田園酔狂曲

二人三脚の想い出と共に!!

京料理 パートⅢ

2008-11-07 18:08:44 | よもやま話・料理編
前述の話・スズキの頭には、続きがあっとです。
ある日の田園カウンター、ママの同級生 ( 某高校のバレーB・監督 )が、
「 マスター、何かザァーと作ってよ。 」 と。
ヒゲは、グリラー(フィッシュ・ロースター)に火を付けて、魚の頭を取りに行きました。
「 ハイ、お待ち 」 と、スズキの頭の塩焼きを。
監督  「 こ、これは旨かねぇー。 何で、今迄出してくれんだったつね? 
       客に出さんで、マスターが旨い処を喰いよったろう? 」
ヒゲは、苦笑いです。 とても、 「 これは、ゴミ箱料理です。 」 と言えませんから。

その監督に、皮ハギの生肝をお出し始めた頃の栄通り・田園での話しです。
             《 当時のカウンター 》

ウエイトレスから突然 
   「 マスター! お客さんが、この料理を造った板前さんに是非逢いたいと、 
     カウンターに待っとるなはっですよ。 」
売れない役者に、いきなりお声が掛かったようなものです。 
サインの練習する間もありません。 
しょうがない ・・・ カウンターに出ました。
                              
「 あ、あ、あなたが? ハモ落としを造られた方ですか??? 」
    何故か、どもってしまうお客様。 無理もありません。
    その頃のヒゲは、何もかも一人でしなくちゃいけない状態でした。
    ヒゲはボウボウ、白衣には返り血が。 どう見ても、薄汚れてました。
「 ハイ、すみません。 」
    誉められてるのに、何故か謝るヒゲでした。
「 どこで、修業されたのですか? 」
「 一応、京都におりました。 」
「 そうでしょうねえ。 熊本で、こんな物を頂けるとは思いもしませんでした。 」

そして、この頃 (まだ、栄通り時代) からだったでしょうか?
「 田園は、チョット珍しい料理の出る店バイ! 」 と、少しずつドン底から
這い上がって行きました。
勿論、ヒゲも多少身なりに気を使うようになったので御座いました。

           《 新・田園のカウンターに立つヒゲ 》
コメント
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