い

inochiとは融合

poemとは我が行体

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2023-01-15 21:40:02 | SI27

     栞

 

トキのハンモックに横たわって

ゆっくり

流れるトキの漣を聴いていると

その先の

遠いumiから子守唄が届く

その上の

遙かなるsoraから

 謡のmelodyが降りてくる

見え隠れしながら

そこに置いてきたトキの栞が揺れる

 

これまで

幾枚を挟んできただろう

手許に残るのは

もう僅かしかないけれど

inochiの旅の

 合間合間に置いてきたそれは

黄金にもplatinumにもなって

穏やかなトキの道行きを芳醇にする

 

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IF

2023-01-14 21:23:53 | SI27

     IF

 

特別に恵まれたものは

 例えば

特出する長所や

傑出した人柄や

優駿な資質など

 なにも

持ち合わせていないから

 きっと

通俗に生き

定められた時の長さを生き

 在り来りの儘

平均寿命辺りで尽きる

 ん、ん、

それって

幸せの模範

 もしかして・・

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黄金の日々

2023-01-13 20:24:19 | SI27

     黄金の日々

 

回顧録の金言のようなものだが

きっと,三十代が黄金の日々

 

誰も教えてくれなかったけれど

その年代には

気付くことは無かったけれど

気付けなかったけれど

知る機会も無かったが

そうでなければ

きっと,黄金の時代を過ごせたのだ

 

”老い”の瞑想は

或る日ふと

悔恨を道連れに来る

 

それって、若しかしたら

充分に生きて来なかった,報い・・?

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