PARCO劇場にて稲垣吾郎主演『魔法の万年筆』を観賞。
大人のおとぎ話を観ているような2時間30分でした。1920年代NYという設定と個性豊かな登場人物のキャスティングが絶妙でストーリーに説得力があり、とってもわかりやすかったです。人生の選択を迫られている人、選択肢を探している人、振り返ればあれがターニングポイントだったのかな・・・なんて考えてる人、みんなに観て欲しい作品。
一幕は登場人物個々の奇抜なキャラクターが前面に出て笑いと共に展開していったのが、ニ幕になると個々の内面、心に抱えるものが主となり時に涙するシリアスな展開、そして驚きのラストとなります。大げさではなくホントに驚きますよ。まさかの展開で場内の空気が変わりましたから。私は「へっ?!」という間抜けな言葉を発して、しばし呆然。いやぁ、ホントにビックリしました。
「演じる」というカテゴリだけでゴローちゃんを見ると、TVドラマより映画より生の舞台が一番輝いてるように思います。ゴローちゃんファンにはたまらないツボ満載の今回の作品ですが(髪型ネタ有の台詞とか、テンション高めのジャンプとか)、私のツボはニ幕で着ていた黒のトレンチコート姿とカーテンコールではにかみながら手を振る姿ですね。ゴローちゃんはしっかり客席を見ながら手を振ってくれるので、かなり照れちゃいます・・・。本編中は作品の世界にのめりこんでいたんだけど、カーテンコールで素に戻ってしまいゴローちゃんの笑顔にやられてしまいました。
ともかく脇を固めるベテラン舞台人の演技は文句なしの素晴らしさ、余韻が残るストーリーと、本日の舞台観賞は大満足でした。良い作品です。
<nobr>『魔法の万年筆』</nobr> <nobr>脚本・演出 </nobr> |
PARCO劇場 鈴木 聡 |
<nobr>音楽</nobr> | <nobr> 本多俊之</nobr> |
<nobr>出演</nobr> |
稲垣吾郎 |