降って来るもの

写真と散文とぽえむ

様様の柵を

2018-08-31 16:26:09 | 詩16

                     様様の柵を


灼熱に炙られ

毀損した神経は正常を失う・・


摂氏五十度を生き抜いた人類

人類は零下五十度を生き抜き

 その先の未来で

我ら子孫は

我が世の春を謳歌してきた


だが君よ!貴方よ!

ほんの一部分にしか過ぎぬ

 その強かな遺伝子を

僕らは享楽の果てに

見失ってしまったかも知れぬ


そうして少しずつ

イノチの思惑さえ 

 阻害されてゆく

生き残る術を見つけねばならぬ

ただ凡庸に生きて

 filamentの突然のように

消滅してはならぬ


過酷を継承する子孫として

其処に有る

 様様な柵を伝言してゆかねばならぬ

例え今の世の人類が

取るに足りぬ日常しか産みだせないとしても・・


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inochiの在処

2018-08-31 06:17:04 | 詩16

                        inochiの在処


点在するイノチの痛点から

四六時中

送られてくるsignal

 それが

生きて在ることの

一つの解析結果のように

横たわる僕の神経を震わす


こんな風に

痛みの感覚でも証できる

一つのinochiの在処よ

 僕はいま

確かに生きていることの

一つの有り様の原点に居る

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有無の頬笑みと

2018-08-30 17:03:24 | 詩16

                      有無の頬笑みと


いつでも、何処でも

誰かの想いに見守られていると感じる


遠いアノ人なのか

近くのアナタなのか

 それとも

神仏の光明のようなものなのか・・


確かに僕は、何かに守られ

誰かのbarrierに庇護され

 一人じゃないと断言できる

幾つもの想いにくるまれて

この世を渡っているのだ


随行してくれるのは

 いつでも、アナタと

writerの才と、有無の頬笑みと

幾人ものボクと・・


         



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帰還

2018-08-30 06:10:11 | 随想

                        帰還


 僕が、僕の想いの個人の感慨のままに名付けた「鎮魂と祈り」のAugust(今年はそこに”灼熱の”と加えるべきだが)の最後の項目は、今日が九回目の祥月命日に当たる、八十九歳でこの世を去った母の墓参りに帰還すること。

 あれは、意識不明で入院していた母を女房と看病に行き、物言わぬ母に「じゃ、又。明日も来るからね!!」と深まった夜の道を小一時間かけて家に帰り、あわただしく食事し風呂に入り、やっと一息ついて布団に潜った途端だった。

 女房の携帯が沈黙の夜のしじまを破ってけたたましく鳴った。「様態が急変しました!!!」との連絡。急いで身支度を整え病院へとんぼ返りしたものの、ICUの部屋から個室に移されていた母は、もはやこの世のヒトではなくなっていたのだ。まだ温かいというのに既に母は彼岸へと旅立っていたのだ。何という無念さだったろう。今思い出しても胸が波立つ。何度も何度も足を運んでいたのに、死に際に同席できなかった儚さと無念さで今も胸が騒めくのだ。

 本当は日付の変わる前後に旅立った。だからこの時間には既に十年目に入っているということだ。僕はその間中心残りを抱いてきたが、それは濃度を薄めながらこれからも続くのだろうと想う。

 僕は此の八月に、父と母と祖母を亡くす。それゆえ個人的な”鎮魂と祈りの八月”なのだ。母を連れて帰ったあの日の夜明け前の空は、九年たった今朝の空と同じようにどこまでも蒼く澄み、その静けさの中を女房と三人で故郷に帰還したのだった。

 今でも、それが昨日の出来事のように鮮明に脳裏に甦る。僕はあの日から永久に、もう子供では居られなくなった日々を生きてきたのだ。哀しい寂しい切ない帰還だった。


    04:59

05:00

05:01

06:06

まだ猛暑日は続く!!ブロ友さんも体調管理にご留意を。           08/30 06:54 まんぼ

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刻の圏外で

2018-08-29 06:06:10 | 詩16

             

 

                             刻の圏外で


書きたいmodeに入っていると

滲みだすものが

 トムソンのように浮き出す

降ってくるものが

 ムネの感受板を震わす

掠めてゆくものが

 ココロの空に痕跡を残す


僕は限りなく無私になり

 有りの儘の

五感で五官で五情で受け取り

夢中になって

 刻の圏外で

膠のように

それを紡ぎ合わせてゆく


何かを書きたいと念ずれば

 そういうmodeの

幸せな無我に出逢える


極意は待つこと

それだから

本当に好きな人との

 待ち惚けのように

待つことが愛しい


この凡庸の自称poetoは



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些かの揺るぎも

2018-08-29 05:27:33 | 詩16

     


