一日一善

ずーっと昔のＣＭに、笹川○○と云う名士が登場するのがありました。
その老人が推奨するキャッチフレーズが　『　一日一善　』　と云うもの。
イチニチに、何かひとつは善行を積め、と云うありがたい（？）ＣＭでした。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
今のヒゲ夫婦の会話にも、この言葉が頻繁に登場します。
特に、ヒゲの方がこのフレーズを使います。
ヒゲが主張する　『　一日一善　』　とは、イベント事は一日にひとつだけに。
では、このイベント事とは何でしょう？
ヒゲの後遺症の残る体力では、やや無理をする日常生活があります。
入浴・外食（外飲み）・病院診察・買い物・リハビリ・シアターでの映画鑑賞・等々です。
こういうクリエイティブで人間らしい行動が、実はヒゲには関門なのです。
遂行するのが無理ではないが、遂行したら充分な休憩が必要。
これらが、ヒゲの言うところの、一善（善行）です。　（笑）
つまり、カァちゃんへの願いは、イベント事は一日にひとつだけにしようと。
余り無理をしないイベントだと、毎日を楽しめるという訳です。

昼風呂に入って、夜に飲み方をする。
これは、世間一般的には、なかなか結構なプランです。
ところが、ヒゲがコレをこなすと、夜の飲み方がもう大変。
下手すると、飲みながら倒れてしまいます。
このセット善行を、ヒゲ夫婦では　“　連続ワザ　”　と称します。
どうしても避けられない時だけの、禁じ手にしています。

ところで、昔まだヒゲが元気だった頃のフレーズは、　『　一日一膳　』　でした。
ヒゲは朝一番、コーヒー片手に家を飛び出し、店の仕入れに向かいます。
そのまま休むことなく働きずめ。
一日に一回、食事を頂けると良し、としたモノでした。
まあ、お陰で、『　一日一升　』　なるフレーズは、毎日堪能したから文句を言えません。（笑）
　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　
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