田園酔狂曲

二人三脚の想い出と共に!!

利き酒 (その四) ~ 酒は多士彩々

2009-10-25 15:46:52 | よもやま話・酒編
「 おう、マスターて。 俺ァ、ここで色々飲んでる内に、何かだんだんどの酒も、
  夫々に旨かごつ思えるごとなったバイ!? 」
「 そうそう! それが地酒の楽しみのひとつですよ。
  アバタもおれば、チビもおって、各々に味わいがある。 」

ヒゲ 「 地酒屋にとって、一番辛い注文の仕方は、例えばこういうのですよ。
       『 なんさま (とにかく)、一番旨か酒ば、持ってけ !! 』
       『 美味しいお酒を、御願いします !? 』 ・・・  」

部屋から言われたらお手上げですが、カウンターなら、何とか対処できます。

       

「 では、お客さん! 貴男は、女性に例えると、どちらがお好みですか?
  “ デカパイ系 ” それとも “ ペチャパイ系 ” ? 」
  ( 因みに、女性の御客様に、「 貴女は “ デカチ○系 ”
    それとも “ 粗チ○系 ” ? 」 なんて、とても聞けませんでしたが。 )
そして、相手が “ ペチャパイ ” と答えたら、 『 立山 (本醸造) 』 をお出しします。
“ デカパイ ” の方には、 『 出羽桜 (吟醸) 』 を。
すると、7割の方は、不思議にピタリと納まるのです。 (笑) 
その後、お銚子が空になった時、こうお聞きします。
「 如何でしたか? 次の酒は、今のよりもう少しペチャにしますか?
  それとも、もう少しデカがいいでしょうか? 」 と。
                                    
すると、お客もそれなりにちゃんと答えます。
そして、二本目の酒で、ピタリと好みに合わせられます。
これが、全天候型に揃えた田園の酒の妙です。
今は、ウチのマネで、有名銘柄をゴチャゴチャ数だけ揃えた店が多いのですが、
何でも多ければ良いってもんじゃないんですよ。 (苦笑)

試しに、純米酒 ~~~
ない所も多い。
熊本では、“ 菊姫の山廃純米 ” 等の個性は、嫌われると言って、殆んど置いてない。
同じ理由で、 “ 古酒 ” も。
ホンマもんの “ 樽酒 ” や “ 活性にごり ” も。

例えば、 “ 叶 ○子 ” 風なプンプン臭う熟した牛のステーキ ~~~
普通の上品な酒では、とても合わないが、“ 天狗舞の山廃 ” とか “ 三年物古酒 ” と、
不思議に合うのだ。
生ガキを食べる時は、もっとそうなんです。
先輩も、今度試してみられては ?
       
コメント
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