                         些かの揺るぎも


いち度ココロを結べば

それは

僕の永遠になる


いち度ムネに宿せば

それは

僕の恒星になる


その為にこそ

待つことを厭わぬ

その為にこそ

想いを慈しむ


それゆえイノチは波うち

それゆえ鼓動は常に瑞々しい


僕の愛するモノは

ヒトと風物と

多種多様の感情と

水玉と書くことと

それから

夢想とポエムと

それからそれから

いつでも

明け暮れの星のように

傍に居ると感じられる

アナタと・・


そのことに

些かの揺るぎもないのだ


   

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夜と朝の間で

2018-08-28 05:56:48 | 随想

                       夜と朝の間で


02:49一度目覚める。つけっ放しのクーラーの27℃が部屋中に行き渡って、蹴飛ばしてしまったタオルケットの温もりが必要になったみたいだ。少し前を思ってみると季節は確かに僅かながら移ろった。

クーラーを切り、ふたたび目蓋を閉じてみるが、せっかく起きたのだからとPCを開いてみる。閲覧数と訪問者数を確認しただけで先にはゆかずシャットダウン。卓上の蛍光灯の明かりを消すと、街路灯の明かりが闇の中から4枚の障子を際立たせ、それはまだ真夜中なのだという事実を納得させるように闇に浮かぶ。

二度目にdigital数字を読んだのは04:40。室温はやっぱり27度を越えて紛れもなく熱帯夜を証明している。一度目の短い覚醒から有耶無耶の内に100分という長さの時間が過ぎ去ったが、周りの状況に何一つとして変化はない。ただ止まらない時間という観念が100以上の分を刻んだというだけのことなのだ。

”週”という単位で括られる日時の束を解しながら、無為だと思えなくもない時間をこんな風に過ごす。今日は火曜日という名称のついた早朝の部分、もしかしたら、その一日の最初の部分に覆い被さる夜と呼称される部分の終わりに位置する時間帯なのか?茫洋と混沌と、HITOは、否ボクはそんな時間のjigsawのpieceを持って、何が待ち受けているのか?何に出会えるのか?想像すらできないこれから来る今日に身構えているところだ。けれど、取り敢えずもう少し眠るか・・。

それからしばらくの間、夜と朝の間の薄い意識の海を浮き沈みして05:33、起きる!と心に宣言して本格的に僕の朝を始める。

それにしても、体の節々が痛む。何故なんだろうと考えてみると答えはすぐに見つかる。昨日も、一昨日の日曜日も一昨昨日の土曜も僕は古里に通い、何れの日も120分ばかり汗塗れになったゆえの痛みなのだと。

老いたという実感にへこたれたり、頭にこびり付いた空き巣の薄汚いimageの払拭に苦慮したり、友人の助力に感謝し、書き残したブログにもらった同じような体験話と励ましのコメントに力づけられたりし、お陰で忌むべき事実はそれはそれとして影を薄めている。

もう少し日参し、風景とイメージの汚さを完全に拭い去れば、今よりは晴れ晴れと日替わりの朝を迎えられるに違いない。陽はまた昇る!!なのだ。                           2018 08/28 07:13 まんほ


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古里へ。続”こら~!!!”

2018-08-27 05:57:27 | ふるさと

            ~~~ヾ(^∇^)おはよー♪ございます!!

一日という、それぞれが区切って手にする終始の、僕の固有の終わりと始まり。08/26 18:32の夕景

     

僕が新しく手にする一日の始まりの

  08/27 05:43

 昨日も時間を都合してふる里へと時間を見つけられたら、人が住んでいるのだと思わせるほどに周囲の景観を整えようと、暫く(ちょうど秋の衣替えの時期まで、いつも仕事場には閑古鳥が鳴く状態になるのだから)足繁く通ってみようと。

この国道を左折して林間の村道に入って2,5キロ。曲がってしばらく走ると窓から入ってくる風の肌触りが明らかに変化してくる。

出発時に35℃が

どんどん故郷に近くなると

何と25℃に。

ボクの古里は気温のtimeトンネルを10℃潜ったところに在所する。

    

