田園酔狂曲

二人三脚の想い出と共に!!

日本酒飲みの憂愁~2

2011-10-03 15:12:19 | よもやま話・酒編
さて、前ブログ(日本酒飲みの憂愁)で、酒飲み達がツマミに困っている話を
紹介しました。
そこで折角だから、ヒゲが考える、お任せ五種の酒肴のひとつのパターンを
紹介させていただきます。

最初は小鉢に限る。 ソレも、ちょっと晴れの器を選びましょう。
中身は兎も角、先ず晴れがましい器が現れると、酒飲みは嬉しいもの。
そうは言っても、中身は何に?
ヒゲなら、地物の床節の炊いたの。 (これが台湾物では、つや消し) 
或いは、鯛とか平目の真子の炊いたのに木の芽を乗せて。
取りあえず直ぐ出せる物だが、ちょっと御ご馳走の “ イメージ ” を持った品で。

次の肴は、刺し身 (お造り物)。
これは、居酒屋みたいに三点盛りなんて考えない方が良い。
前ブログにある様に、豪華過ぎる盛りは、50過ぎた飲み助にはしんどいモノだ。
白身の、ちょっと “ 小振り ” に切り出したの。
或いは、イワシを  “ 少しだけ ” 〆たの。

三品目は、何か “ アツモノ ” 。
カマスや小アジの干し物なんか。
これを、干し物と言ってホッケ等を出すと、酒でなく焼酎やビールの肴になってしまう。
或いは、生アオリイカの下足の塩焼き等も嬉しい。

次ぎは、精進モノ。
気の効いた野菜料理を。 量は要らない。 
今なら、新物の焼き銀杏。
ひとくちサイズの地椎茸三個程、壺焼き風に。 (中国物の椎茸では無理だが)
わらびのアクを抜いて、地に漬けたモノ。 
これに、胡麻酢(練りゴマを使って)のとろりを掛けて。
冬の燗酒の客には、棒状の冬瓜を炊いて冷たく冷やしたモノでも良い。
少しの赤田楽味噌を乗せて。
燗酒で “火照った舌” を、ひんやりした冬瓜がさまして呉れる。
更に燗酒が進むと云う訳だ。 笑

最後の肴は、珍味モノ。
自家製塩辛 ・ 唐墨 ・ 輸入品の生ウニを海水漬けにしたの ・
豆腐の味噌漬け ・ 鶏卵の黄身の味噌漬け等でどうでしょう。
塩気の効いた物で、酒に卑しい呑み助を、イヤますますに煽ると云う仕掛け。 笑

日本の酒飲みは、フランス人と違います。
ワンパターンで丸皿を出さない様に!
器選びの考え方は、山あり谷あり、デカもありゃチビもある。
ハイカラ語で言うと、メリハリを付けた組み合わせで、酒飲みの心を惑わすのが大事。 笑
今日の献立で云えば、先附けは、床節を赤地に金彩の小鉢に。
                                
造りは、織部の向こう附け。
                
干し魚は平皿、染め付けでどうでしょう。 
                          
焼き銀杏は、竹製の簑。    
                 
自家製イカ塩辛は、蓋付き珍味入れで。  
                          

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コメント (4)
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