とみぞうのお気楽ブログ

クルマ、日本、北海道を愛する生粋の道産子50歳♂です。カバー画像は、PC版は増毛駅、スマホ版は733系電車の大谷ver.

原発に代わるエネルギーはあるのか

2011-04-08 19:44:54 | 政治経済
いきなり結論ですが、原発のようにコレだけ大量で安価で安定したエネルギーにかわるものはないと思ってます。
つまり、原発を廃止すれば、個人生活のレベルは落ちるし、
大きな工場(自動車とか)の稼働率は下がり、企業(特に大量の電気を使う鉄道会社、パチンコ屋など)の経済活動は落ち、軒並み日本の経済は低下傾向になるでしょう。

福島の原子力発電の事故は、我々の生活感を見直させる、大きな出来事でした。
原発はこれまで「安価、安定、大量」を旗印に、我々の生活を便利なものにしてきました。
私自身、その恩恵にあずかった1人だと思っています。
恩恵にあずかった1人として、いきなり「原発反対!」と叫ぶ無責任な人間にはなりたくありません。

いきなり原発をやめることは、これまでの電気に頼った便利な生活を半ば諦める必要があります。
火力に関しては、燃料が未来永劫安定供給される保証がない(断言)ため、コレに頼ることはできない。
かといって、原発ばかりを増やし続けるのは、地震大国である日本では心もとない。
また、江戸時代に戻って、電気を全く使わない質素な生活に戻るか?
これも非現実的。

感情的な原発廃止論者は、電力が少なくなることのデメリットを本気で分かっているのか怪しいです。
そりゃ私だって、原発がないまま今の量の電力を供給してくれるのが一番ベストだと思います。

どうしたらいいんだろう。

そこで出てくるのが、風力、太陽光、地熱などといった新エネルギー。
発電量は心もとないけど、やってみる価値はあるかもしれません。

ただ、大口の電力消費者である自動車工場などは困るでしょうね。
個人レベルでは、節制した生活で何とかしのげるかもしれませんが。

産経新聞によると、国後島(ただし人口6千人)では地熱発電があるそうで、
古釜布で電力需要の4割を担っているそうです。
将来的には島全体の電力を担えるようになるんだとか。
ロシアには「新エネの技術は日進月歩でコストは原発とほとんどかわりない」という専門家もいるとのこと。
「ここでロシアに先を越されるのはしゃくだ」と書かれていましたが、自分もそう思います。

日本全部で1億人を超える電力需要はまかなえないとしても
原発一辺倒はやめて、少しでも良いから新エネルギーを使った電力開発をやるべきではないでしょうか。
ヒステリックに原発を潰すことなく、ソフトランディングで徐々に経済活動をセーブしつつ、新エネルギーを模索していく。

ただ、結論じみたことを言えば、いくら反原発運動をやったところで、
時間が経てば原発を作ろうとする力が働くであろうことは、容易に想像ができます。
海外に目を向けても、福島の事故があった直後にも「原発建設を続ける」と言っている国もあるくらいですし。

水俣病のような公害も、結局日本の技術が克服し、今は公害は日本のどこにもありません。
ただ、原発がそのようにうまくいく保証はないので、
一歩ずつ「新エネルギー」「節制」に我々が向かっていく必要もあるのではないかと感じました。

今私の心の中で、「100%原発はいらん!」と感情的になっているわけではないし、
それでも原発は安全性を担保できればやむを得ない、という気持ちもあるし、はっきりした答えは出ていません。
しかし、さすがにここまで事故の影響がでてくると、代替方法も考えざるを得ない、というのが今のところの結論です。

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