村の入り口に到着

今日は、東側の屋根の後始末を。長さ10メートルと少しぐらいかな。ゴミが溜まっていたあとは濡れていて滑りやすいので、慎重に、そろりそろりと移動しながら。

約一時間かけて

 昔爛漫と咲き誇っていた「岩躑躅」が、寿命が尽きたのか、次々に枯れてゆく。僕が生まれた時には、既に咲いていたと聞かされていたので、樹齢100年は越えて花のイノチを保ってきた木だが・・。

こんな風に岩の間に根を張って・・

根には石が

次々と尽きてゆくイノチ。

スッキリ

その他にも汗だくになって作業し、正午の時報を合図に終了する。

腰に巻いた蚊取り線香もあとひと巻きに自画像を一枚

12:25に離れる。

 今日は、書置きしてある「こら!!」の各部屋で大声で「こら~!!!」を置いてくる。此の怒声が各部屋に籠って、事が起これば奴の肝を冷やしてくれるようにと・・。でも、それは無理な相談だろうな~。でも、せめて怒りの魂を!!です。






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古里へ、再び。「こら!!」

2018-08-26 06:13:47 | ふるさと

              ~~~ヾ(^∇^)おはよー♪

 時刻はちょうど四時。長くなり始めた夜の、まだまだ尻尾の時間帯だというのに。夜の気配が執拗に風景を支配している暗さだというのに。六日間の疲れを癒すべく設けられた日曜日だというのに。或いはこれから始まる一週間のために英気を養うべき一日の始めだというのに。

 ブログを開いてぼんやりとPCの画面を眺め、きのう訪問してくれた人の数を確認し、ブログ記録帳に書き留める。目の奥から、体の底から、薄靄のかかった前頭葉から、もう少し眠れ!!の指令が届いて、PCを起動したまま再び横になる・・。

 いつしか九十分眠ったようだ。本格的に覚醒してデジタル時計を見ると五時半を少し過ぎたところだ。何時ものようにLDKに移動し珈琲メーカーに大きなマグカップ並々一杯分の水を注ぎ、coffeeを抽出してくれるまでの間にトイレと洗顔を済ませる。

 厚手の洋カーテンとうっすらと緑色の入ったレースのカーテンを引くと、いつもの場所が茜に染まっている。居間に引き返してカメラを手に一枚08/26 05:53「今日の日の出前」を撮る。随分と夜が長くなってきた。

昨日の午後、開店休業状態の仕事の合間を縫って(ほんとは何時でもいけそうなのだが・・)古里へ向かった。

国道から唯一眺められる場所で車を止め

     

この山の懐に生まれ育った「ふるさと」が在る。何時でも母親の体内のように僕を迎えてくれる「袴岳」が在る。

ここから一里山間を九十九折りに遡る。  

快晴で杉木立のの影が濃い。

       

間道に入って2,5キロ。木々に囲まれた曲がりくねった道をひたすら上る。走ってきた道と

走ってゆく道と

町で35℃の寒暖計の目盛りを、20分で10目盛り急降下して、25℃の古里に

一区切りつけてたはずなのに、近付いてくると胸が高鳴る・・換気するために家の中に入る。

後の祭りだけれど、各部屋に「こら!!」って。

侵入された部屋にも

何と父が昭和天皇から授与された”勲章”二つと、町政功労者として顕彰された金メッキの”メダル”を盗んでゆきおったのだ。前回は気が動転して気付けなかったのだが、奴は”父の魂”を盗っていったのだ。

    

この大広間にも置いたが・・

悪意の後の風景

成果が乏しかったので再び!はないだろうが、土足でけがされた故郷のimageと、守れなかった悔しさと父への申し訳なさはきっと死ぬまで抱えるに違いない。気を取り直し、周辺の掃除に二時間没頭して汗だくになり十六時に故郷を後にする。

   何事もなかったように

古里は静かに佇む。光る川。

神々しい光が射す古里の道

少し救われた思いを抱いて・・

                    2018 08/26 07:11 まんぼ



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しずくのUta

2018-08-25 06:07:28 | 詩16

 

                        しずくのUta


交流する情感のsizuku

際立つ天然の水玉


何処からか寄り集まって

胸に滴る

詩魂のひとsizuku


柔らなる球体

不思議の真ん丸

小円の中の宇宙


幾つものもの想いを集約して

空中にある

水玉の魅力よ

胸中で息衝くsuitekiの潤いよ


僕は若造のように感動する!!


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