ハモを落とせ

６／１８　（火）　　いつもの時間に、元田園ビル１Ｆの　“　ささの　”　に着く。
大将が、球磨焼酎の　“　武者返し　”　を出してくれる。
憶えておいてくれたのだ。　ありがたい！　黙っていても出てくる！
酒飲みは、こんな所から嬉しくなるモノだ。

今日は、早くから予約があるらしい。
グループ客が奥に来て、注文がヒゲの耳にも。
ある注文の後、大将が急いで支店に電話を。
暫くして、袋詰めの物が届き、急ぎ、まな板の方へ。
ヒゲの所からは、カウンター越しで見えませんが、魚を料理している様です。
この動き！　記憶がある！！
でも、まさかネェ　！？？
そうしたら、骨切りの音が聞こえてきた。
そう！　まさかネェの、鱧の落としの工程です。
ヒゲ的には、信じられない光景です。
“　ハモの落とし　”　なんて、あらかじめ湯引きしといて、冷蔵庫に冷やして置く
モノだと云う先入観があるからです。
こんな、注文を聞いてから、魚を卸ろし始めるのは、もう４０年ぶりに見る仕事です。
例えば、板場が１０名ぐらいに手が揃っている店。
そんな処では、ハモの注文が来てから、卸ろす係　～　骨切り係　～　湯引き係　～
盛り付け係と、完全分業で処理していけます。
しかし、そんな多勢を揃える店など、今どき滅多にお目に掛かかりません。
第一、人件費が掛かり過ぎて、料理の値段はアンチ・デフレ（？）料金でしょう。
だから、普通の手勢の店では、鱧みたいに手が掛かる物は、予め料理しておくのです。

　　

ヒゲは、注文の　“　スズキの昆布締め　”　を頂きながら、感心して見ていた。
暫くして、Ｔ本さんが到着。
キープの黒霧島を、ロックで。
話は、前回の還暦祝いのその後の顛末記に。
一次会の店を出て、二次会に向かう途中のこと。
先に出たＭ崎さんが、タクシーを待っている様子です？
しばし、立ち話しをしていると、ナンと云う事か、バタリと後に倒れてしまいました。
頭も打っている様なので、救急車を呼ぶハメに。
なんでも、糖尿の治療中で飲むのは控えなくては駄目だったとか。
ヒゲ夫婦は、そんな事とはツユ知らず、何時もの闘う（？）Ｍ崎さんと思い、
お酒をすすめたのでした。
本人の後日談　「　とっても楽しかったんですよ。　ついつい飲み過ぎてしまいました。　」

「　アレ？　Ｍ輪さんは？　今日の事、覚えとらすどかー？　」
念の為、携帯に掛けてみようと　・・・
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　－－－　つづく　－－－

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