ni-tomoの日記

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No.9 -不滅の旋律-

2015-10-24 21:30:13 | 舞台観賞の日
赤坂ACTシアターで稲垣吾郎主演の「No.9-不滅の旋律-」を観てきました。

作曲家ベートーヴェンの話です。クラシック音楽に詳しくない私なので、音楽家の知識は帝国劇場のミュージカル「モーツアルト」が全て。今回、モーツアルトとベートーヴェンがほぼ同時代に生きていたことを初めて知りました
作品で描かれていた2人を見る限り、父親の影響が強いというところや、音楽の才能はあるのに人として未熟な部分がかなりある、というところがモーツアルトとベートーヴェンの共通点ですね。

さてさて、ゴローちゃんのベートーヴェン。どれだけ音楽の才能があっても貴族と平民の階級の差は覆すことは出来ず、耳が聞こえないこともあり自分の中だけで生きていくことしかできない・・・という淋しく哀れな男だけど自分だけは彼の理解者でありたい、と思わせてくれる可愛らしい男でした。
「並の男じゃない」って自分で言っちゃう自信家でありながらも(この台詞、帝国劇場でも聞いたわ)低い階級の身分であることや耳が聞こえないことからの劣等感からか、周りの言葉も思いも受け入れられないばかりか悪態までついちゃうんだから、ホントにどうしようもない男なんだよねぇ
でも、自分の音楽を聞いてくれる観客のことを考えられるようになった時、ベートーヴェンが作曲した音楽は観客の想いと共鳴して、ベートーヴェンの音楽は彼の頭の中から世界へ解き放たれていくのです
ピアノをモチーフにした舞台セットやベートーヴェンを中心とした会話で成り立っている脚本から、「ベートーヴェンと彼を取り巻く人々」ではなく「ベートーヴェンの頭の中と外の世界」のお話であることが伝わってきました。

自分のことも自分で出来ないのに自分ルールを他人に強要する面倒な天才を演じたゴローちゃん、素敵でした。お疲れのせいか、話の辻褄が合わなくなるような台詞間違いがあったけれど(笑)、衣装も髪型もツボでした。だってねぇ、ルートヴィッヒ・ヴァン・ベートーヴェンですよ。役名と言っても「ルートヴィッヒ」という名前で呼ばれて振り返った時に違和感を感じない日本人はゴローちゃんぐらいだと思うんです(ファンの贔屓目ですが)。

劇中に流れる3台のピアノの生演奏と、クライマックスの第九の合唱を聴くだけでも見る価値有りの作品。ピアノの生演奏と合唱で感動倍増でした

最近アラフォーイケメンの結婚が続いてショックを受けている世の女性が多いようですが、「私にはゴローちゃんがいるわ」と改めてゴローちゃんの魅力を再認識した1日でした。

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