イ・ヨンエ主演「親切なクムジャさん」鑑賞。
まずOPの映像と音楽にやられました。
美しい・・・そして私好み!
時代遅れ、季節外れなメイクとファッションで
颯爽と歩くイ・ヨンエがカッコイイ!
親切にしてもらったから復讐の協力をする、
復讐のために人に親切にする、
復讐したい人のために親切に復讐の場を設ける、
・・・と親切と復讐が時にユーモラスに時にグロテスクに
表裏一体で描かれていきます。
視点がわかりづらかったけれど
復讐する人、復讐される人、復讐を見守る人それぞれの
ドラマも描かれていて厚みのあるストーリーです。
特にイ・ヨンエは
「美貌が話題になった幼児誘拐犯」
↓
「容姿・性格共に刑務所の天使」
↓
「復讐遂行を一途に追求する女」
を、見事に演じていました!
そして、とっても美しい。
清らかな心を表す豆腐をOPで払いのけたクムジャさんが
自分で作った白い大きなケーキに顔をうずめるシーンが
私は一番好きですね。
そして、娘を含め全ての人に「クムジャさん」と
呼ばれていた(呼ばせていた)彼女の物語が終わるこのシーンと
流れるモノローグは、とても哀しくて切ないです・・・。
音楽も映像も出演者の演技もストーリーも申し分ない出来だけど
ごめんなさい・・・私はこの映画を2度観れません。
復讐の虚しさ、愚かさ、哀切さを
際立たせるには必要とわかっていても正視できない描写があり
そのシーンが何度も頭の中でリプレイされて
小心者の私は帰り道でも、お風呂の中でも
心臓バクバクだったんです・・・・。
R-15指定の重みを実感・・・。