ni-tomoの日記

日々のモチベーションの源をダラダラとつづってます

少なからず

2008-11-08 12:34:32 | 音楽の日

「小室哲哉逮捕」のニュースは少なからずショックを受けました。とは言っても彼の罪に同情する気も無いし90年代以降の彼の活動や私生活には全く関心がありません。

私はTMネットワークのファンでした。楽曲もライブパフォーマンスも斬新で、今でも感動したことを覚えてます。「小室哲哉の楽曲は後世に残らない」「スタンダードにならない」という意見を新聞やニュースで見かけるたびに悲しくなります。売るために大量生産した消耗品のような楽曲とTMネットワークの存在を一緒にしてほしくないという思いがあるのです。

TM時代から小室哲哉のことは好きではなかったけれど、彼がプロデュースするTMのアルバムやライブは好きでした。時間をかけてこだわって作り上げられたTMネットワークの世界は万人受けするものではなかったけれど、小室哲哉が作り出した難しい楽曲を歌えるのは宇都宮隆しかいないだろうと当時の私は信じていたし、今でもその考えは変わりません。

小室哲哉逮捕の影響でglobeのシングル発売が中止になったとか。発売予定だったシングルは『Self Control』と『Get Wild』。この2曲はウツの声でしか聞きたくないので中止になってくれてホっとしたというのが正直なところ。

・・・で、小室哲哉ってどういう音楽を作ってたんだっけ?って方に、ぜひ聞いてほしいのはTMネットワークの『CAROL』『human system』『Self Control』と渡辺美里の『Lovin’ You』『ribbon』。この頃は世間的にはまだまだ知られていなかったけど、ホントにイイ曲作ってたんだよね・・・。90年代の小室サウンドは全く良さがわからないけど、80年代のこの5枚のアルバムは今でも聞いてます。

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『P.S.アイラブユー』

2008-11-03 22:33:49 | 映画の日

ヒラリー・スワンク、ジェラルド・バトラーが出演している『P.S.アイラブユー』を鑑賞。ラブストーリーを観るのは久々。

最愛の夫を失い無気力になった妻に、亡き夫から手紙が届く。手紙によって夫の愛、友人の優しさ、家族の温かさを実感し人生の新しい1歩を踏み出す女性の話。

「亡き夫から届く消印の無い10通の手紙」という設定に「キタキタキターッ」と、くいついた私。結果は・・・そこそこ。やっぱりラブストーリーは苦手かも。この設定は映像で視覚的に捉えるよりも、自分の頭の中で想像を膨らませられる本の方がイイのかな。音や色ではなく自分で書いた文字で相手に気持ちを伝えることがポイントの話だもの。ここは、やはり原作を読んでみようかな。

妻が亡き夫との想い出に思いを馳せている時に、私は何に心を奪われていたかというと・・・主人公ヒラリー・スワンクの衣装!ヒラリー・スワンクのデカい口と鋭い目つきから笑いや怒り悲しみがどんだけ繰り出されても全く心動かされなかった私ですが、彼女の着ている服にはメロメロ

ワンピースとスカートは布をたっぷり使ったふんわりシルエット。コートもスカートスタイルに合わせやすい作りでウエストがシェイプ、裾はふんわり。白と黒のチェックにコサージュを付けたコート、赤いジャケットに黒と白のストライプスカート、赤と黒のチェックワンピース・・・と、とっても可愛かった。洋服に合わせた鞄、靴、帽子などの小物類もステキだったなぁ

次の休みは冬物の買い物に行くぞと、心に決めて映画館を後にした私です。


『崖の上のポニョ』

2008-11-02 15:01:04 | 映画の日

今更ながら観てきました、『崖の上のポニョ』。田舎のシネコンですら、まだ上映しているという事実がスゴいっ。

ストーリーと絵は子供向け、コンセプトと描写は大人向けの印象。ストーリーのベースは『人魚姫』。海で漂流してたところを助けてもっらた金魚が、自分を助けた少年に会うために人間になりたいと願う話。「金魚が人間になる」という自然界に逆らう行為のせいで、世界のバランスが崩れそうになるんだけど、少年が金魚のありのままを受け入れることができるなら金魚は本当の人間になれる、とファンタジー色の強いストーリー。

「人魚姫」は泡になっちゃったけど、ポニョが人間になれたのは当事者の年齢や設定の違いかな、と思ったわけです。大人になれば様々な誘惑や私利私欲、世間の目も気になるし、

「金魚のポニョも好き。半漁人のポニョも好き。人間のポニョも好き。」

なんて言えないって。5歳の無垢な男の子だから言えることよ。この言葉がポニョを人間にする魔法の言葉なんだけど、「一生ポニョから逃れられない呪の言葉でもあるんじゃない?!これってホラーだろ・・・」とすっかり汚れた大人になってしまったKINGは怯えてしまいました。

でもポニョは男女間の恋愛じゃなく、あくまで家族愛がテーマ。主人公ソウスケの家族はお互いを名前で呼び合うし、ポニョは母親が海で父親が元人間っていう設定。映画の中でこの設定に関して全く説明が無く「訳わからん・・・」と思うけど、色々な家族の在り方があって、それは血のつながりとかではなくお互いを信頼し大切に思えるかっていうのが基盤。そう考えるとソウスケとソウスケの母は家族としてポニョを受け入れ、ポニョの両親は娘の幸せのために娘を手放したんだよねぇ・・・・と、これでストーリーが成立するわ。

ソウスケには魚の大群に見えるものが、母親には荒れ狂った波にしか見えないとか、非日常的なことを受け入れられるのは子供と老人だったりと、ジブリテイストは顕在。ポニョがソウスケやソウスケの母にしてもらって嬉しかったことを、自分より弱い立場の赤ちゃんにやってあげようとする姿は宮崎監督らしいな・・・と思いました。

作品の質もテーマの伝え方もさすがジブリ。でも悲しいかな・・・独身OLの私の感想は「感動」の域まで達しませんでした。自分に子供がいたり、自分が社会に出ていない頃だったら感想は違ったかもしれないけど。『風の谷のナウシカ』『天空の城ラピュタ』がジブリ作品の絶対的双璧である私にとって、ジブリの新作はこの2作品と比べてどうだったかという判断をするのだけど、今回のポニョは比較できない・・・・・なんかねぇ『番外編』って感じなの。

宮崎作品はタイトルに『の』が付くというのは有名な話だけど、今回のタイトルはあまり好きじゃない。好きじゃないっていうかしっくりこない・・・あっ、オープニングじゃなくてエンディングにタイトルが出たらしっくりくるかも・・・やっぱり番外編だな。