ni-tomoの日記

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『モーツアルト!』 ~井上ヴォルフ③

2007-12-23 13:29:45 | 舞台観賞の日

12/22の井上ヴォルフで『M!』の今公演は見納め。しっかり細かいところまで見なくちゃ!と気合を入れて今年最後の帝国劇場へ行ってきました。

今まで観た中で最高の『モーツアルト!』。各キャストの歌も演技も素晴らしく、特にプリンス芳雄クンがホントに素晴らしかった!アッキー版と比べると歌の感情表現や体の動きが見劣りしてしまう部分がどうしても出てしまうプリンス版だったけど、「これが井上芳雄のヴォルフガング」というものが見られて感動しました。

アッキーの演技は感情のままに演じていくので、細かいところでズレが出ます。デュエット部分や子役アマデとのシーンで相手と息を合わせなければいけないところ、オーケストラと音を合わせなければいけないところで、アッキーが役に入れば入るほど相手とタイミングが合わなくなります。でも、そのズレこそが「孤独な天才」アッキーヴォルグの魅力だし、ハラハラしながらも魅きつけられてしまいます。

「安定感」「美しさ」で形容される芳雄ヴォルグは危険な雰囲気が漂うアッキーヴォルグを見ると何か物足りなく感じていたけれど、物足りなさは芳雄クンの優しさから出るものでした。子役が動きやすいように自分がリードして動く、オーケストラの音出しのタイミングをわかりやすく作る、と随所で芳雄クンの配慮が見られます。セット、音楽、他キャストと同調しない強烈なキャラクターを作り上げたアッキーに対して、全てが調和したミュージカル作品を作り上げた芳雄クンと、2人の主役は全く違うアプローチでヴォルフガングを見せてくれました。

全く異なる2人を支えた周りのキャストの方々は大変だったろうなぁと思います。2人に合わせて演じ方を変えるわけですからね。今回ヴォルフの妻を演じたhiroさんが「良いシーンもあるけれどハマってないシーンもある」と感じたのは2人に対して全く同じ演技をしてしまった結果かもしれません。

早くも再演が待ち遠しい『モーツアルト!』だけど、来年も芳雄クンは新しい役が待っているので楽しみです。今の願いは芳雄くんの『エリザベート』出演。なんとかお願いします!!

*おまけ*

今年最後の観劇&翌日休みってことで出待ち決行。するするっと前方の位置取り成功。芳雄クン、さらに若くなったような気がするんですけど・・・。隣にいたオバチャンも「あら~・・・ますます可愛くなっちゃって」って言ってたから、私の気のせいじゃないはず。お肌は相変わらずツルツルの王子様でした。握手をしてもらい幸せモードで年を越せそうです♪