田園酔狂曲

二人三脚の想い出と共に!!

月とうさぎ

2009-10-02 13:21:10 | 田園ものがたり
九月も後半になると、準備させる器がありました。
久木野窯の 『 月とススキ・遊ぶ兎 』 陶板皿です。 主に前菜用に使わせます。

     

    「 マスター、出来ましたよう! 伝統工芸館にいます。 」
朝から、電話が入ってきました。
ヒゲは、朝の仕入れを済ませ、いそいそと向かいます。
伊比井先生 「 念の為、15枚作っています。 10枚選んで下さい。 」
敵(??)も考えたものだ。 うるさいヒゲに選ばせれば、煩わしくない訳だ。
見れば、なる程、焼き上がりが微妙に色々あります。
腰を落ち着けて、ゆっくりと ・・・ 一枚一枚、検品です。
10枚選りすぐって、奥様の真貴先生に渡します。
ヒ ゲ  「 (ハネられて) 残った5枚は、どうするんですか? 」
真貴先生 「 勿論、ここで、今から売りますよ! (笑・笑) 」
ヒ ゲ  「 ・・・・ (苦笑) 」

さかのぼる事一年前 ~ ヒゲ夫婦は、阿蘇・久木野村に向かいました。  
   “ 月見 ” 用の器がないから、特注しようと言う訳です。

御主人に、「 陶板皿のサイズは、これぐらいで。 四隅は、少し反らせて ・・・ 」
絵付け担当の奥様に、 「 兎の絵、昨年はダメでしたけど、今年は上手になられた。(笑)
                 それで、御願いに参りました。 」
なんという事を話すヒゲでしょう ?! 作家に言うセリフか !
月と兎・ススキにリンダウの絵柄の打ち合わせも済みました。

そして、最後に 「 一年に10枚ずつ。三年がかりで仕上げて貰っても結構ですよ。」 と。
ヒゲは、大量注文を T屋デパートで頼んで、失敗している。
量を作ると、 “ 仕事が荒れる ” ことを、身を持って知らされていたのだ。
帰り路、 『 そば道場 』 なる処に寄る。
そこには、蕎麦の花が絵付けされた久木野窯の作品が飾られていた。
作品を眺め、そば打ちを見ながら、ザルを一枚いただいた。
ついつい、田園のお客さん用に、土産物を買ってしまった。

さァ、明日は “ 中秋の名月 ” ・・・
ディスプレイに 『 塗り物の満月 』 を飾り、 『 ススキ 』 を立てて、
『 三方に盛った里芋 』 を供えよう。
そうそう、MS玉子の月見卵も作らせなくっちゃ ・・・ 
                        
           

コメント
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