田園酔狂曲

二人三脚の想い出と共に!!

ヒゲのミッドウェイ

2015-07-04 18:28:15 | ヒゲの毒舌
小学生時代のヒゲみたいな戦争オタクにとって、ミッドウェイ海戦は特別なモノでした。
日本軍が惨敗した理由について、いろいろ学んだからです。
下手な小学校の授業より、ヒゲ的人生では役に立ったかも? (笑)

其れには昭和30年代の、戦争雑誌 『 丸 』 からの情報が頼りでした。
戦後からあまり経ってないハズなのに、結構辛辣に日本軍の弱点を指摘してありました。
それ迄は、日本の敗因は単に物量作戦に屈しただけだと、親達から教えられていました。
物資も燃料も無い日本だから、物量作戦にはかなわない、頭は良いンだがと。
しかし、小学生のヒゲが丸を読む限り、そう単純じゃアなさそうです。
後には、戦争映画も造られ、知識も増えて、色んな比較が出来る様に。

最初の疑問は、この作戦では絶対に物量的にも有利なハズなのに、何故負けたのか?
この一点ですネ。

①は、情報戦での遅れ。 日本軍の使っていた暗号や索敵。
まさに、映画『イミテーション・ゲーム』を、地でいく展開(?)です。
日本も、“ エニグマ ” 並みに、暗号に気をつけるベキだった。 (情報戦の軽視)
戦う前から暗号解読して、敵の侵攻作戦が分かっているなら、こんな有利な話しはない。

②は、司令官の判断&逡巡。 特に『 定跡にとらわれた戦術 』
当時、陸上空爆では陸上爆弾を。空母攻撃には魚雷を装填して空爆するのが定跡でした。
なるほど、解らんでもありません。
問題は、陸上爆弾の装填の後、敵艦隊を発見してからの爆弾と魚雷の入れ替え作業でした。
演習で、敵がいないと云う条件なら、まあイイでしょう。
しかし、実戦は生きもの!
定跡を外してのモノの考え方も必要だったハズ。
頭の硬い司令官の入れ替え命令で、艦板は火薬庫状態。
其処に、C・ヘストンが、ドーントレス急降下爆撃で火を点けた。( 映画ミッドウェイ)
      

『 この定跡手順にとらわれるな! 』 は、後にヒゲの将棋の勉強時代に大きな概念に成りました。
『 定跡はいったん憶えて、忘れろ! 』 この標語は、概念に囚われることの危うさを教えてます。

③は、人材軽視です。 空母が全滅したからしょうがないのは分かりますが。
熟練パイロットを多く無くしたのが、後の戦いで大きく響いた。
最近の熊日新聞に掲載された、読者の戦記・戦争体験談。
何とミッドウェイで沈没した “ 飛龍 ” の乗組員さんでした。
この飛龍と云う名は、ヒゲ達戦記少年には特別。
この時、日本軍は赤城・加賀・蒼龍を早々しく失くし、この飛龍一隻で戦う事に。
「 一矢報いる 」 の言葉は、この空母から覚えたモノです。
最後の力を振り絞って、敵空母ヨークタウンを沈め、やがて力尽き総員退艦。
                       
この乗組員さんが見たのが 「 油まみれの海から空を見ると、たかるハエ( 蝿 )の様に、
敵機がブンブンと上空を旋回していた。 」 と。
記事には、この時、飛龍と運命を共にした山口司令官の事が書かれてました。
後で知ることになる加来艦長は、熊本県出身だったそうです。
                     
                        ≪ 在りし日の飛龍 ≫
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