田園酔狂曲

二人三脚の想い出と共に!!

天ぷらへの誘い~バイプレーヤー

2018-06-03 20:49:01 | よもやま話・料理編
田園では、天ネタとしての穴子を狙うことは、余りありませんでした。
地物の穴子が、案外高いからです。(笑)
当然ながら、寿司屋は穴子を求めます。
量がないから、取り合いに!
つまり、価格が上がる。
で、ヒゲの狙い目は、別の地魚、ヨドゴチです。
キス釣りの外道で、よく掛かるヨドゴチ。
“メゴチ”とも云われるこの魚は、釣果としては余り喜ばれません。
料理法(?)が限られているのです。

ヒゲ用に取ってあるヨドゴチは、だいたい千円ぐらい。
箱代だけの金額みたいです!
ヌルヌルして、大きさも色々ですが、たっぷり入っている。
ぎょうさん入っていて、それでも千円と云うのが、ヒゲをくすぐる。
手間が掛かるから、熊本の飲食店では嫌われもの!?
つまり、低価格です。
店に運ばれたら、先ず、大小半々に選別します。
小サイズのヨドゴチは、頭をとってザッと洗い、煮付けにしてまかないのお菜に。
魚裁きが下手な浪ちゃんは、上手にむしれません。 (笑)
         

さて、大きな方を塩もみすると泡が吹き出ます。
このヌマリを洗い流して、準備OK。
ちなみに、鮮度が良いほど、このヌメヌメが多いのです。
おかげで、金ザルはべっとりとヌマリに絡まれて、洗うのが大変。

更に、大きさで半々にします。
大きなサイズのヨドゴチは、三枚に降ろしますが、尻尾は半分に割きましょう。
小さいサイズのヨドゴチは、松葉降ろしにします。
松葉とは、文字通り地面に落ちた松の葉っぱをイメージ下さい。
頭を取ったよどゴチを、頭の方から降ろしていくのですが、尻尾の際の所で止めます。
反対側も同じように降ろして、際の所で、今度は中骨をカットします。
尻尾を持つと、松葉が開いているような雰囲気になります。
          
なぜ、大きなサイズのよどゴチを、松葉でなくて三枚に?
あまり大きい松葉の天ぷらは、食べづらいのです。
微妙な品格の問題ですが。

冒頭で、よどゴチは、料理法が限られていると言いました。
煮ても焼いてもパッとしない、この魚。
もう、お判りでしょう。
天ぷらにすると、見違えるほどに輝きます!
まるで、不細工な役者が適材適所な役を与えられて、主役を喰う時みたいに! (笑)
                

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コメント (2)
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