ろくすっぽ箸も持てない障害者
に、デカ・ワゴン車の運転なんぞ、
出来る筈ないと、客もスタッフ皆んなも、間違いなく思っていた。
退院半年後、やっと、板前の運転で、仕入れについて行けるようになった。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/xmas_candy.gif)
それから何年か過ぎたある日、障害ヒゲは板前に、こう言った。
「 今日は、ここの第二駐車場に止めてくれ。 かぎも置いといて。 」
いつもは、誰も来ない第二駐車場で、二人 ( ヒゲと車 ) きりになった。
SF古代ファンタジーのイメージで・・・運転席を、あちこち触りながら・・・
ヒ ゲ 「 オイ! 私を覚えているかい? 」
戦友 「 ハイ、御主人様! 」
ヒ ゲ 「 君を操縦してみたいのだが、付き合ってくれるか? 」
戦友 「 イエス・サァー! 」
キィーを差込み、エンジンを起こす。 何年ぶりか。
次は、サイド・ブレーキだな。 アッ! 動かない ( 動かせない )。
左手は麻痺しているから、握力が足りないのだ。
そうか、両手ですればいいのか。 ギアを入れる。
ヒ ゲ 「 さぁ、ゆっくり動いてみてくれ。 」 懐かしい、心ときめく移動感。
ヒ ゲ 「 今日は、主に駐車の練習をしよう。 」
入れたり、出したり。 人が見えると、恥かしくて車を止める。
ヒ ゲ 「 やはり、眼が弱っているな。 今度はメガネ
を用意してからネ。 」
それから、又の半年程たったある日、迎えに来た板前に
ヒ ゲ 「 今日は、俺が運転するよ! 」
板前 「 エーッツ? ウソでしょう?! 」
しっかりとした足(?)取りで、公道に初めて踏み込んでいったのです。
20年近く、ヒゲと共に仕事してくれたワゴン戦車とも、先日お別れしました。
そして、新しい 『 相棒
』 が、やって来た。
しかし、まだまだ馴染むまで、時間が掛かりそうだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0094.gif)
出来る筈ないと、客もスタッフ皆んなも、間違いなく思っていた。
退院半年後、やっと、板前の運転で、仕入れについて行けるようになった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/xmas_candy.gif)
それから何年か過ぎたある日、障害ヒゲは板前に、こう言った。
「 今日は、ここの第二駐車場に止めてくれ。 かぎも置いといて。 」
いつもは、誰も来ない第二駐車場で、二人 ( ヒゲと車 ) きりになった。
SF古代ファンタジーのイメージで・・・運転席を、あちこち触りながら・・・
ヒ ゲ 「 オイ! 私を覚えているかい? 」
戦友 「 ハイ、御主人様! 」
ヒ ゲ 「 君を操縦してみたいのだが、付き合ってくれるか? 」
戦友 「 イエス・サァー! 」
キィーを差込み、エンジンを起こす。 何年ぶりか。
次は、サイド・ブレーキだな。 アッ! 動かない ( 動かせない )。
左手は麻痺しているから、握力が足りないのだ。
そうか、両手ですればいいのか。 ギアを入れる。
ヒ ゲ 「 さぁ、ゆっくり動いてみてくれ。 」 懐かしい、心ときめく移動感。
ヒ ゲ 「 今日は、主に駐車の練習をしよう。 」
入れたり、出したり。 人が見えると、恥かしくて車を止める。
ヒ ゲ 「 やはり、眼が弱っているな。 今度はメガネ
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0093.gif)
それから、又の半年程たったある日、迎えに来た板前に
ヒ ゲ 「 今日は、俺が運転するよ! 」
板前 「 エーッツ? ウソでしょう?! 」
しっかりとした足(?)取りで、公道に初めて踏み込んでいったのです。
20年近く、ヒゲと共に仕事してくれたワゴン戦車とも、先日お別れしました。
そして、新しい 『 相棒
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/cars_red.gif)
しかし、まだまだ馴染むまで、時間が掛かりそうだ。