田園酔狂曲

二人三脚の想い出と共に!!

冷凍馬刺し~今昔

2011-10-12 19:23:52 | 田園ものがたり
厚労省から有り難い御触れが ~~ 「 馬刺しは冷凍にして、提供する様に 」
ヘヘエー、これはコレは、御代官様の迷御裁きでぇ~  
我ら下々の者は、有り難くて涙が出ます。  

こんな御触れが無かった80年代、栄通りの田園時代。
ヒゲは、ルンルンで店に戻って来ました。
馬刺しの三枚バラの所が手に入ったからです。
とは云うものの、当時既に馬肉の値段は高騰しておりました。
三枚バラ一枚買うと、それだけで5~6万しておりました。
ソレは店の一日分の売り上げに匹敵する程!

何でそんな無理して迄仕入れをするのかい? ・・・ と。
その当時、まだ馬の頭数が少ない頃でした。
当然、 『 霜降り馬刺し 』 の流通量も限られて居ました。
良い霜降り肉のチャンスは少ない。
目の前にソレが在って、ヒゲが適量だけ(!)ソレを仕入れると、残りはどうなる?
当然、同業者が買う事に。 つまり、敵に武器を残す事になるのです。
ここは、顔は笑って、腹は泣いても、丸買いしないといけない。 

さて買った馬刺しは、いかに百%使いきるか。 量も多い。
“ 凍らせ無い ” 程度のパーシャル冷蔵庫に保管しますが。
三、四日すると表面が変色始めます。 
しょうがない、トリミング (表面を削り取る) 作業をする必要があります。
コレが涙の仕事。 
その当時、単品馬刺し一切れの原価は、230円。
コレを五枚で1人前の1500円で売ってました。
殆ど利益が無い商品。 そんな高額な肉のトリミング。
一回すると、5~6000円分がロスに成ります。
暇な日に、そんなデカい出費、たまりません!

しかし、今はそんな心配も要らないようです。
御上の有り難い命令で、 『 冷凍 』 して置けば、そんな変色を注意する
必要がないからです。 笑

     

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