新国立劇場で『近松心中物語』を鑑賞。
堤真一さん、宮沢りえさんが演じる飛脚屋忠兵衛と遊女梅川と
池田成志さん、小池栄子さんが演じる傘屋与兵衛とお亀の2組の男女の情愛の話。
堅物の養子が遊女の為に幼馴染の与兵衛に頭を下げ、そして店の大金に手をつけてしまうという
自らの破滅と愛の昇華が描かれた忠兵衛と梅川の純愛よりも
頭が悪くて女にだらしない与兵衛とそんな与兵衛に惚れている世間知らずのお亀の方が
私には魅力的でした。
小池栄子さんが演じたお亀がとてもとてもチャーミングだったんですよ。
ちょっと間違えたら、絶対女性からの好感なんて得られないわがままでどうしようもないお嬢さんに
なってしまうところを、どうしようもない与兵衛しか目に入らない一途さと嫉妬が
やり過ぎ感ギリギリの絶妙なところで表現されているのが素晴らしかったです。
幼馴染に頼られた嬉しさと良いところを見せたい見栄でお金を貸してしまう成志さん演じる与兵衛も
憎めないキャラでした。与兵衛が「女にはわからねぇよ」と言うと「そんなことない!!」という反論も
「何言ってるの?」という怒りも湧かず、
「そうなのかもなぁ」と思えるところが与兵衛の魅力なんでしょうね。
それからこの作品は演者さんの声がヨカッタです。よく通り、艶っぽく、慈悲深い。
主演の4人だけでなく、脇を固めた演者さん達も素敵でした。
超ド直球な純愛もの、たまにはいいですね。
堤真一さん、宮沢りえさんが演じる飛脚屋忠兵衛と遊女梅川と
池田成志さん、小池栄子さんが演じる傘屋与兵衛とお亀の2組の男女の情愛の話。
堅物の養子が遊女の為に幼馴染の与兵衛に頭を下げ、そして店の大金に手をつけてしまうという
自らの破滅と愛の昇華が描かれた忠兵衛と梅川の純愛よりも
頭が悪くて女にだらしない与兵衛とそんな与兵衛に惚れている世間知らずのお亀の方が
私には魅力的でした。
小池栄子さんが演じたお亀がとてもとてもチャーミングだったんですよ。
ちょっと間違えたら、絶対女性からの好感なんて得られないわがままでどうしようもないお嬢さんに
なってしまうところを、どうしようもない与兵衛しか目に入らない一途さと嫉妬が
やり過ぎ感ギリギリの絶妙なところで表現されているのが素晴らしかったです。
幼馴染に頼られた嬉しさと良いところを見せたい見栄でお金を貸してしまう成志さん演じる与兵衛も
憎めないキャラでした。与兵衛が「女にはわからねぇよ」と言うと「そんなことない!!」という反論も
「何言ってるの?」という怒りも湧かず、
「そうなのかもなぁ」と思えるところが与兵衛の魅力なんでしょうね。
それからこの作品は演者さんの声がヨカッタです。よく通り、艶っぽく、慈悲深い。
主演の4人だけでなく、脇を固めた演者さん達も素敵でした。
超ド直球な純愛もの、たまにはいいですね。