田園酔狂曲

二人三脚の想い出と共に!!

御上のお達しと冷凍馬刺し~2

2012-10-26 19:07:03 | よもやま話・料理編
前のブログで、霜降り馬刺しの冷凍に付いての話をしました。
脂身は比較的冷凍に耐えると。

普段の熊本県民は、赤身の馬刺しを頂いております。
100gを5百円前後で、買う事が出来ます。
ヒゲなんて、筋肉価格の低料金で、美味いやつを手に入れます。 (笑)
霜降りみたいにとんでもない高価なモノ (二千円代/g) は、お客様の時位でした。
新鮮で安価な赤身を、たっぷり買ってきて、肴にするのが県民の知恵。
赤身は安い上、たーだ切るだけでイイ。
玉スラと、生姜を降ろすのが手間ぐらい。
それで充分美味いので、高い霜降りは必要なかったのです。
霜降りと違い、アッサリしてるので幾らでも食べれるのが、酒飲みにも良い。

さて、この赤身、たっぷりの血液が旨味なんですが、同時に欠点にもなります。
現在、馬肉を冷凍するには、パックして凍らせます。
業務用の機械で、強い圧を掛けて真空パックします。
この時、吸圧により肉が保持していた血液が、外に引き出されます。
人為的なドリップですネ。
あゝ もったい無い!
更に、これを冷凍を掛けると、もっとドリップが ・・・
トドメは、これを長期冷凍 (前ブログ参照) すると、解凍した肉には血が残って無い!
ソレはソレは、悲惨な馬肉の残骸。
そんなドリップが出てしまった馬刺しなんて、昔の県民は、猫の餌にしか考えていなかった。

県外で、ちょっとの虫が居ただけで、こんなとんでもない御上のご命令。
殺された馬も、此れでは浮かばれ無い事だろう。
全く、官僚とやらは ×××××
事故が起きれば、なんでもかんでも(!) 「 ハイ禁止 」 と言って口をぬぐう。
大事な熊本の食文化が、役人の事なかれ主義で崩壊しようとしている!

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