田園酔狂曲

二人三脚の想い出と共に!!

曲水の宴

2009-10-17 16:44:23 | 田園ものがたり
今年、平城京遷都の祝いに、 “ セント ” 君も混じって (?)、
曲水の宴があるとか。  
                     
15年程前、西銀座の田園京でも、同じネーミングの句会 (苦会) が。
こちとらは、 『 極酔の円 』 という風流名で ・・・

「 マスター、お酒ね! 」 と雪の席から注文。
「 ハイ、お待たせしました。 」 と持って行くと、医療関係のO村さんが、
「 マスター、ちょうど良かった。 一人足りんとたい! 」
すると、隣の初老の男性が 「 いや待て! O村君、この男を入れるのかね? 」
歌の先生と呼ばれたその男は、ヒゲを下から頭までスキャンするように眺めた後、こう言った。
「 お前さん、なんでもいいから、何か知っている短歌をこれに書いてみたまえ?! 」

                               
ヒェーッ! 又、試験かいな?!
ヒゲは、筆を取って、箸袋の裏白に書き始めた ・・・
     〔  それとなく  朱き花みな  友にゆずり  
              そむきて泣きて  忘れな草つむ     登美子 〕
初老の先生 「 うん、まァいいだろう。 君も入りたまえ。 」
こうして、五人の連句の輪 (円) が、スタートした。

先生 「 貴女のお名前は? 」
ヒゲの隣の妙齢の女性に質問が。  「 せつ子です。 」
「 よし、それじゃ、頭文字が決まった。 “ せつこさま ” だ。 」

1. ( せ )  せっちんで    先生 「 じゃ、僕から行くよ。 」
2. ( つ )             薄紙に書かれた発句は、ナント 『 せっちんで 』
3. ( こ )             「 次は、君だ。 」 と、回された。
4. ( さ )             それを見て、ヒゲは絶句した。 ( ・・・なんだ、これは??? )
5. ( ま )             これって “ 雪隠 ” の事よね?
                     後は、同級生のセッちんしかないし ・・・
   皆も、思わぬ発句に、ヒゲが何と返すか、じっと筆先を見つめてます。
   二の句が継げなければ、田園の名誉にも係わります。
   なんとか、絞り出せとあせります。
   出せ! 出せ! ~ そうだ、出すと言えば、ウ○チの事よ !?
   筆を取って、 『 つい尻あげて 』 と。
先生 「 この心は? 」
ヒ ゲ 「 雪隠は、昔の便所。 汲み取り式の時代で、沢山 ( ウ○チが ) 溜まっている時に、
      大グソを落とすと、その反動で汁(!)がハネ上がります。
      尻にハネるのを避ける為、つい習慣で尻をポンと上げて ・・・ 」
先生・他一同  「 ワァッハッハー、バァー、クスクス(口に手を当てて) ・・・ 」 皆皆、大笑い!

次は、妙齢な女性の番 ・・・ 『 こまど (小窓) から 』
                   
そして、とうとう出来上がったものは、 
  せっちんで  つい尻上げて  小窓から  さて秘め事が  丸見えの夜
小窓から見えるのが、夜空に輝く星かと思えば、お隣の仲良し夫婦の アラおかし!
なんと、W下ネタの狂句 !!
その後も、酔狂の限りの連句が、三枚四枚と続き、まさに極酔の宴は大層に
盛り上がったので御座いました。
コメント
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